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1場面物語

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これは私が描く一場面の物語
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#思いつき

君の重さを空の青さに覚える話。本当にその場の思いつき1場面物語

君の重さを空の青さに覚える話。本当にその場の思いつき1場面物語

「それなら、私が囮になるよ」

全員が疲れきっていた。
状況は悪くなる一方で、どうしようもなかった。
崩れかけたコンクリートブロックの壁にもたれてマナカはそう言ってきた。

「いや、それは…」
「全員で抜け出そうよ」
「そ、そうよ。そんな一人見捨てるみたいな…」

昨日までは、こんなサバイバルを体験するとは思っていなかった。
誰も、覚悟なんて出来ないし、今あることも信じたくなかったんだと思う。

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1場面。立体的に。

1場面。立体的に。

男が二人窓枠から外を眺めるように立つ。
一人は窓枠にもたれかかっている。
一人は窓から一歩離れている。

「で、お前はあの子に何がしてやれるの?」(呆れたような期待したような態度で)

窓枠にもたれかかった男が、もう一人にそう問いかける。

一呼吸ぶんの間

「わからない」(表情は固め。眉根を寄せている)

かぶるかかぶらないかのスピードで

「わからないって、おまえ…」(若干の苛立ち。窓枠に寄り

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思いつき1場面物語

思いつき1場面物語

Hello Hello

もしもし もしもし

これでいいのかな?

呼び出し音は数回、プツッと音がして現実になる。

「もっ、もしもしっ……!!」

「あははっ、なに?そんな緊張したの?」

「そ、そんなに笑わなくても…」

「ごめん、だってガチガチなんだもん」

あぁ、よかった。
声が聴けて。

「何かあったのかなって心配したの」

「大丈夫だよ」

「怖い夢をみたの」

「大丈夫だよ」

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超思いつき1場面物語『手紙』

超思いつき1場面物語『手紙』

という手紙を、何気なく開いた古本の間から見つける。
紙は、どうもまだ新しい。
じっくり見る文字は丸く可愛らしい。
美しい青い文字色が薄暗い古本屋と相まって、まるで、魔法の書のように輝いて見える。

僕は、この人の探すアナタを知っているだろうか?
記憶の中にアナタを探してみるが、悲しいかな。僕は知り合いが少ない。

夏休み入りたての、午後3時。
人気のない古本屋の奥で僕はうーんと小さく唸った。

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1場面物語『とある猫から聞いた話』

1場面物語『とある猫から聞いた話』

『まぁ、だから結局私達は孤独なのさ』
猫はそう言います。

今は暖かい部屋の中。
元野良だった猫は淡々と己の心を話します。
私はそれをウンウンと聞いたのです。
これは元野良猫の話。

『私に帰る場所はなかった。
ま、親から離れるのが早かったね。なんでって?それは、やってられなかったのさ。だいたい、親の持つ縄張りは碌な事が無かった。だから、私は1匹で街に出た。』

猫は思い出すように上を少し見る。

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思いつき1場面物語~ざわめき

思いつき1場面物語~ざわめき

スポットライトの熱。観衆の歓声。ざわめきが裏の世界まで届く。

「すごい人気だね」

「本当、なにがそんなにいいのかしら?」

「僕らには解らない何かさ」

小さなネズミ達は口々に思った事を言い合う。そんな会話になんの意味も無い。それでも、その時思った事は音にされて舞台裏の狭い通路に小さく響いた。

「もう、お喋りしてないで手を動かしてよ」

「そうだよ、怒られちゃうよ」

「そうね、何より食いっ

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思いつき1場面物語

思いつき1場面物語

これは、思いつきのまま語られる何処かのお話。

あれは、そう、だいぶ前。
私達は宇宙の透ける空の下を柔らかな草を踏みながら歩いた。
同じ形の仲間は一人もいなかったけれど、皆で仲良く過ごしていた。

『きっとこの星も、もう終わるよ』

と、仲間の一人が伝えてくる。

『そうだね』

私は静かに同意して、空を見上げた。
次々にやってくる星の欠片。
赤々と尾を引く流星群。
柔らかな草の海の冷たさとは真逆

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