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2021年4月の記事一覧

「機能不全」な社会で育った僕は…③

「機能不全」な社会で育った僕は…③

「機能不全」と呼ばれる状態は、複数人居て成り立つ環境において いつでもどこでも起こり得る、と①・②でお伝えしました。

今回は、そういった状況から抜け出すためにはどうしたらいいのか、
僕の持論も交えて 考えていけたらと思います。

「機能不全」な人の特徴

「機能不全」な環境で子ども時代を過ごした人というのは、例外なく
外見に映らない傷をたくさん抱えていると思っていただきたいです。

個人的に抱え

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「機能不全」な社会で育った僕は…②

「機能不全」な社会で育った僕は…②

<①の続き>

社会も「機能不全」に陥っている

"コロナ禍"と呼ばれる状態がいつ終わるか誰にも分からない中、

「この社会が壊れていっている」と発言する人も出てきました。

確かに 今まで通りに営業できる業種は少ないために、
失業させられる人が一気に増えました。

失業者の中には当然ながら、
家族など 他の誰かを支えるために働いてきた人もいるわけで、

その収入に頼って生きてきた人たちは、
あり

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「機能不全」な社会で育った僕は…①

「機能不全」な社会で育った僕は…①

前の記事では、
健全なコミュニケーションや愛情が伴わない「機能不全家族」で育った子どもは、独特の行動傾向を持つ「アダルトチルドレン」だという風に説明しました。

しかし、「機能不全」と言える環境というのは、
家族以外の環境でもなり得ることに気付いてしまいました。

今回も、自らの体験をもとに話していこうと思います。

ありのままに居れない時点で「機能不全」

学校に通っていた時の僕は、下記の記事に

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「マルトリートメント」に出会って「みかた」が変わった。②

「マルトリートメント」に出会って「みかた」が変わった。②

①に引き続き、
友田明美著『子どもの脳を傷つける親たち』を読んだ感想を述べます。

ここでは、「愛着」と、マルトリートメントの「負の連鎖」に焦点を当てようと思います。

父の家族も母の家族も異常だった

 昨今、「愛着障害」という言葉を耳にする機会が増えました。
この「愛着」という概念は、英語では”attachment(アタッチメント)”といい、「子どもと特定の母性的人物(もちろん父親でも構いませ

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「マルトリートメント」に出会って「みかた」が変わった。①

「マルトリートメント」に出会って「みかた」が変わった。①

僕の人生の"見方"が変わった本を紹介します。

福井大学の教授で小児精神科医の友田明美さんが著した『子どもの脳を傷つける親たち』です。

子どもの発達に関して著者自ら20年以上研究してきた結果をもとに、論理的に紹介してくれています。



簡潔に言うと、

・大人の不適切な行動によって、子どもの脳の形が変わってしまう

・正常な発達とは異なる変形を起こした脳は、生涯にわたって心身に影響をもたら

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