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エッセイ集

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自分で書いたエッセイをまとめています。恋愛、生活、音楽などがテーマです。
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2023年9月の記事一覧

ろくでなしの恋

ろくでなしの恋

ろくでなしに恋をしていた。25歳から5年間。彼には人の心がない。

付き合っていた時期もあるし、そうでなかった時期もある。そうでなかった時期というのはつまり、体の関係だけあったという。ありがちな。しょうもない。わたしの友人たちや妹はみんな私を心配したし、他人には眉を顰められるような、そんな繋がりだ。
このエッセイに筋書や結論はない。ただ今の私が思い出せる彼との出来事と、感情が揺れた時と、恨み、その

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わたしのラジオ愛を聞いてくれ

わたしのラジオ愛を聞いてくれ

ラジオが好きだ。いろんなカテゴリーの番組があるけど、特に好きなのは芸人のラジオ。深夜ラジオ、ネットラジオ、自主ラジオ。
毎日芸人ラジオを聴いている。それで、毎日けらけら笑っている。
ふだんラジオを聴かない人でも、「オールナイトニッポン」という番組名くらいは耳にしたことがあるかもしれない。そういう番組をよく聴いています。
でも、わたしが人生ではじめてふれたのはNHKの音楽番組だったし、今に至るまでに

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酩酊、愚か、濡れた靴下

酩酊、愚か、濡れた靴下

あればあるほど飲んじゃいますよね~、酒。
小林製薬のCMのノリで始めてみた今回のエッセイ、飲酒についてです。

(吐く、などの人によっては不快感を感じる表現があります。苦手な方は注意!今回はだらっとしたまとまりのないエッセイです)

酒がやめられない。がんばって休肝日を設けてはいる(今のところ3日に1日)し、度数の強いお酒はもう手術してからは体質的に飲めないから、せいぜい5~10%の度数の酒を2~

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死にたいが、手術で生かされたということ

死にたいが、手術で生かされたということ

【双極性障害・胃がんの手術・人への感謝・そこから生まれる罪悪感について】おおまかにこんな感じです。

双極性障害を患っているので、しょっちゅう死にたくなる。うつ状態からくるものだ。
死にたさの度合いはさまざまで、あー、また今日も掃除できなかった、ゴミ出しもハロワもいけてない。生きるのめんどくさいな、死にてー。くらいの軽いものもある。
一方で、(自分は本当に価値がなくて、生きるのに値しない人間だ。こ

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「あのバンド、昔のほうが好きだった」と言えない

「あのバンド、昔のほうが好きだった」と言えない

音楽が好きだ。いろんなアーティストが好きである。バンドも、ソロで歌うシンガーソングライターも、最近は韓流アイドルも。
彼らの活動歴が長くなればなるほど、過去(昔、とここでは呼ぶ)と現在の音楽性は異なってくる。川の流れのようなもので、彼らが若いころはまだ粗削りな衝動や感情のふくらみを作詞作曲にぶつけていくエネルギーがあり、上流の激しい流れを思わせる。しかし、年月を経ると、そのエネルギーはゆるやかな流

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宇多田ヒカルの声の色

宇多田ヒカルの声の色

・お風呂場にスピーカーを持ち込んで音楽を聴くのが好き。田舎の実家暮らしで、隣の家との距離も離れているので、音を大きくしても今のところ文句は言われない。これが都会のアパートだったらこうはいかないだろう。田舎暮らし、万歳!

 今日は宇多田ヒカルのシングルコレクションをランダム再生していた。「traveling」「SAKURAドロップス」など。宇多田ヒカルは私が7歳のころから聴いている。1998年「A

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「真面目」呼ばわりか

「真面目」呼ばわりか

真面目だね、とよく言われる。例えば友人から。上司から。メンタルクリニックの先生から。
はっきり言って、わたしは真面目だと言われるのが嫌いだ。そう評されるのが嫌い。なぜか。自分でもそれがなぜなのか、長らくわからなかった。パートで役所に勤めていた際、与えられる仕事がなさすぎて、棚にしまわれた鉛筆の本数を数える仕事をしながら(信じられないがそれも在庫管理の仕事なのだ)考えてみたことがある。

真面目、と

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いつかは東京タワーの見える家に

いつかは東京タワーの見える家に

いつかは東京タワーの見える家に住みたかったね。

新幹線の座席にもたれる。平日の11時、下り、秋田行き。当然のように空いている。隣には誰も座ってこなかった。今日だけはそのことを心底ラッキーだと思う。
のびやかな車内チャイムが流れる。乗ったことのない人には説明が難しいのだけれど、秋田新幹線の車内チャイムには独特ののどかさがある。わたしはこのメロディが好き。耳にすると、旅の始まりの時はいつもわくわくす

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夏の思い出なんて何もねえ

夏の思い出なんて何もねえ

夏の思い出なんて何にもねえ。2023。

私のことはともかく、妹が結婚した。6月、両家顔合わせのために東京に行った。6月上旬だというのに気温は30度。この日のために買ったベージュのパンプス。会食に参加した全員が緊張していた。

レストランの最寄りは初めて訪れる小さな駅だった。とにかく暑い日だった。電車が来るのを家族と待つ。ホームで2歳くらいの小さな男の子とすれ違う。お母さんに手を引かれてきょろきょ

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