宇多田ヒカルの声の色
・お風呂場にスピーカーを持ち込んで音楽を聴くのが好き。田舎の実家暮らしで、隣の家との距離も離れているので、音を大きくしても今のところ文句は言われない。これが都会のアパートだったらこうはいかないだろう。田舎暮らし、万歳!
今日は宇多田ヒカルのシングルコレクションをランダム再生していた。「traveling」「SAKURAドロップス」など。宇多田ヒカルは私が7歳のころから聴いている。1998年「Automatic」が発売されて、親がCDを買い、カセットテープに焼いて(!)、母の車で移動するときにいつもかけてもらっていた。母の車で毎週末ドライブしているあいだ、流れる音楽はビートルズか宇多田ヒカルだった。
「SAKURAドロップス」の終わりのほうに、「好きで好きでどうしようもない それとこれとは関係ない」という歌声がリフレインされる。全体的に悲しみに満ちた印象の曲なんだけど、この歌詞を聴くと、いつも突き放したような言葉だなと思う。リスナーを突き放すのではなく、抗えないなにかの力に突き放され、悲しみにうずくまっている彼女の姿が浮かぶ。
これが好きな人を想って歌われるフレーズだとして、「好きで好きでどうしようもない」けれど、「それとこれとは関係ない(=想いが伝わらなかったり、何かしらの障害があってうまくいかなかったり)」ってことなのかな。でも現実っていつもそうだよね~。と、小学生のころから感じていた。生意気な子供だ。
宇多田ヒカルの曲は、どんなに明るい曲でも悲しみの色がすこし混じっていて、その色はどうしても消えない感じがして、それが好きだなと思う。彼女のあの声がそう感じさせるのかもしれない。
いつもの日記にしようと思って書いたけど、思ったより長くなったのでこれはエッセイのくくりにしようかな。(画像はあんまり記事と関係ないけど、懐かしさという意味と、シンプルに絵がかわいすぎたので選びました。)