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スムーズな人間関係の為に意識すること


人間関係における「心の境界線」という言葉を知っていますか?

自分と他人を区別する人間関係の見えない境界線です。

「相手との間に境界線を引く」
と聞くと、相手を突き放したような冷たい印象を受ける方もいるかもしれません。

でも自分も相手も守る為に、ストレスの少ない人間関係を築く為に、必要なものです。

自分がコントロールできることは
「自分の問題」。

相手がコントロールできることは「相手の問題」です。

行動結果の責任を引き受ける人が当事者であり、その人の問題です。


境界線が守れていれば、

「自分と相手は別々の人間であり、それぞれ違う価値観や考えを持っている」

ということを理解し、認められます。


境界線と言われても目に見えないので、どこで線を引くのかが分かりにくいと思います。

私は、誰の問題なのかを考えるのが一番分かりやすいと思いました。

人間関係でストレスがかかった時、モヤモヤした時に、

「これは誰の問題?」

と自分に問いかけてみてください。


例えば、お店で怒鳴っている人を見て自分まで怒鳴られているような不快な気持ちを受け取ってしまった。

「これは誰の問題?」

怒鳴っている人の問題であり、自分の問題ではない。

そう気づくと同時に見えない境界線があることをを意識しましょう。

境界線より中の自分の安全な領域に、相手の不快な感情を踏み込ませないイメージです。

そして、「負の感情に影響を受けて振り回される必要はない」と自分に言い聞かせてみてください。

以前より少し気持ちが楽になると思います。

逆にこちらが相手の境界線を超えてしまう場合。

例えば、
子供が学校に遅刻しそうなのになかなか準備せずイライラ、ハラハラしている時、

「これは誰の問題?」

遅刻した結果の責任は子供が受けるものであり、自分がコントロールできるものではありません。

だから子供の問題。

「心配し過ぎても仕方ないな。遅刻しても子供がそれを引き受けるんだから、自分のは問題じゃない。」

と子供の問題であることを意識する。

ここで、

「えー!それは無理でしょ。遅刻したら親の責任でもあるし。私が起こして私が行かせなきゃ。」

と思った方いませんか?

いやぁ、思いますよね?

私も思っていました。笑

それが当然だと思っていましたし、自分事のように心配してしまう。

でも子供は思うように動いてくれない。

結局行動するのは子供なのだから、子供の問題なんですね。

なんでも子供の問題に首を突っ込み過ぎないよう気をつけたいです。

「良かれと思って」が危険です。

そう思っているのは自分だけで、自分の価値観を押しつけることになりかねないんですね。

純粋に良かれと思っている方には耳の痛い話だと思います。

私も同じだったので分かります。

でも、それがいい結果に結びつくわけではないことを今一度考えてみましょう。

自分への戒めも含めてですので、一緒に考えていきましょう。


そうやって誰の問題かを区別できると、他人の問題まで抱え込む必要がなくなり自分のことに集中できるようになります。

人によってはかなり他人の問題も背負い込んじゃっていたりするので、肩の荷がおりてだいぶ楽になるかもしれません。

私は半年位前にこの「境界線」を知って意識するようになりました。

境界線が曖昧になっていたことに気づいたんです。

元々はきちんと境界線を持っていたのに、いつの間にきちんと持てなくなっていました。

境界線をしっかり持っていないと相手の領域に踏み込んでしまったり、逆に踏み込まれてしまったりします。

自分だけの領域が守れていないと自分と他人の気持ちの区別も難しくなり、苦しくなってしまうでしょう。

私もまさにそんな感じでした。

良かれと思っていろいろ人の世話を焼いていましたが、それは時に相手の境界線を超えていたと思います。

相手がやるべきことを私がやってあげることはない、やるべきではないんですね。    

相手の問題まで踏み込んでしまうと、それはおせっかい、過干渉になってしまいます。

それは相手の自立や達成感を奪うことにもなります。

その時は悪い影響があるなんて考えたこともなく、全く気がついていませんでした。

また、人の気持ちを優先し過ぎて自分の気持ちを見失いかけていました。

みんなの要望を聞き過ぎて、それに応えられないと罪悪感やストレスを感じていました。

みんなの要望ばかり考えていたら、自分の要望が何か分からなくなってしまう。
そういう現象が起こるんですね〜。


自分が無理して行動している時は既に境界線を越えられていると思います。

自分の無理のない範囲で要望に応えるのはいいけれど、それがストレスになるなら  

「これ以上はできない。」

と相手に伝える必要があります。

神経をすり減らさないように、自分の領域を守る為に境界線を引くのです。


また、周囲の人の不機嫌や怒りの影響を受け過ぎていました。

相手の気持ちが伝わって自分まで辛い気持ちになってしまったり。

自分は関係ないのに自分が怒られている気分で苦しくなったり。

今では「これは相手の問題」だと気づいて境界線を意識できるようになり、影響を少なくすることができています。

それは私を安定した状態でいられるように助けてくれるんですね。


自分を守る為に、できないことや負担の大きいことを頼まれた時に断る勇気も必要です。

相手を不快にさせないか心配で断れないと、自分のストレスが溜まっていきます。

「断って相手に嫌な思いをさせてしまうなら自分が無理した方がいい」と考えてしまう人は気をつけた方がいいです。

境界線に踏み入れることを許してしまい、その分自分が辛くなるからです。

そんな我慢が続けば相手といい関係を保つのは難しくなります。

自分が良かれと思って我慢しても、結果的にその相手との関係を断つことに繋がってしまうかもしれません。

誘ってくれた場合はお礼も伝えたり、頼まれたらやんわりと断ったり、うまく断る術を身につけていけるといいですね。


「心の境界線」は自分を守る為にも、相手を傷つけたり嫌な思いをさせない為にも大事なものです。

意識することによって気持ちが楽になり、いい方向へ変わっていけると思います。

普段から意識して、無理のない人間関係を築いていきたいですね。




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