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『自閉スペクトラム』と呼ばれる子ども達の行動の意味と改善

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ブログ『発達障害 しあわせへの道しるべ』 から『自閉スペクトラム』と呼ばれがちな子ども達のことをまとめてみました。 『自閉症』という状況にはじめて気づいた人がたまたま精神科医で…
『自閉スペクトラム』と呼ばれる多くの子ども達と40年以上関わりながら、 生涯のテーマとしてきました…
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#ADHD

お友達と上手くいかないのは、どうして?

お友達と上手くいかないのは、どうして?

1.お友達と上手くいかないのは、どうして?

子どもが、友達との関係を作っていくのが難しいことがあります。

✅ お友達と上手に遊べない
✅ コミュニケーションに苦手がある
✅ その場の状況が分かりにくい
✅ 言葉を文字通り取る
✅ 人の表情や動きから気持ちを読み取るのが苦手

など

このようなことがあると、
『この子は自閉症スペクトラムですね』
と言われてしまうことがとてもよくあります。

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【自閉スペクトラム】言葉の苦手を改善するために必要なこと

【自閉スペクトラム】言葉の苦手を改善するために必要なこと

『自閉スペクトラムの子の言葉をどのように伸ばせば良いのですか?』
と、いう御質問を良く頂きますが、
これは実は、言葉の苦手がある子ども全てに共通することなのです。

これを『自閉スペクトラムの子どもの言語の問題』だと考えてしまうと、
子どものコミュニケーションは改善しないどころか、
かえってその特徴を強めていくのです。
それは、一体どうしてでしょう?

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扉・窓・鍵にこだわるのはどうして?

扉・窓・鍵にこだわるのはどうして?

扉にとても、こだわるように見えてしまう子がいます。

『扉と鍵』に関する、あらゆるバリエーションがあります

✅ 繰り返し繰り返し、扉をバタンバタンと開け閉めする。

✅ 全ての扉を一度開け閉めしなくては気が済まない。

✅ 鍵の掛かった倉庫の扉を、無理矢理こじ開けようとする。 

✅ 鍵の場所や番号を覚えて、施錠された扉を開ける。

✅ 扉に鍵を内側からかけて、人を締め出し、開けようとしない

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水を愛し、水を恐れる子 : 『ぼくが発達障害だからできたこと』

水を愛し、水を恐れる子 : 『ぼくが発達障害だからできたこと』

【自閉症スペクトラム】じゃないかって思われがちな子どもで、
水が大好きな子っていますよね。

水遊びをすると止まらない。
水道を出しっぱなしで遊んでいる。
水辺や水槽をみるとどんどん近づいていく。
キラキラするガラスとか鏡が好きな子も多いです。

その謎を明快に解いてくれた作家がいます。
『いま、会いに行きます』を書いた作家、市川拓司は、
今は、アスペルガー、ADHDと診断されているのですが、

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自閉症スペクトラムだから、目の問題があるの?

自閉症スペクトラムだから、目の問題があるの?

眼球運動に問題のある子どもたちが、とても増えています。

問題がないと、思われる子どもであっても、7歳になったら、
黒目がしっかり動いているかチェックしてみてください。

目が上手く動かないと、あらゆる学び、運動、遊び、作業などに
支障が出てくると、いうことは、たやすく想像ができますね。

眼球運動の問題によって『発達障害』であるとか、
『学習障害』であるとか思われることもありますが、
それが眼球

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自閉症の子どもの脳で何が起こっているの?

自閉症の子どもの脳で何が起こっているの?

『成熟脳―脳の本番は56歳から始まる―』黒川伊保子著。

その中で、『赤ちゃんの脳細胞は、一生の中でも最も多く、その数を3歳までに劇的に減らす』いうお話があります。

『脳細胞の数は、多ければ多いほど良いんじゃないかな?』
と、漠然と思っている人は多いと思うのですが、
人間の発達のうえでは、それは逆だという事です。

『発達する』と、いう事は、『不要な脳細胞を減らす』という事なのです。

この事は

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