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📕9 大きな山を乗り越えろ

今回読了した本は

横山秀夫著 クライマーズ・ハイ

読了日
6/2


👤著者情報👤

1957年東京生まれ。国際商科大学(現・東京国際大学)卒業後、上毛新聞社に入社。12年間の記者生活を経てフリーライターとなる。


📕内容📕

1985年、日航ジャンボ機の姿が突然レーダーから消えた。そのジャンボ機は群馬県の御巣鷹山に墜落。世界最大の航空機事故の惨状を目の当たりにした地元紙「北関東新聞」の記者、悠木を中心に描いた作品。悠木はこの事故の指揮官を命じられ奮闘するが、幹部たちの反対や記事の握り潰しなどひどい仕打ちをうける。一方、一緒に山に登るはずだった同僚が病院に搬送されていた。
地方紙という組織や家族との人間関係や対立といった人間模様を描いた作品。


感想

著者・横山秀夫がこの当時、地元群馬の上毛新聞の記者であり、事故の模様を、おそらくもっとも深く知り、受け止めたジャーナリスト。
この事故に直面した著者だからこそ、リアリティーのある文章を書けたんだろうと思う。

組織に立ち向かう、そして、父親でありながら息子との関係に葛藤する1人の男を描く熱い作品だった。
今後、僕も組織の中であらゆる社内政治や部門間争い、派閥とかに巻き込まれる日が来るだろう。その時に主人公の悠木のように立ち向かうことができるのかと思いながら読んでいた。保身に走るのか、それともぶつかり合うのか。これは組織に属する人間にとって永遠のテーマなのではないか。そして、我が子との向き合い方も。

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