『恩のリサイクル』
先日、僕のおばあちゃんからとある本を郵送してもらった。そこに書かれていた内容が興味深かったのでここに書き残したいと思う。
このタイトルである『恩のリサイクル』を今後の人生の指針として生きていきたい。
「施されたら施し返す、恩返しです」
これは、昨年放送されていたドラマ『半沢直樹』で、香川照之さん演じる大和田常務のセリフが大きな反響を呼んだのは記憶に新しい。
ここに出てくる恩返しとはいったいどう言う意味なのか。
『恩返し』 誰かに親切にしてもらった時、そのお礼にその人に親切にする、つまり親切を直接返すことだ。
この言葉は誰もが知っていることだろう。そして、誰もが一度は誰かに恩返しをしようと思ったり、実際に恩返しをしたことがあるだろう。
なんにせよ、この言葉は世の中に広く知れ渡っている。恩を与えてもらったことに感謝し、相応のものを返すのが当たり前になっている。
そんな『恩返し』だが、これと似た言葉が存在するのを知っているだろうか。
そう、その言葉こそ今日伝えたい内容だ。
それは、
『恩送り』。
僕自身、おばあちゃんから本をいただくまで、23年間生きてきたけれど、この言葉を一度も聞いたことがなかった。知らなかった。
この『恩送り』とはいったいどういった意味なのか。
『恩送り』。誰かから受けた恩を、直接その人に返すのではなく、別の人に送る。その送られた人がさらに別の人に渡す。そうして、『恩』が世の中をぐるぐるぐるぐる回っていく。
と本には記載されている。
「恩返し」もだいじなことではある。しかし直接その人に恩を返すだけでなく、受けた恩を、誰かに送る=「恩送り」をすることで恩をつなげていくこと。
そしてこの本の最後にはこう書かれている。
人は皆、様々な恩を受けてながら暮らしています。しかし、それらの恩に直接報いることはできるとは限りません。私たちにできるのは、自分が受けている数々の恩に気づき、それをしっかり心に刻み込むこと。そして、恩によってもたらされた無償の恵みを周りの人や道の人々に送り、広げていくことです。一つの恩が新たな恩を生み、さらにさまざまな恩が重なり合っていく。そのような「恩の循環」「恩の連鎖」こそが、豊かな社会を生み出す原動力となるのです。
私たちは誰もが多様な恩の重なりの中で生きている。日常のあらゆるサービスだったり、スポーツ観戦、遊びに行ったり、ご飯が食べられるのも、誰かが私たちのためを思ってやってくれていることである。
だからこそ、感謝の気持ちを忘れずに生きていくことは人間として欠かしてはいけない部分だ。
「恩送り」
これからの僕の人生の指針として掲げて毎日を過ごしていく。
「恩のリサイクル」を皆さんもやってみませんか?
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