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図書室

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子どもたちが読んだ本、子どもたちに読み聞かせした本を紹介します。 多くはAmazonかTSUTAYAで購入したもの(たまにBOOKOFF)、もしくは公立の図書館で借りたものです。… もっと読む
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#絵本

【子育て】パン本2冊【図書室】

【子育て】パン本2冊【図書室】

パンにまつわる本を2冊読み聞かせしました。

わが家でパン本と言えば柴田ケイコさんの『パンどろぼう』シリーズなのですが、何度も読み聞かせをすると子どももだんだん目が肥えて、図書館に並べられた柴田さんの絵を見つけて持ってきました。

食パンから始まり、いろいろなパンが出てくるこの絵本。
ページをめくるごとに出てくる「ぱぱんがパン!」の声は末っ子担当。
掛け声とともに繰り出される技。
子どもが合いの手

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【子育て】『Michi』【図書室】

【子育て】『Michi』【図書室】

ヨシタケシンスケさんの『もりあがれタイダーン』で紹介されていた『MIchi』を図書館で借りてみました。

この本は、表側からでも裏側からでも読むことができます。

表紙も中身もとてもきれいな本で、それぞれのページの中には素敵な街が広がり、そこにたくさんの道があります。
隣のページに繋がっている道は一箇所ですが、そこに至る道は複数用意されていて、いわゆる迷路ではありません。

色々な人が描かれていて

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【子育て】『おばけのかわむいたら』【図書室】

【子育て】『おばけのかわむいたら』【図書室】

大人が気に入らなくても、子どもにはウケる本があります。
書店でよく見かけたので、たなかひかるさんの『おばけのかわむいたら』を図書館で予約して借りてみました。

黄色に皮を剥くような仕草の表紙。
話はテンポよく進んでいきます。

読み聞かせをしようと思って借りたのですが、最近は自分で読めるようになり、音読をしている年長の末っ子。
「これ読んで。」と声を掛けると、初めは乗り気ではなかったのですが読み聞

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【子育て】『とおくのしんせきより ちかくのねこ』【図書室】

【子育て】『とおくのしんせきより ちかくのねこ』【図書室】

タイトルから中身が想像できなかったのですが、ことわざの本でした。

どのことわざも、猫好きさん、猫飼いさんには「あ~、わかる、わかる」という楽しいものに変身していました。

「能あるねこは つめきりきらい」(能ある鷹は爪を隠す)

「すんだねこ あとをにごさず」(立つ鳥跡を濁さず)

「ねこに ごはん」(猫に小判)

「親しきねこにも 礼儀あり」(親しき仲にも礼儀あり)

「ねこの うでおし」(暖

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【子育て】『ねこのゆめ』【図書室】

【子育て】『ねこのゆめ』【図書室】

久しぶりにねこ絵本。
荒井良二さんの『ねこのゆめ』。

見つめるその先にはなにがあるのでしょうか。
大きな家に住んでいるねこのユメは窓から外を眺めています。
出たことのない街の景色や出会う仲間たち今の自分にはない世界を夢見て。

行きたい、なりたい、会いたい。
家ねこも、街ねこも、未来に思いを馳せ、この絵本では夢見ています。
読みながら、私たち人間も未来を夢見るわけです。

ここまで書きながら、絵

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【子育て】風邪をひいたら、雨が降ったら、本を読めばいいじゃない【図書室】

【子育て】風邪をひいたら、雨が降ったら、本を読めばいいじゃない【図書室】

次男が体調を崩し、外は雨。
ということで、柴田ケイコさんの『ぽめちゃん』と『ぽめちゃんとだっくすちゃん』の2冊を子どもに読んであげました。

『ぽめちゃん』の方は、繰り返しで話が構成されているので、年長の末っ子も途中から声を出して読み始め、一緒にページをめくって読み進めました。

『ぽめちゃんとダックスちゃん』は、お互いが大好きな二人が相手になろうとして、可愛らしくも残念な結果に。

どちらもほの

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【子育て】『ネコヅメのよる』【図書室】

【子育て】『ネコヅメのよる』【図書室】

町田尚子さんの『ネコヅメのよる』を読みました。
今回の絵本もねこの表情がとてもいいです。
インパクトのある表紙。
本屋さんで見かけた人も多いのではないでしょうか。

タイトルから想像するに、きっと時間帯は夜。
爪が何らかのカギとなる物語が繰り広げられるのではないか。
などと想像しながら読み始めましたが、やはり凡人の発想でした。

詳しく書くとネタバレしそうなので内容はこのへんで。
気に入ったので、

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【子育て】『こねてのばして』【図書室】

【子育て】『こねてのばして』【図書室】

朝食が手作りパンだったその日。
偶然とはあるもので、書店でヨシタケシンスケさんの『こねてのばして』を見つけました。

前日の小麦粉コネコネ、その様子を思い出し、最後は・・・と勝手に想像しながら読み始めます。
パン?ピザ?うどん?
凡人が思いうかべた最後と作家の創作する最後はほとんど一致しません。

途中のこねてのばす様子も、かぶったり、のって跳ねたり、子どもの夢(大人でもやってみたい)が表れていま

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【子育て】『ちか100かいだてのいえ』【図書室】

【子育て】『ちか100かいだてのいえ』【図書室】

「あ、ひゃっかいだてのいえだ。」と自分で本を選ぶようになった末っ子。
書架から少しはみ出す大きめの絵本は、わが子が手に取るのを待っていたようでした。

お風呂で100まで数えるのもずいぶんと早くなり、以前のようにループすることもありません。

お風呂で、絵本でなんどもなんども数をかぞえて、楽しみながら数を身に着けています。

『ちか100かいだてのいえ』は、いわいとしおさんの『100かいだてのいえ

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【子育て】『わたしのマントはぼうしつき』【読み聞かせ】

【子育て】『わたしのマントはぼうしつき』【読み聞かせ】

文(詩)を東 直子さん、絵を町田尚子さんがかいた『わたしのマントはぼうしつき』。

くまと馬と猫2匹が出てくる可愛らしいお話です。

子どもの頃、お気に入りの服があったことを思い出させてくれます。

絵本作家町田尚子さんの絵本に書店で出会い、画集と図書館で出会い、いつの間にか猫の絵だけでなく、熊の絵でも「あっ」と目に留まるようになりました。

画集『隙あらば猫』や絵本『なまえのないねこ』で町田さん

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【子育て】『ねぐせのしくみ』【図書室】

【子育て】『ねぐせのしくみ』【図書室】

ひさびさにヨシタケシンスケさんの絵本。
髪の毛が伸びてくると朝のひと手間が増えます。

起きたあと、特に時間がない朝に、寝坊してしまった日に、鏡を見たときのあの絶望感。
意識がない眠っている時間。
寝ている間に何が起きているのか。
小さな小さな小人さんが何かをしているのではないか、くらいは想像したことがあるかもしれませんが、眠っている間に別の場所へまでは普通は考えません。

完成した奇抜な髪形も面

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【子育て】『パンどろぼう おにぎりぼうやのたびだち』【図書室】

【子育て】『パンどろぼう おにぎりぼうやのたびだち』【図書室】

「パンどろぼう」と銘打ちながら、表紙はおにぎりからあの目と鼻がのぞく本書。

子どもたちと一緒に書店に行ったら、末っ子が柴田ケイコさんの絵本コーナーにつかまってしまいました。
私が買おうと思っていた本をあきらめ(中をパラパラ見て、購入を見送っただけ)、次男と末っ子に絵本を1冊ずつ。

末っ子が選んだのがこの本、『パンどろぼう おにぎりぼうやのたびだち』でした。

柴田さんの本はいくつか読み聞かせを

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【子育て】『なんだろう なんだろう』【図書室】

【子育て】『なんだろう なんだろう』【図書室】

またまた読んでしまいました。
完全に親子ではまってしまっているヨシタケシンスケさんの絵本。
絵本と侮ることなかれ。
読み聞かせの途中で小学生に質問されると、大人でも言葉に詰まります。

学校に向かう男の子から始まり、公園でのびる若者とおじいさん、高校生くらいのお姉さんと美容師さん、ふとした瞬間に思い浮かぶ「なんだろう」についていろいろ、ごちゃごちゃと考えていきます。

「なんだろうなんだろう『がっ

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【子育て】『文様えほん』【図書室】

【子育て】『文様えほん』【図書室】

知らないことを知ると世界が広がります。

普段様々な「模様」や「マーク」、「記号」なんかを目にしながら私たちは生活していますが、『文様えほん』には、古今東西、300種の文様が納められています。
よく見かける青海波や市松などの和柄や着物の柄、墓石の家紋、さらには世界の文様まで、わかりやすく紹介されています。

一つのモチーフが、その土地その土地によって変化していく「文様の旅」など、
知っていそうで意

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