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自分だけの宝物~昭和レトロカルチャー~

どうも。
TWICEより普通にキョンキョンが好き。
初代レッドアリーマーです。


以前執筆していた回顧録の方でも話しているが
僕は幼少期(~中学生)、教育方針でTVゲームを買い与えてもらえなかった。
世代的にはポケモンやモンハン、スマブラなどが流行っていたが
当時、唯一遊ぶことを許されていたゲームが父親のおさがりである初代ファミコン。

当時はそれがコンプレックスで、僕に友達が出来ないのは
「周りが持っているゲームを持っていないせいだ」と思っていた。
同世代同士なら存在しないはずのジェネレーションギャップが、確かにそこにあった。というか未だにある。
それはゲームに留まらず、様々な趣味嗜好において。

流行りに乗り遅れている事に加え、自身の社会不適合性も相まって
同世代間での交流は芳しいものではなかったが
親世代の大人の会話に入れてもらえることが多々あり
それはそれで楽しかった記憶がある。自分も大人になれた気がして。

ということでそんな僕の人格形成に大きく貢献した昭和カルチャーを
大人に可愛がってもらいたいので紹介していこうと思う。

■ファミリーコンピューター


ゲームを買い与えてもらえなかった我が家で唯一許されたテレビゲーム。
周りがポケモンやスマブラなどに熱中する中、がんばれゴエモンや高橋名人の冒険島に没頭していた。
また当時「マリオ」といえば周りはDSのNEWスーパーマリオを連想しただろうが
マメマリオどころかしっぽマリオすらも存在していない8bitのスーパーマリオブラザーズが僕にとってのそれだった。

ちなみに一番やりこんだのは魔界村。
どうしても自力だとステージ6が限界で、大魔王までたどり着いたことがない。
(某隠しコマンドを使って挑んだことがあるのはここだけの話)

なんだかんだ飽き性な自分には今のリアルで小難しいゲームよりも単純なゲームの方が向いていた気がする。

あとは世代じゃないはずなのにザコシのファミコンモノマネで腹抱えて笑えるのは思わぬ特典。ちなみに好きなファミコンモノマネは
魔界村の死ぬところ
テニスのサーブ
ファミリーボクシングのレフェリー

■昭和特撮(初代ウルトラマン~タロウ、初代仮面ライダー~V3)


世代的にど真ん中であるな仮面ライダー555やアバレンジャーなど平成の特撮も履修済みだったが、それよりも父親の影響で見ていた昭和の特撮の思い出の方が色濃い。
画質が悪かったり(当然CGなんかもない)衣装や脚本などツッコミどころ満載
だが、その"手作り感"がいい。

あと現代の特撮にはない独特の不気味さも好きで
当時小学生ながらに、平成特撮とは違った"味わい"を感じていた。

ビームがしょぼいだの見た目がダサいだのリアルじゃないだのと抜かしてる同級生を心底バカにしていた記憶がある。
まったくナンセンス。分かってねえ。
スーツアクターの肌が首元から見えたり、背中のチャックが見えたり
うっかりウルトラセブンの耳をつけ忘れてたり
それこそがリアルだろ。

ちなみに未だに見るとワクワクするのが
ウルトラマンタロウのスワローキック(必殺技じゃねえのかよ)。


■フルハウス(アメリカ)


小学校低学年の頃、たまたま夕方にNHKをつけたらやっていて
気づいたら毎週見るように。

このドラマとの出会いをきっかけに"笑い"というものを意識し始める。
それも一発芸や漫才ではなく、ナチュラルな会話から生み出される笑いだ。
当時の僕にとっては、このアメリカンコメディドラマの雰囲気がすごくおしゃれに見えた。
結果、誕生日にDVDボックスを買ってもらうくらいにハマる。
(この頃にはテレビゲームのオーダーが通らない事をもう察していた)

ピーウィー・ハーマンなどこれまた世代じゃないが父の影響で履修済みだったものがドラマに出てくると
「みんなピーウィーとか知らないんだろうな…」とか思いながらも、劇中の会話についていけるのが嬉しかった。

当時本当の家を使って撮影してると思い込んでいたため(かわいい)
長女のDJがショベルカー的なヤツで家をぶっ壊してコンクリートを流し込んじゃう話は強烈だった。


■マイケルジャクソン


2009年6月25日、小学6年生の頃
マイケルジャクソンの訃報をテレビで知った。

今までは「ゴシップだらけでチンパンジーを飼ってる奇天烈な整形おじさん」というイメージはあったものの
どんな人だったのかすごく興味が湧いてYoutubeを漁っていたところ
1995年のMTVアワードのパフォーマンスにたどり着く。

中世的な顔と声、キレのあるダンス、聴き覚えのある曲。
前に歩いてるはずなのに下がってる謎の動き。なんだこれ!?
ビリージーンってこの人の曲だったのか。

今まで抱いていたマイケルジャクソンという男のイメージは見事に覆り
人生で初めてしっかり"沼"というものにはまった。
振付を覚え、ムーンウォークを覚え、誕生日にDVDやCDをたくさん買ってもらい、母親にビリージーン手袋を作ってもらったりもした。

当時、中学受験のために通っていた塾に
マイケルジャクソン大好きな先生がいたのだが
その先生にめちゃくちゃ可愛がってもらった記憶がある。
MJ談義をしているあの時間、楽しかったなあ(勉強しろ)。

ちなみに最近のお気に入りは
State Of Shock
Can You Feel It
Leave Me Alone
Price Of Fame
They Don't Care About Us


■80年代洋楽


ある日、テレビでマイケルジャクソン特集が放送されることを知り
マイケル目当てでこの番組を見た。
これで80年代洋楽という"更なる沼"に引きずり込まれるのだった。


現代の洋楽もスタイリッシュでいい曲も多いが
個人的には昔の洋楽の方がメロディーがキャッチ―で
"ちゃんと"カッコつけてて
感情表現もストレートでスカしてない感じが好きだ。

特撮やファミコンなどにも通ずる「手作り感」が感じられるのがとても良い。

ちなみに最近のお気に入りは
The Cars - You Might Think
The Police - Every Breath You Take
Cutting Crew - I Just Died In Your Arms Tonight


僕の人生の7割くらいは昭和成分で出来ている。
存在するはずのない懐かしさを味わいながら日々を過ごしている。
もちろんこれらは自分なりに良さを見出せたから没頭してきているが
父との"親子としての繋がり"の役割を果たしている部分もある。

前職を鬱で退職後、父が社長をしている会社に勤めているため
(仕事人としてのリスペクトがあるからこそだが)どうしても社長と部下という意識のもと接してしまう。
ただ"懐かしい"を共有している時だけは、純粋な親子に戻れるような気がするのだ。


また、周りの同世代と全く共有できない寂しさはずっとあったが、
同時にこういった娯楽を(元来流されやすい自分が)流行などと全く関係なく、純粋に「自分だけの宝物」として楽しめている時間はすごくキラキラしていた。




人と何かを共有することは楽しい。
だがそこまで性格のいい人間ではない僕にとっては
なんだかんだ独り占めできる喜びには勝てない。


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