記事一覧
満員電車で踏ん張る前に(もしくは後に)
満員電車ほど非人間的な移動手段はない。
文字通り、人と人の間が潰されることで、嫌が応でもお互いの肉体を意識することになるこの空間では、他者の存在は何よりもまず物質的なものとして捉えられる。
人が、ある範囲では同じ目的を持って、時空間を共有し集まるにも関わらず、そこに社会は生まれない。対等なコミュニケーションを図るために必要な互いへの尊重や想像力は、圧倒的な物質性を前に後景へと退く。
実際
身体の動かし方マニュアル
私には、主に身体に関する悩みと精神に関する悩みがある。
そのうち精神的な悩みの、それまた一つに頭で考える(あるいは求める)ことに身体がついていかないというものがある。
やめなければいけないとわかっていることをずるずる続けたり、しなければならない(酷い時はしたいと思っているにも関わらず)ことをなかなかし始めなかったりするようなことだ。
手には暖かい弁当を持ち寒さに凍え鼻水を垂らしながらも、足が痛み
機械と生きるための覚書
機械に対して無性に腹が立つことがある。例えば他人に、人に同じ事をされたとしても何とも思わない様なことでも。友人達は機械に対して怒ってもどうにもならないので無駄だ(人間に腹を立てる方が自然だ)と言う。
私はそうは思わない。思っていないから腹が立つのだと思う。怒る理由があり、怒るという行為でそれに応えられると考えているのだと思う。
機械、というものを暴力的に簡単に言えば「“働きかけ(action)