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リハマネジャー

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リハマネジャー向けの情報やつぶやき。 マネジャー業務に有益で、情報収集にコストが生じたものは一部有料。
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マネジメント教育をせずにプレイングマネジャーを課すのは大罪という仮説

マネジメント教育をせずにプレイングマネジャーを課すのは大罪という仮説

医療従事者の監督職の多くは、プレイングマネジャーではないでしょうか。

2019年のリクルートワークス研究所の調査では、87.3%のマネジャーがプレイングマネジャーであったようです。
 本noteでは、病院に勤務するマネジャーがなぜ忙しいのか。そして、その忙しさの緩和に必要な能力は何か。そして、プレイヤーとマネジャーの適切な割合はどのくらいかを短く整理します。

病院に勤務するマネジャーはなぜ忙し

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なぜ、若いうちの苦労を避ける傾向に我々は嘆くのか?

なぜ、若いうちの苦労を避ける傾向に我々は嘆くのか?

 最近、Twitterを流し読みしていると、若いうちに進んで苦労しようとする人がいないといった嘆きが目につくようになりました。実際のところ、どうなんでしょうか。
 下の図は、日本生産性本部[1]による、働くことの意識調査結果のうち、「若いうちは進んで苦労すべきか」と言う問いに対する回答のトレンドです。平成23年度から急激に「苦労すべきだ」と回答した割合が減り、「好んで苦労すべきではない」と回答した

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今後、リハ専門職は何を目指すべきか

今後、リハ専門職は何を目指すべきか

 1998年4月に始まった私の作業療法士としての臨床経験は、23年3か月で一旦幕を閉じました。今後は法人本部の経営戦略部の事務職員として、地域住民が安心して生活できる地域づくりに過去の経験を活かして貢献したいと考えています。
 そこで本日のnoteでは、私がリハ部門の管理職として考えてきた「今後、リハ専門職は何を目指すべきか」についてを整理します。今回のnoteは、私のリハ部門での卒業noteとな

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リハ専門職の鳥瞰

リハ専門職の鳥瞰

 このnoteは、リハ専門職として働きはじめて3か月程度経った若手リハ専門職を対象としています。そして、このnoteの著者は、直近5年間は管理職に専従した23年目の作業療法士です。管理職として臨床を離れたことが、臨床を鳥瞰する機会となりました。私が臨床を鳥瞰して感じたことが、働きはじめて少し慣れた頃に抱く悩みに役立つような気がしたのでnoteを開きました。1人でも多くの悩める若手リハ専門職のお目に

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目でみるコーチングマネジメント

目でみるコーチングマネジメント

コーチングを取り上げたきっかけ 先日、他の保険医療機関の先輩から「コーチングの講師を紹介してほしい」と連絡を受けました。コーチングは組織のパフォーマンスを高める上でも注目されていますが、われわれリハ専門職にとっては、対象者の自律を支援する上で有効な手段であると私は考えています。つまり、対象者に対する「○○指導」という高圧的なものは論外ですが、「○○教育」よりもむしろ「コーチング」こそが対象者の自律

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なぜ、多職種連携に苦労するのか?

なぜ、多職種連携に苦労するのか?

 医療や福祉の領域では、多職種連携を課題とする動きが年々高まっています。下の図は、メディカルオンラインを用いて、多職種連携に関する論文数を発行年毎に整理したグラフです。これを見ると、多職種連携に関する論文の発行は、ここ10年間で急激に増加している様子がわかります。

  多職種連携に苦労する理由は、大きく2つの原因があると私は考えています。一つ目は、「信頼関係が不十分なまま正論をぶつけるから」です

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