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muku の森の物語
2023年1月30日 07:58
時に言葉は強すぎるから木漏れ日や雨垂れの音だけで良い時に言葉は強すぎるから野辺の花や葉擦れの音だけで良いそっと心を寄せるもの静かに流れる無心の時とただ有るという佇まい
2023年1月30日 07:03
微弱な電波が僕を捉える何故こんなにも悲しいのか悲痛な音は行場を求めて泣いている見つからないよ僕は思うそんな風に泣いてたら見つからないよいつまで経ってももう合わせない疲れたんだ僕自身そして僕は振り切った僕の聴きたい音じゃないもう止めたんだ見つけてみなよ君の音本当の音を探してご覧よそして僕は振り切った微弱な音を振り切った
2023年1月29日 15:17
人間とはなんだ人間とはなんだそうまでして立ち上がるのは守ることでもない攻めることでもないただひとであろうと人間であろうとすることである
2023年1月27日 20:32
私は手紙を書ひてゐる少しおどけた筆遣届くか知れぬ花の色君の笑ひし顔思ふ
2023年1月27日 12:32
君の岩石みたいな荒々しさが好きだそのまま僕にぶつかってこい互いに揉まれていづれ海へ達しよう
2023年1月26日 12:26
きみは ちいさな てをみせてゆびを よんほん たててみるじぶんの ゆびを たしかめながらにこにこ わらって ボクをみるそう きみは きょうよっつに なったそう きみは きょうよっつに なった
2023年1月24日 12:44
どんなに取り繕ったってどんなに隠して見えなくしたって人柄が透けている霞に浮かぶ稜線みたいに君の密かな人柄が透かしの向こうに見えている
2023年1月23日 15:26
淡い世界で生きている白黒はっきりつけようなんて淡い世界で生きている境界線はぼやけたままで淡い世界で生きている少し滲んだ縁取りがそれでいいよと囁いた
2023年1月23日 07:56
白亜のバルコニーで少年は世界を眺める自由になりたい…白亜のバルコニーで少年は世界を眺めるもっと遠くへ…白亜のバルコニーで少年は世界を眺めるその背中に翼さを持つ者さえ羽ばたき方を知らぬのだ
2023年1月23日 07:15
君に触れるボクは夢の中で君に触れるボクは夢の中で淡く白い柔らかな光君に触れるボクは夢の中で
2023年1月10日 22:20
野にあって我ひとり暦無く雲は流れ雨が降る野にあって我ひとり暦無く風が吹き光差す
2023年1月6日 22:18
耳慣れた故郷のことば故郷を離れ住んだ街空は青く緑は濃く輝いていた故郷の空儚いほど淡く光は柔らかに葉を透かす故郷のことば空と光の生んだことば土の匂い風の音降る雨の雫
2023年1月5日 21:47
まだ ございん( また おいで )見送る祖父母の佇む姿庭に香る金木犀時経る程に偲ばれる
2023年1月5日 21:45
あがりっこ つけっぺが( 灯りを つけようか )日足の早い晩方に( 夕暮れの時に )母と並んで立つ流し( 立つ台所 )