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poem 故郷


耳慣れた
故郷のことば

故郷を離れ住んだ街
空は青く
緑は濃く輝いていた

故郷の空
儚いほど淡く
光は柔らかに葉を透かす

故郷のことば

空と光の
生んだことば

土の匂い
風の音
降る雨の雫

ことばはこころ。枝先の葉や花は移り変わってゆくけれど、その幹は空へ向かい、その根は大地に深く伸びてゆく。水が巡り風が吹く。陰と光の中で様々ないのちが共に生き始める。移ろいと安らぎのことばの世界。その記録。