muku の森の物語

〜こころとことばの空想散歩〜 poem、story、and so on…🌱

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poem 心の詩

風と戯れる 悲しい時も 嬉しい時も 私は私のままで 雨と戯れる 悔しい時も 虚しい時も 私は私のままで 光と戯れる 寂しい時も 楽しい時も 私は私のままで 隠さずに 感じたい 見つけたいのは 私の心 飾ることない 私の心

    • poem 追憶

      言葉のあとさき ゆらりゆらりと 訪ね来たのは 言葉のあとさき 古都の街並み 古に 訪ね来たのは 言葉のあとさき 月影 森林 海底に 訪ね来たのは 言葉のあとさき 私の心の 空想散歩

      • story アズと子ヤギ〜本当の気持ち〜

        アズは時々 牧草地に行って 子ヤギが群れの仲間と 過ごす様子を見ていた 子ヤギはアズに気がつくと そばへ寄ってくることもあれば 草を食んだままのことや 仲間のそばで佇んだまま アズを見つめるだけのこともあった アズはお父さんの言葉を 聞いてから 子ヤギが幸せなら それで良いと思うように なった 私たちは私たちの 楽しかった思い出が あるものね 子ヤギはアズの そんな気持ちが 分かるのか 何をするともなく アズの隣で日向ぼっこ することもあった アズは自分の気持ち

        • story アズと子ヤギ〜子ヤギの幸せ〜

          牧草地でヤギたちは 思い思いに草を食んでいた 子ヤギは生まれたばかりの頃より だいぶ丈夫になった アズは母ヤギの代わりに ミルクを飲ませたり 子ヤギの世話をした 子ヤギの世話は お父さんも手伝ってくれた アズは子ヤギが自分だけの ものであって欲しいと 思うようになった 小さな体 小さな足 うずくまると アズの膝の中に すっぽりとおさまった 子ヤギもアズに なついているようだった アズは 子ヤギのために 自分がいるんだと 思った けれど子ヤギは 少しずつ 群

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        • poem
          81本
        • story
          65本
        • じゆうちょう
          7本
        • tiny song
          20本
        • つぶやき
          76本
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          7本

        記事

          story アズと子ヤギ〜不自由な右足〜

          アズはひとり牧草地にいた 膝に乗せて抱いているのは 母親を亡くしたヤギの子 唯一アズが心許せる友だち アズは右足が不自由だった 歩き始めたばかりの頃 農作業中の母の元へ行こうとして 農耕用の車輪に踏まれた 小さなアズは家の中で お昼寝をしているはずだったし 作業場に近づいても 誰の目にも入らず 気づかれなかった 突然の鳴き声で 大人たちは青くなった  急いで町医者に 診てもらったけれど 右足は歪になった アズのお母さんは それからずっと 自分を責めている アズは右足

          story アズと子ヤギ〜不自由な右足〜

          休もう、休もう。あれからずいぶんがんばってきたよ。休もう、休もう。外は新緑。心地よい。私の体に滋養を送ろう。私の心に英気を送ろう。桑の実は青く枝先に揺れる。ツバメが今年も水を張った田んぼの上を飛んでいく。畑に座って空を見上げる。焦ったからって芽は出ない。今は力を貯める時。

          休もう、休もう。あれからずいぶんがんばってきたよ。休もう、休もう。外は新緑。心地よい。私の体に滋養を送ろう。私の心に英気を送ろう。桑の実は青く枝先に揺れる。ツバメが今年も水を張った田んぼの上を飛んでいく。畑に座って空を見上げる。焦ったからって芽は出ない。今は力を貯める時。

          どうもがいてもどうにもならない時、じっと耐えるしかない時、自分が惨めに感じる時。そんな時こそ、自分を労わって、お世話になっている人に感謝する時。心も体もちゃんと休養する時。立ち止まって振り返るのは、また今度、歩き出す時のための大切な時間。その時にしか、見つけられないこともある。

          どうもがいてもどうにもならない時、じっと耐えるしかない時、自分が惨めに感じる時。そんな時こそ、自分を労わって、お世話になっている人に感謝する時。心も体もちゃんと休養する時。立ち止まって振り返るのは、また今度、歩き出す時のための大切な時間。その時にしか、見つけられないこともある。

          今はただ想うだけで良い。想いは種だから、私という畑に、今は蒔くだけで良い。その種が、私の畑に合うのか、よく育つのか、見守りながら、観察しながら、必要なら少し手を加えて。それで良い。もしもその種が、芽を出し花を咲かせようとするのなら、きっと実を結び、恵みとなって世に行き渡る。

          今はただ想うだけで良い。想いは種だから、私という畑に、今は蒔くだけで良い。その種が、私の畑に合うのか、よく育つのか、見守りながら、観察しながら、必要なら少し手を加えて。それで良い。もしもその種が、芽を出し花を咲かせようとするのなら、きっと実を結び、恵みとなって世に行き渡る。

          story おばあちゃんの幸せ

          おはよう 目が覚めると おばあちゃんは 窓の向こうの おひさまに 挨拶をした カーテンをあけると おばあちゃんは ゆっくりベットから おりて着替えをした 読みかけの本も 編みかけのストールも ベットの脇のランプの横で 昨日のままに重なっている 変わらないって 良いことね だってこんなに 安心するもの 春になって ずいぶんと外が 明るくなった ひばりの声がする おばあちゃんは レースのカーテンを ふわりとまとめると 窓を少し開けた 木蓮が朝日を受けて 静かに佇

          story おばあちゃんの幸せ

          ちいさくちいさく。わたしのせかい。

          ちいさくちいさく。わたしのせかい。

          なんでもなぁい。もの。

          なんでもなぁい。もの。

          poem 岩は砕けて

          揉まれて 砕けて 粉々に なった岩は 痛かろう けれど その岩ぶつかった 岩もやっぱり 痛かろう 自分ばかりが 苦しくて 世間に背を向け 生きてきた 見ないふりして 送っても どうして傷は 痛むのだ 時は滔々流れゆく ぶつからなければ ならなくて もがいていなければ ならなくて あの時 砕けた岩の欠片は 丸みを帯びた 肌からころげ 静かにどこかへ 落ちていく 春麗らかな ひだまりに 流れるせせらぎ 聴きながら 揺蕩う私に 若い岩 幾度もぶつか

          poem 岩は砕けて

          慌ただしいと深呼吸したくなる。深く吐き出して。それから落ち着いた心で呼吸する。もう随分と前だけど、我その静けさを愛すっていう意味の漢詩に出会って感動したのに、あれはどこでみつけたのだろう。優しくて真面目なんて面白くもないしつまらない人間だと思ってたけど今はそれでいいんだと思う。

          慌ただしいと深呼吸したくなる。深く吐き出して。それから落ち着いた心で呼吸する。もう随分と前だけど、我その静けさを愛すっていう意味の漢詩に出会って感動したのに、あれはどこでみつけたのだろう。優しくて真面目なんて面白くもないしつまらない人間だと思ってたけど今はそれでいいんだと思う。

          墨汁を吸った筆先滲ませる半紙はまるで水鏡

          墨汁を吸った筆先滲ませる半紙はまるで水鏡

          おもしろいな。もっともっと 表現してみたいな。色んな素材があって、色んな組み立て方があって、色んな色があって、選んでも選ばなくても良くて。そうやって、今受け取ったものを描けたらいいな。

          おもしろいな。もっともっと 表現してみたいな。色んな素材があって、色んな組み立て方があって、色んな色があって、選んでも選ばなくても良くて。そうやって、今受け取ったものを描けたらいいな。