見出し画像

poem 微弱

微弱な電波が
僕を捉える

何故こんなにも
悲しいのか

悲痛な音は
行場を求めて
泣いている

見つからないよ

僕は思う

そんな風に
泣いてたら

見つからないよ
いつまで経っても

もう合わせない
疲れたんだ僕自身

そして僕は振り切った

僕の聴きたい音じゃない
もう止めたんだ

見つけてみなよ
君の音
本当の音を探してご覧よ

そして僕は振り切った
微弱な音を振り切った






ことばはこころ。枝先の葉や花は移り変わってゆくけれど、その幹は空へ向かい、その根は大地に深く伸びてゆく。水が巡り風が吹く。陰と光の中で様々ないのちが共に生き始める。移ろいと安らぎのことばの世界。その記録。