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日本の大手外食チェーンの海外店舗比率が40%を超えたそうです。原因は、円安より外食産業のシュリンクではないでしょうか?

こんにちは、DJムッチーです。
日本の大手外食チェーンの海外店舗比率が40%を超えたそうです。
外食チェーンも商売からビジネスの域に達したんですね。
僕の感想は、食事やおもてなしは、人の才能によるところが大きくて、標準化が必須のビジネスには馴染まないような気がしてなりません。
出来るとしたら定型のフードサービスぐらいでしょうと思ったら、案の定
海外進出はガストのようなレストランチェーンのお話のようです。
原因は円安の影響だと経済通は言いますが、それより日本のファストフード業界がシュリンクしてるからではないかと思います。
日本の外食産業のピークは、1997年ですからZ世代からすれば遠い昔。
当時の市場規模が約23兆円、現在は約17兆円と40%近くシュリンクしてしまっているんです。
そりゃ外食をビジネスにしている人は、新しい市場として海外展開を考えるでしょうね。
商売をしている人は、市場じゃなくて自分の技と人としてのお客さんを見ますから海外展開を考えにくいですね・・・外国の文化はどこまで行っても良く分らないからですね(笑)

日本がダメなら世界があるさ!

海外の日本食レストラン

僕は海外に出た際は、一度は日本食レストランに行くことにしているのですが、「どこが日本食やねん!」と嘆いてしまう事が多々あります。
日本スタイルが売りになる時代なんでしょうが、スタイルだけで味ときたらダメダメです。
それは、料理系もファストフード系も同じです。
食材の現地調達でコストを下げているのでしょうが、料理にした時には似ているだけで違う味になっていることがしばしばあります。
たまご料理が顕著な例です。。日本で食べるたまごは世界一です。
海外進出が早かった吉野家さんでさえ、Beaf Ballの味は日本に近いものの、生姜が寿司用のガリになってたり、お茶が紅茶だったりと、国によってはものすごいことになっていたりします。そして値段だけは高い!
数年前の事ですが台湾人の友人が、日本で吉野家の牛丼を食べて、自国のそれとの味の違いと値段の安さに仰天してたのを覚えています。

寿司職人の修行は高級店でないとだめなのか

若者が一流の寿司職人を目指して、一流の寿司店に修行に行くのは当然のことですね。では、何が当然なのか・・・・
それは、一流の寿司職人や料理人の技を習得できるからとお考えになると思います。
もちろん、それも重要なことなんですが、もっと重要なことがあるのです。
それは、一人前になって独立する時、一流の仕入れルートから仕入れる資格をもらえるからなんです。
魚の目利きはできても、いい魚を仕入れられなければ、一流の寿司職人として独立はできませんよね。
ある意味技術だけなら、がんこ寿司がやってる「すし大学」のような所で習えば十分なのかもしれません。調理専門学校も同じですよね、卒業したところで家がレストランでない限りどうにもなりません。
この様な状況を理解できたなら、チェーンレストラン系は別として日本国内レベルの日本食のお店を海外に出店できるでしょうか?。。。。海外で日本並みの食材の調達が不可能に近いので答えは、Noですよね!
海外で賞味期限表示が3か月ほどある現地のたまごで作った料理を食べて、がっかりしてしまうのはこういう事なんです。
海外に進出している高級店は商社の力を借りて頑張ってらっしゃいますが、やはり日本人が食べると何かが違う・・・
少し前に海外に進出してる銀座の高級すし店が話題になりました。銀座の高級すしの市場もシュリンクしているから仕方ないのでしょうね。業態を少し変えての進出のようですが、元は高級店なのにそれでいいの?と聞きたくなりますよね・・・
本当に日本の味を海外でもと考えているのでしょうか?・・・日本ブランドもあるし、受けるから海外にでてみよか・・・とちゃいますか?(笑)

銀座おのでら ハワイ店は回転ずし

外国人にはわかるまい

確かに海外のお店に来る、大方の現地の人には出されたものが、パチモノ(にせもの)なのかどうかはわからないでしょう。でも、それでいいのでしょうか?
もしそうなら、外食がビジネスになるという事は、日本食の矜持を捨てるということなのかもしれません。
以前に味蕾細胞の多い少ないが、食文化の発展に大きく作用しているという記事を書きましたが、味蕾細胞の少ない国の人たちに日本食を判らせるように工夫をしているのでしょうか?
どうせ判らないからと高をくくって、スタイルだけでごまかしているのではないでしょうか?

もう一つのアプローチとして、食文化の融合という考え方もありますね。
最近パリで流行しているオニギリは、フランス人の手によって新しい食べ物になっています。
トルコ料理のマンツゥが、中国で包子になり、日本で饅頭になったように
日本料理が変化を遂げていくのはとても面白いと思います。
でも、これはレストランチェーンのお仕事ではない、これは商才のお話でビジネスにはならないでしょうね・・・

フロンティア精神で海外進出は理解できます、しかしマーケティング戦略を自身の事業コンセプトに照らし合わせて、進出を考えていただきたいと思うのです。
それが貴方の使命なのかと問われた時、どう答えるのか?

海外にご旅行の際は、是非日本料理店にもお出かけください。
なかなか面白い体験ができますよ!
それでは、今日はこの辺で失礼します。
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じゃあまたこの次
DJムッチーでした。

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