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本物の集中とは? 推奨勉強例


1*勉強は時間で測れない。測れるわけない。

学生のとき、友人から「何時間勉強した?」としばしば聞かれたものである。
世の中には、「1日10時間勉強」といった表現がちらほら見受けられる。
まず、勉強の定義とは何か。ある試験の対策なのか、知識の暗記なのか、知識の理解と生み出したアイディアの量なのか。いずれにしても、勉強を時間という指標で測ることが間違っている。長時間かければエライとでも思っているのだろうか。

一つの同じ課題を終わらせるのに、Aさんは
1時間、Bさんは2時間で達成し、その成果を示す試験でどちらもほぼ同等の点数だったとしよう。このとき、Aさんの2時間とBさんの2時間ではまったく意味が異なる。Aさんは残った1時間で別の課題に取り組んだり、趣味を楽しんだりしていることだろう。ここで、さきほどの時間という過った物差しで評価軸を設定すると、Aさんはたったの一時間、Bさんはナント!2時間も勉強!スゴい!ということになる。時間というパラメーターがいかに狂った定規なのかお分かりいただけただろう。つまり、「時間をかけた」ではなく、「いかに短時間で最大の成果を出せるかに頭を使え」というわけである。

そもそも、10代の学生が長時間も集中することは脳科学的に不可能である。もし10時間ぶっ通しで集中できると言い張る子どもがいれば、それは集中という言葉の意味から学んだ方が良い。

2*本当の集中力とはなにか?推奨勉強例

さて、ここでは本当の集中力を活かした勉強サイクルを紹介したい。是非参考にしていただきたく、続く科学的根拠にも目を通して頂き、確信を持って勉強の意味向上を図ってもらいたい。

勉強の流れ 基本的なフレームワーク

1゜邪魔なものを排除する
モノはもちろん、雑念や不要な感情も心から排除しよう。そのためには、5分間、筆記開示をして、ありのままの感情をノートに書き出してみよう。勉強中でも有効。
2゜集中タイマーの30分間、最大限集中
タイマーを用意しよう。30分間、目の前の課題にのみ熱中して取り組もう。耳栓やノイズキャンセリングイヤホン、イヤーマフを利用して、雑音を遮断するのも工夫の一つ。
3゜拡散タイマーの5分間、最大限ボーッと
拡散モード専用のタイマーも用意しよう。集中を完全にやめた状態を5分つくろう。この間に脳は情報を整理して、回復してくれる。注意点は、スマホを決していじらないこと(実は脳はスクリーンタイムが一番集中しているのだ)。ボーッとしたり猫と遊んだり、筋トレしたり、景色を眺めたりするのは時間の有効利用かもしれない。
+アルファで意識すること
4゜スピードを重視する
だらだらしないで、次から次へと進める。さっさと読んで、最大限速く終わらせる努力をする。(ホリエモンの提言)
5゜自分のキャパシティのちょっと上をタスクの達成目標に。そうすることで、楽しみながらゲーム感覚で取り組める。(茂木健一郎の提言)
6゜タスク終了後に、自分はどれくらい集中できたかを振り返り、10点満点で採点し、記録する。(メンタリストDaiGoの提言)
7゜これをやったら集中モードに入るというマイ儀式を決めておく。(鈴木祐の提言)
【科学的根拠】
①脳科学・心理学の科学的裏付けによる、ポモドーロテクニックとタイムプレッシャーを利用して作成した。
②集中から開放されて少しの間、脳を休めると、得た知識を長期記憶の領域に移すため、頭がスッキリして次のタスクに移行できる。
③シングルタスクで、無駄なスイッチング・コストを生まない。
④拡散モードというボーッとしていい時間とは、褒美であり、この褒美がモチベーションの維持に繋がり、報酬系を作用する。
⑤短い時間、瞬間的に全力投球型であるから気持ちが楽に取り組める。
⑥苦手なこと・やりたくないことも手がつけやすい。→島皮質が刺激され、頭の中の痛みに。この痛みは、約20分間集中し続けると消滅する。


3*集中モードと拡散モード

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