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今日はクリスマスイブ、だけど祝賀ムードのないヨルダン川西岸地区について。

今日はクリスマスイブ。
私たちのブログも400回を迎えました。✨
今まで読んでくださった皆様にお礼を申し上げます。


クリスマスといえば、家族や友人と食事を楽しんだりプレゼントを交換したり、せめてこの日だけはと平和で幸せな時間を過ごす時期のはずです。

でも今年のクリスマスはとてもじゃないけど素直に喜ぶことができません。
なぜなら皆さんもご存知のとおり、パレスチナで信じられないような殺戮と破壊が続いているからです。

パレスティナ自治区ガザ地区の情報当局は20日、イスラエル軍の攻撃による死者が2万人を超えたと発表しました。
これは病院に搬送されて確認された死者数で、このほかに6700人ががれきの下に埋まるなどして行方不明で、負傷者が5万2600人としています。
死者のうち8000人は子どもです。
ガザ地区の人口は約220万人ですから、日本の人口にあてはめると、2ヶ月間に100万以上の死者が出たことになります。

先日ガザのカトリック教会に避難していた高齢の女性とその娘の親子がイスラエル兵に狙撃されました。
教会には多くの避難民がいました。
本来安全であるべき教会が、病院が、学校が攻撃され破壊され避難民が殺されています。


イエス・キリストの生誕の地として知られるパレスチナ自治区ヨルダン川西岸地区ベツレヘムの当局が、今年のクリスマスの関連行事をすべて中止すると決めました。
例年12月には広場に巨大なクリスマスツリーを設け、多くの巡礼者や観光客が訪れていましたが、当局は「殉教者(死者)に敬意を示し、ガザの人々に連帯を示す」としています。


ベツレヘムにある福音派ルーテル・クリスマス教会の一角には、積み重なったがれきの上に、パレスチナのスカーフ「クフィーヤ」を身につけた幼いキリストの人形が置いてあり、周囲では聖母マリアらが、がれきのなかでキリストを捜しているという光景を模した展示がされています。



この教会のニスリーン・ナサールさんによると、ガザで犠牲が拡大していることに思いを寄せるためだそうです。

「ガザでは毎日、何百人もが殺されている。ガザの教会は避難者であふれ、空爆にもあった。キリスト生誕を祝うことはできない。
祈り続け、いまの状況が終わるという希望を捨てていない」
と話しています。



私たちも例年のように楽しい気持ちにはなれません。

12月に入ってからのことです。
今年の3月に私たちが記事にも書いた3.11を毎年追悼してくれているガザの学校が、空爆され破壊されました。



あまりにも衝撃的過ぎて言葉を失いました。
一瞬で木っ端微塵です。

これはイスラエル側のSNSメディアが流した映像です。
堂々と爆破するなんて人間性を疑います。


私たちの平和への願いもむなしく今年はパレスチナで民族浄化が始まってしまいました。
ウクライナでも戦争が続いています。
スーダンでの争いも止まりません。


1日でも早く停戦がなされることを願ってやみません。
これからも少しでも暴力や支配がなくなるよう声をあげ続けようと思っています。


今日もパレスチナからは被害の実態がXでたくさん届いてきます。

今イエスが生まれていたら瓦礫の山から難民になってたでしょう。



執筆者、ゆこりん、ハイサイ・オ・ジサン

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