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4社で内部監査の責任者・管理職、1社で常勤監査役、1社で非常勤監査役の経験がある公認会…

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4社で内部監査の責任者・管理職、1社で常勤監査役、1社で非常勤監査役の経験がある公認会計士・公認内部監査人です。2023年9月に独立して、企業の内部監査のサポートをしています。海外赴任・外資勤務経験があり、英語対応可能です(TOEIC965、英検1級)。

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  • 転職やキャリアのヒントなど

    転職のコツ、キャリアの中での悩みごとなどの読み物です。個別に購入すると1600円のところを半額で販売します。内部監査や会計士と無関係な方にも気軽に読めるものを集めました。

  • 内部監査基本コース

    内部監査部門に配属された方向けに、配属後にまず注意すべきこと、内部監査業務のカギとなる内部監査報告書の作成とフォローアップの注意点を取りまとめました。個別に購入するより割安(1,800円→1,000円)です。

記事一覧

役職定年とどう向き合うか

「人生百年時代」とか、「70歳までは働かなくては」などと言われます。以前は60歳が主流だった定年も、65歳に引き上げられ、70歳定年が一般的となる日も近そうです。60歳定…

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無能な部下より困る部下の話

サラリーマンとして管理職になると、部下を持つようになります。X(旧Twitter)見ていると、上司に対する不満の方が部下に対する不満よりかなり多いように見えますが、これ…

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1か月前
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サラリーマンの処世術と独立後の雑感

一年ほど前にX(旧Twitter)でポストした下記ポスト(合計7つのポストがつながっています)がどなたかにリポストされて上がってきました。こんなことをほざいていた数か月…

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1か月前
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転職後の職場でのフィットと活躍のコツ

転職をするときのコツや秘訣はネット上でよく語られていますが、転職した先で、新しい職場にフィットして活躍するかの方がずっと大事なはずなのに、あまり語られることはな…

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1か月前
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大炎上した監査が海外からの抜き打ちレビューに当たった時のこと

てりたまさんがXで、炎上プロジェクトと検査(レビュー)への対応の話とについて触れていたのを見て、私も昔とんでもない目にあったことを思い出しました。20年くらい前の…

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2か月前
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監査法人マネジャーの給与水準は本当に低いのか?

ちょっと前にEY新日本監査法人のマネージャー・シニアマネージャーの中途採用の募集で想定年収が850万円~1,300万円と記載されており、X上でも、主に「激務の割に安すぎる…

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2か月前
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外資系企業 VS 日系企業(JTC) 内部監査の観点から

2024年2月に日経平均株価が1989年12月29日の38,915円を更新しそうだと話題になっております。35年ぶりのことですが、欧米と比較すればあまりに長期間にわたって株価が低迷…

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2か月前
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内部監査の視点からスターゼン社の循環取引の調査結果報告書を読む

東証プライムの食肉専門商社であるスターゼン㈱が昨年11月に、同社の内部監査をきっかけに発見された循環取引が原因で四半期報告書の提出延期及び特別調査委員会による調査…

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3か月前
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内部監査の戦後処理(フォローアップ)を有効に行うために

 日本内部監査協会の2017年の調査によれば、調査対象約1,600社のうち約98%の会社が、内部監査の指摘事項の改善状況を確認していると回答しています。しかし、ルールとし…

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4か月前
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note販売は副業として成り立つか? ニッチ専門職によるnote販売実績(随時更新)

10月にnoteの販売を開始し、13本の記事を有料で投稿、うち10本は企業の内部監査関連という、かなりニッチな業務関連の知見やトピックスをまとめたものです。先日、Xでよく…

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5か月前
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内部監査の全面アウトソースは許されるのかについて

内部統制基準の改訂やコーポレートガバナンス・コードにおいて、内部監査部門の役割が明示され、専門職としての重要性が高いと叫ばれる一方で、多くの会社では内部監査部門…

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5か月前
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公認会計士にとっての内部監査というキャリア

(画像はヨセフがキリストが生まれる馬小屋で寝床を準備しているところ) 皆様こんにちは、年の瀬で慌ただしい日々を過ごされている方、コロナも一区切りで数年ぶりに忘年…

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5か月前
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内部統制基準・実施基準の改訂が内部監査に与える影響について

2023年4月7日に「財務報告に係る内部統制の評価及び監査の基準並びに財務報告に係る内部統制の評価及び監査に関する実施基準の改訂について(意見書)」(長い。。。以下J-…

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5か月前
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売上高・営業部門の監査手続(監査手続書付き)

(画像のように穏やかに監査を進めたいものです) 企業にとって最も大事な数字は何でしょうか?色々意見はあるかもしれませんが、「売上高」が最も重要なもののひとつである…

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5か月前
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キャリアチェンジについて(会計人コースWeb掲載)

(以前、会計人コースWebに掲載していただいた文章です。会計人コースWebはどんどん新しい記事がUpされて流れて行ってしまうので、自分の記録もかねてこちらにも掲載します…

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6か月前
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組織を使い倒そう!

公認会計士試験合格者の皆様、おめでとうございます! morningstarというハンドルネームでX(旧Twitter)とnoteで発信をしております。皆様からモニスタと呼ばれています。…

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6か月前
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役職定年とどう向き合うか

役職定年とどう向き合うか

「人生百年時代」とか、「70歳までは働かなくては」などと言われます。以前は60歳が主流だった定年も、65歳に引き上げられ、70歳定年が一般的となる日も近そうです。60歳定年が義務化された1980年の平均寿命が男性73歳、女性79歳であったのに対し、2023年の平均寿命は男性81歳、女性87歳ですから、70歳まで働かなくては、という意見はそれほど違和感のあるものではないでしょう。
一方で日本の大企業

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無能な部下より困る部下の話

無能な部下より困る部下の話

サラリーマンとして管理職になると、部下を持つようになります。X(旧Twitter)見ていると、上司に対する不満の方が部下に対する不満よりかなり多いように見えますが、これは利用者の多くが部下らしい部下を持っていないからという面も大きいのではと思います。
部下についての話で、Xでぽろっとつぶやいたところ、思いのほか多くの方から反応があり、実はみんな色々と思うところがあるのかな、と感じました。

以下は

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サラリーマンの処世術と独立後の雑感

サラリーマンの処世術と独立後の雑感

一年ほど前にX(旧Twitter)でポストした下記ポスト(合計7つのポストがつながっています)がどなたかにリポストされて上がってきました。こんなことをほざいていた数か月後には、サラリーマンを辞めて独立しているのですから、人生とは分からないものです。
今、自分で眺めてみて、やはり独立後では色々と感じ方が変わっているので、自分の過去のポストにツッコミを入れながら眺めていきます。グレーの背景部分が、元の

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転職後の職場でのフィットと活躍のコツ

転職後の職場でのフィットと活躍のコツ

転職をするときのコツや秘訣はネット上でよく語られていますが、転職した先で、新しい職場にフィットして活躍するかの方がずっと大事なはずなのに、あまり語られることはないです。Xで、「転職したら最初はおかしなところを見つけても知らんふりをしたほうが良い」といった言説を見かけ、一理あると思いつつも、より良いやり方はどんなものなのか、私の複数回の転職経験や失敗も踏まえて考えていきます。
私は1年半程度での短期

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大炎上した監査が海外からの抜き打ちレビューに当たった時のこと

大炎上した監査が海外からの抜き打ちレビューに当たった時のこと

てりたまさんがXで、炎上プロジェクトと検査(レビュー)への対応の話とについて触れていたのを見て、私も昔とんでもない目にあったことを思い出しました。20年くらい前の話ですので実務的な参考にはならないかもしれませんが、私が監査法人に勤めていたときの経験としては、最も印象深いものの一つですので、今回はその話をしたいと思います。なお現在とはルールや慣習が色々と異なるので、信じられないような点も多々あるかも

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監査法人マネジャーの給与水準は本当に低いのか?

監査法人マネジャーの給与水準は本当に低いのか?

ちょっと前にEY新日本監査法人のマネージャー・シニアマネージャーの中途採用の募集で想定年収が850万円~1,300万円と記載されており、X上でも、主に「激務の割に安すぎる」という意見がかなり見受けられました。果たして本当にこの水準は安すぎると言えるのかを、様々な角度から検証していきます。

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外資系企業 VS 日系企業(JTC) 内部監査の観点から

外資系企業 VS 日系企業(JTC) 内部監査の観点から

2024年2月に日経平均株価が1989年12月29日の38,915円を更新しそうだと話題になっております。35年ぶりのことですが、欧米と比較すればあまりに長期間にわたって株価が低迷していたことは間違いなく、日系企業が外資系企業に株価や業績面ではこの30年、劣っていたと言われても反論は難しいでしょう。
Xでも、外資万歳、日系ダメというテーマは頻繁に登場します。また、日本に本社のある歴史のある大企業を

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内部監査の視点からスターゼン社の循環取引の調査結果報告書を読む

内部監査の視点からスターゼン社の循環取引の調査結果報告書を読む

東証プライムの食肉専門商社であるスターゼン㈱が昨年11月に、同社の内部監査をきっかけに発見された循環取引が原因で四半期報告書の提出延期及び特別調査委員会による調査が行われ、その調査結果報告書が1月15日付で公表されました。
https://www2.jpx.co.jp/disc/80430/140120240115515347.pdf
本件は、循環取引という典型的な不正案件であること及び内部監査が

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内部監査の戦後処理(フォローアップ)を有効に行うために

内部監査の戦後処理(フォローアップ)を有効に行うために

 日本内部監査協会の2017年の調査によれば、調査対象約1,600社のうち約98%の会社が、内部監査の指摘事項の改善状況を確認していると回答しています。しかし、ルールとして指摘事項の改善状況のフォローアップを行っているとは言っても、その実態まではなかなか見えてきません。
 指摘事項に適切な改善提案を出してもらい、さらにそれを期日までに完了してエビデンスを提出してもらうというのは、監査の本番が終わっ

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note販売は副業として成り立つか? ニッチ専門職によるnote販売実績(随時更新)

note販売は副業として成り立つか? ニッチ専門職によるnote販売実績(随時更新)

10月にnoteの販売を開始し、13本の記事を有料で投稿、うち10本は企業の内部監査関連という、かなりニッチな業務関連の知見やトピックスをまとめたものです。先日、Xでよく炎上しているギンギン氏が書籍を出版されていたので立ち読みしたところ、noteでサラリーマンも副業して稼ごう、記事の内容は自分の好きなものなら何でも良い、といった内容でした。しかし、実際のところ有料記事を販売してどのくらいの収益を他

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内部監査の全面アウトソースは許されるのかについて

内部監査の全面アウトソースは許されるのかについて

内部統制基準の改訂やコーポレートガバナンス・コードにおいて、内部監査部門の役割が明示され、専門職としての重要性が高いと叫ばれる一方で、多くの会社では内部監査部門は少人数で運営されているのが実態です。少し古いですが、2017年の日本内部監査協会による調査によれば、調査対象1,362社のうち、内部監査部門が1-3名の会社が714社(52%)を占めるという結果が出ております(下表参照、日本内部監査協会の

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公認会計士にとっての内部監査というキャリア

公認会計士にとっての内部監査というキャリア

(画像はヨセフがキリストが生まれる馬小屋で寝床を準備しているところ)
皆様こんにちは、年の瀬で慌ただしい日々を過ごされている方、コロナも一区切りで数年ぶりに忘年会のラッシュで楽しくも忙しい方など色々かと思います。
本日は、4つの会社の内部監査部門で働いたことのある私から、公認会計士にとっての内部監査というキャリアについてお話しさせていただきます。

内部監査は人材不足内部監査の状況は企業により多種

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内部統制基準・実施基準の改訂が内部監査に与える影響について

内部統制基準・実施基準の改訂が内部監査に与える影響について

2023年4月7日に「財務報告に係る内部統制の評価及び監査の基準並びに財務報告に係る内部統制の評価及び監査に関する実施基準の改訂について(意見書)」(長い。。。以下J-SOX基準と略します)が企業会計審議会から公表されました。改訂全体の概要は既に色々なところで議論、解説されていますが、内部監査についても何点か言及・変更・追加されている部分があります。今回は、この改訂が内部監査に与える影響や論点につ

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売上高・営業部門の監査手続(監査手続書付き)

売上高・営業部門の監査手続(監査手続書付き)

(画像のように穏やかに監査を進めたいものです)
企業にとって最も大事な数字は何でしょうか?色々意見はあるかもしれませんが、「売上高」が最も重要なもののひとつであることは間違いないでしょう。「売上はすべてを癒す」という言葉もありますし、経営者も営業マンもまずは売上高を念頭に置いて日々、ビジネスを行っています。一方、内部監査の視点からは、法令や社内規則等への準拠性をまずは見ることが多いため、営業部門や

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キャリアチェンジについて(会計人コースWeb掲載)

(以前、会計人コースWebに掲載していただいた文章です。会計人コースWebはどんどん新しい記事がUpされて流れて行ってしまうので、自分の記録もかねてこちらにも掲載します)

なぜ、銀行員を辞めて「公認会計士」を目指したのか?皆様こんにちは、morningstarと申します。主にX(旧Twitter)とnoteで内部監査の話を中心に発信している独立会計士です。つい最近まで、長い間色々な組織で働いてい

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組織を使い倒そう!

組織を使い倒そう!

公認会計士試験合格者の皆様、おめでとうございます!
morningstarというハンドルネームでX(旧Twitter)とnoteで発信をしております。皆様からモニスタと呼ばれています。会計士試験合格は20世紀のことで、それから監査法人や事業会社勤務を経て2023年9月に独立、内部監査の支援をしたり、noteで雑文を販売したりしています。

皆さんの大半は、まずは監査法人などの組織に所属して仕事をす

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