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記事一覧

星が降る夜に -詩-

星が降る夜に -詩-

地球の人が眠りにつく頃に
静かに顔を出す 星々の輝き
あれは思い出だった

一つひとつの星に物語がある
私たちと同じ
まるで 人生を共にする家族のよう

星の終わりは 命の終わり
地球に来て燃え尽きてしまった あの星は
一生を終えた 今 何を思うか

まだ分からない浪漫に 胸を弾ませ
今日も 心臓の鼓動が向かう方へ
歩みを 進めたい

あの星になる 最後まで

雪道 -詩-

雪道 -詩-

あなたが居ない道を 堂々と歩く

一人で

嫌なことに涙したけど

一歩ずつ進んでいると 教えてくれた

あなたは

自分の人生を 生きるのです

他には見えない 光を放ち

持ち前の明るさで

言葉と音楽を 盾にして

これから -詩-

これから -詩-

男らしく 生きる時代
女らしく 生きる時代
大人らしく 生きる時代
子どもらしく 生きる時代

そんな時代は 重いから
きっと軽く 超えてゆく

大切なあの人だって 皆

すべてを持って この光とともに

海 -詩-

海 -詩-

海に帰りたい
と言う私に

海は還る場所だと
あなたは言った

私は 海から産まれた
そして あなたも

壮大過ぎるくらいの大きさで
小さな私を 受け入れて
夕日がいなくても 在って
認めてくれる場所 海

あなたを幸せにするように
自分自身も
広い海のような大きな喜びで
満たしたいのです

許す -詩-

許す -詩-

他人を許せない自分を許してあげてください
あなたが許してくれないと
私は

自分の人生を生きてください
生まれたことを否定しなくてもいいんだよ
一人じゃない
私が そう思えるのは
今を悩めるあなたが居たから

今を生きてください
後悔の中に 自分が居ないと
気付いてください

不安の海に溺れそうになった時には
私が隣に居たい
大きな海原を見て 壮大さに圧倒された時
波音だけを聴いて
涙するのもいい

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笑う -詩-

笑う -詩-

嘘みたいな本当の話
子どもの頃から

私が笑うと みんなが笑う
私が怒ると みんながイライラし始める
伝染している 私の感情が

誰かにこの気持ちが伝わっているならば
今 自分に優しくしてみよう
出来ないところも私だと受け入れる
ドジな間違いだって
可愛いところだと笑ってみる

ちょっと楽になってきた

鏡 -詩-

鏡 -詩-

朝目が覚めて 真っ先におはよう
と 身体を撫でれば
光が見える ありがとう
と 声をかける

顔を洗う前に 寝惚けた顔を見て
ふっと口元を緩めれば
目がなくなるくらいに おめでとう
と 声をかける

口を濯いだら すぐにグラスへ水を注ぎ
ありがとう と言って
自分を満たしていく
乾いた身体と心が 縮こまって悦ぶ

あぁ よかったよかった
生きていて
呼吸ができて
目が見えて 鳥が鳴いていると気付け

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昼下がり -詩-

昼下がり -詩-

向き合う度に失っていく
自分の声にならない叫びを
暗い部屋で落とす

やりたいことなんて別にない
生きていることに意味なんていらない
自由に歌える世界に自分を置きたいだけ

雑音のような日々 敏感な人間 
怯えながら自分を守るだけの今日

本当に守りたいのは
傷付いた自分 価値がある自分
皆が好きな自分 優しい私
瞼を閉じれば明るい未来は見えるのに

過去の記憶を遠くから引き摺り出して考える
居場

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完璧 -詩-

完璧 -詩-

世界は時として他者を傷付ける
自分自身と決別 破壊しながら

これは私たちが完璧すぎる故
世界はあまりに残酷だ

でも 誰かに優しく出来たら
自分が自分を守れたら
完璧な世界が創られる

夢のような世界で
今見える光は 命の灯火

生きること

傷付け合うことで 自己を知る
自分はどう生きるか選べる
完璧な世界

シリウス -詩-

シリウス -詩-

ほら、あのオリオン座の下!
明るく光ってる!点滅しているよ!

なんて
こんな些細な気付きを
貴方に言えたらと思うのです

私の小さな気づきを
貴方に伝えたいのです

シリウスという星
今はもう無くなっている星でしょうか
あんなに輝いて見える光が
今はもう無いなんて
そんなことは

だから 今
貴方に伝えたいのです
この星の輝きと光を浴びた
私の浮ついた心を

誰にも触れられない場所へ
そっと閉じ

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生家 -詩-

生家 -詩-

親切という名のお節介
そっとしておく思いやり

トイレの壁掛け
今は無き 生家

あまりに簡単に
あなたが放った
その一言が
起こした行動が
誰かを傷付けていると
知ってください
気付いてください

助けることだけが優しさだと
思わないで

優しいあなたへ

そっと見守る優しさ
見届ける優しさ

あなたが想ってくれる
そしてあなたを想える
私に

これ以上の幸せは
ない気がするから

感謝の花 -詩-

感謝の花 -詩-

あなたが居ない分岐点で
私はただあなたを想う
早く着いておいで
先に行っているからと

傷つけ合った冷たい身体を
お互い舐め合って
誤魔化して生きてきたけれど
今 あなたが居ない夜に
私の在り方を
想いたいのです

ただ居るだけでよかったあなたが
いつの日か
私を支える影になっていました

私は あなたが陽だと思う故に
あなたの影を隠してしまっていた

知り得ぬあなたを枯らした私

水いっぱいに

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ぼーっとする -詩-

ぼーっとする -詩-

あぁ 埋めようとした時間を
ぼーっとすることでいっぱい
満たしてあげよう
あられが積もる 11月のおわり

ないものよりもある今を
存分に感じたいんだ

この寒さが痛くないと感じるまで

心から 自分のとっておきを
ありのままの大きさで

敦賀の友達 -詩-

敦賀の友達 -詩-

一緒に見たイルミネーション
此処にあなたはもう居ない

イルミネーションまで時間はたっぷり
あなたが口ずさむ
車輪の唄
私とあなたが大好きな
ミュージシャン
あなたにとって大切な曲

上手とは言えない音程で歌う
伴奏がないメロディーだけの
二人の世界

お元気ですか
あの日の約束はもうないけれど
あなたと過ごしたあの夜を
私はきっと忘れない

一緒に見たイルミネーション
自転車の向こうに見えた光

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