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正社員で働くことの意味

 ~奴隷~

 皆さんは、「会社で働く」ということはどういうことだと考えるだろうか。わたしはここ最近自身の働き方に疑問を感じて少し掘り下げて考えてみた。その過程で思い出したことがある。具体的にどこで聞いたかは記憶が定かではないが、世の中で働く人々は二通りに分けられるという。「人間」と「奴隷」だ。これを聞いて不快に思った方は多いだろう。しかし、真理だとわたしは思う。
 最初の「会社で働く」ということは端的に言うと、他人、つまり経営者のやりたいことを手伝う、ということだと言えるだろう。経営者の手足になって働くのだ。「奴隷」という言葉が的を得ていると思う。

 では、今回の本題だ。正社員になり働くというのはどういうことだろうか。正社員として働いた経験がある方ならおわかりだろう。正社員に要求されるのは手足だけではない。経営者の理想、思想に従い、経営者の分身になることを要求される。わたしは、今まで正社員で働いていて感じていることをそのまま言葉にすると、「魂を売り渡す」だ。経営者、会社に利益をもたらす為に、毎日、身を粉にして働くのだ。さらにその働いている内容は、経営者がやってもらいたいこと、言い換えると経営者自身がやりたくないことであり、働いている本人が本当にやりたいことでない。本人がやりたいことに近い仕事であったとしても、経営者のやりたい方向性がある以上、自分を殺さなければいけないだろう。


 さて、ここまでわたしの考えを述べさせてもらった。その上で、皆さんに問いかけてみたい。

 「正社員で働きたいと考えますか?
 「正社員で働くことはあなたにとって有意義だと思いますか?

 断っておくが、全世界の正社員を否定しているわけではない。それぞれの価値観がある。抱えている事情もあるだろう。以前にも話したが、わたしはお金を多く稼ぐことに興味がない。それゆえの呼びかけだと捉えて欲しい。特にわたしが聞いてほしいと思っているのは、「正社員で働くべきだ」という考えに染まってしまっている人たちだ。SNSや今までの日本で働いてきた人たちの思想は、「正社員がより価値があり、立派な人間とは正社員として働いている」という思い込みが強いように思う。それがステータスのようにもなっている。だが、実際はどうだろうか。わたしには、満たされた人生を送るには、デメリットの方が多いように思えてならない。わたしに言わせると、正社員になるとは、自分が本来やりたいことを放棄することのように思える。他人がやりたいことを手伝うことに、人生のかなりの時間を費やすのだから。
 正社員になり、より多くのお金を稼ぐことに人生の楽しみを見出す人もいるだろう。むしろ、そういった人たちの方が多いだろう。その方々を否定するつもりはない。否定はしないが、本当にそれでいいのか、と問いたい。都合の良い奴隷として扱われていないか。経営者も同じ人間なのだ。あなたは人間として生きたくはないのか。あなたはなんのために生まれてきたのか。少なくとも、わたしは、わたしのやりたいことをやり遂げ、笑って死んでいきたいと、そう願っている。


~後述~

 わたしは、これらの考えに行きついたとき、本当にそんな人生でいいのだろうか、と考えるようになりました。わたしは成長し、変わったはずだ、と。一時期、わたしはもう自由に生きようと決めました。理不尽に自分を縛っていた自分自身にさよならし、そういった環境から遠ざかろうと。
 しかし、なぜわたしは今、まさに正社員になるために努力してしまっているのか。
 これは思い込みなのだと思います。正社員として働かなければ、満ち足りた人生は待っていないという思い込みです。今のご時世、収入を得る手段は腐るほどあります。お金を稼ぐためにどうして魂まで大切でもなんでもない他人に売り渡さねばならないのでしょう。

 皆さん。
 やりたいことをやってください。
 特に思いつかなくても、目の前の些細なことから片っ端からやりたいと思ったことをやりましょう。きっとその先に、本当にやりたいことが見つかります。いつまでも使われることを当然のように受け入れるべきではないと思います。

 わたしは近いうちに職を離れます。不安も当然ありますが、わたしがわたしとして生きるためには避けて通れないと考えているからです。
 必ず望んだ未来が待っている。そう強く信じて。

では、また
皆さんの行き先に明るい未来がありますように

6/13追記
試しに有料にしてみて様子を見てみました。
読めれたくない関係者がいたのもあったせいです。ですが、やはりたくさんの人に読んでもらいたい。そう思い公開します。よろしくお願いいたします。

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