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短編

25
まとまりのない言葉たち。
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2018年12月の記事一覧

打撲citypop

打撲citypop

「シティーガールでいたいの」

ティースプーンでレモンティーを搔きまわしながら彼女は呟いた。

そう言った彼女の目は死んでいて、
揺れる目の奥に光は届かない。

気取った喫茶店で
気取ったお洋服たち、
気取った大ぶりアクセサリーに
気取った会話。

20歳らしい青くささが愛おしい。

「へぇ、どうしてなの?」

くだらない返事をしてみたのは同い年の僕だった。

「特に理由はないのよ」

僕の目を睨

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しゅうちゃく

しゅうちゃく

終着した。

ベッドの隅に落ちた情けない姿の下着を履いて、欠伸を1つ。

虚しい朝、シャワーを浴びながら昨夜のことを思い出していた。

彼の左手の薬指に光る指輪を見て見ぬ振りしては、身体を何度も重ねた。
目を瞑る彼が誰を想像してるかなんて考えたくもない。

「先に出るね」

事後、愛を一つも残さずにネクタイを締めながら出ていく彼のシャツには、綺麗にアイロンをかけた跡がついていた。

優しい柔軟剤の

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絡、

絡、

冷たい風が頬を掠る。

2018年、僕はまだ子どもだった。

世間は平成最後だと騒いでいたけれど、
僕はそれどころではなかったのだ。

側溝に溜まる腐った落ち葉と言葉、
アスファルトに染みを遺す涙。
どれもこれも邪魔で仕方がなかった。

鼻を赤くしながら恋人を待つ女の子、
急ぎ足で改札を通り抜けるサラリーマン、
鳩にパンをあげる浮浪者、
みんながみんな生きているだけだった。
それでも幸せそうで、

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ショートケーキ

ショートケーキ

ゆれる、

スカート 心 鼓膜 空気

さける、

人 関係 痛み 傷

手のひらからこぼれおちた物は
何一つ覚えていない。

私はショートケーキの苺に執着するような子どもだった。

一番最後に食べる、とお皿の端に大事に大事に取っておくのがお決まり。

その性格が悪化した。
末期、
もう治らない病気のように体の中で悪性のそれが派生していたのだ。
まるでお風呂のカビのようにこびりついて、どんな薬も

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