見出し画像

ここで差をつけろ! Twitter”ちょい足し”テクニック ~アンケート実践編その1~

さて、実践編突入である。
某メディアライターとして記事をコツコツと書き連ねているおかげで、頭と体で文の構成と起承転結がついてきたからか、このアンケート編も途中で前後編に分けた方が良いと察してこうなった。自分の自己満足にならず、いかに読み手がしんどくならずに読みやすいコンテンツにするか、そういった点も書き手のスキルに求められるのは最近つくづく実感している(中身が伴っているのかは置いといてw)。

というわけで、今回は実際に僕があのアカウントにてアンケートをどう有効活用していたか、2つの事例でご紹介していく。

①SNSでどう購入に繋がっているか?
(SNSマーケティング)

まずは1つ目だが、これはBtoC向け商材向けの企業公式担当なら一番気になるであろう、

SNSって実際に売りに繋がるの?

ということについてだ。

先に言ってしまうが、特に先述したようなBtoC向けで、なおかつ消費財関係の企業公式は売りに繋がったかどうかは絶対に意識しなければならない。もし意識してない方がいるなら今すぐ担当を変わった方が良い。

僕はTwitterのもっとも優れている点のひとつとして、

費用をかけずに、不特定多数の人間に効果的にダイレクトマーケティングが出来る

があると思う。

特に人間の三大欲求に関わる商材は抜群に相性が良く、やり方次第で消費者が商品を購入するまでのプロセスであるAIDMA(アイドマ)のうちのA(Attention:注意) I(interest:興味) D(Desire:渇望)までは一気に行え、さらに数をこなせばM(Memory:記憶)も狙っていける。

ちなみにAIDMA(アイドマ)というのは、以前もお伝えしたが、お客さんに買っていただくまでの一連のプロセスのことをいい、それぞれ

A(Attention);注目
I(Interest);興味
D(Desire);欲求
M(Memory);記憶
A(Action);行動

と意味するマーケティング用語である。せっかくなので、下手くそなイメージ図(笑)も再掲しておく。

ちなみにだが、僕の場合は食品なので、飯テロという非常に凶悪な手法でダイレクトマーケティングを行えた(笑)

と言いつつも、やはり結果としてはいかに購入したかというA(Action:行動)が全てである。とはいえ、それを確認するにも知恵を絞ってやる必要がある。

このような場合で一番簡単な手法は、「Twitterを見て買いましたか?」という質問を、”はいorいいえ”方式でアンケートを行うことだ。しかしはっきりいってこれは全く意味がない。

なぜかというと、そもそもTwitter上でアンケートを行うとしても、該当するツイートを見る大半はフォロワーであり、そういった方は実際に買っている可能性が高いからだ。 #拡散希望 と一応つけているもののまあこれは小手先のテクニックに過ぎない。

フォロワーに購入してもらうこと自体は決して悪いことではないし、それはそれでSNS運用をやっていることの意義である。ただ冷静に考えてみてほしい。

Twitterという小さい世界で、
買った買わないということを
数値化して何になるのか?

当時のあのアカウントのフォロワーは3万くらい。ちなみに日本の人口は1億を超えている。まだ歴史の浅い新進気鋭のブランドだったら、1回や2回くらいなら買った買わないアンケートでもそれなりに意味があるかもしれないが、そうでないところは大小あれど「だから何?」という印象しか持たれない。

ではどうするかということで冒頭のツイートに戻るわけだが、アレの狙いはこんな感じだ。

異なる角度から見た客観的事実を持ち出す

はいorいいえの言い方を変える

結果と予め立てていた仮説とすり合わせてみる

当時このアンケートを思い立った背景として、メイン販路であるスーパーで欠品しているという報告が挙がったことがきっかけだった。無論僕もアホではないので、買えない人への受け皿として当時から展開していた某コンビニ品を紹介することで多少なりともチャンスロスは防いでいたが、しかしそれだけではその場しのぎで何の解決にもなっていない。

そもそもここまでの話は、一担当の肌感レベルの話である。なので僕はある仮設を立てることにした。それが

こてっちゃんを買いたくても買えない層が一定数いる

ということだ。

日本の人口が1億といっても嗜好等の違いがあるので、悲しいかな全員に買ってもらうのは非常に難しい。なのでまずは商品に興味を持ってもらうことが重要なのだが(なおかつリピートしてもらうことも)、しかし一方で、興味を持っているのに買えないという層は完璧にフォロー出来ているのかというと実はそうでもなく、割と頻繁にチャンスロスが起こっている。チャンスロスというのは読んで字のごとく機会損失という意味だ。今回の場合は商品が売れるチャンスが転がっているのにミスってるということになる。

昨今は品薄商法とかいう、需要予測不足を隠れ蓑にしたふざけたやり方もあったりもするが、いかにアンテナを張り巡らせてちょっとでも機会がありそうなら、某RPGみたく”ガンガン行こうぜ!”精神が大切なのである。余談だが僕は元々は田舎でパン屋をしていたので、チャンスロスというのは物凄く敏感だ(笑)

この仮説を立てたことで、店で商品を見かけないという事実と合わせてアンケートの両脇を固めたことになる。ちなみに脇を固めるというのは、元々は主役の”シテ”を引き立たせるには脇役の”ワキ”の存在が鍵なんだという能の世界から生まれた言葉である。

あとは”アンケートの質問項目という主役をどう引き立たせるか”の1点になってくるのだが、随分イメージがしやすくなったと感じないだろうか?ただ”はいorいいえ”ではなく、言い方を変えれば非常に効果的なアンケートになるのでは?と僕は直感した。ちなみに当時の僕の頭の中を図解にしてみるとこんな感じだった。

で、どんな聞き方にすべきか。今回の場合、僕は体験型の設問にしてみた。これは「店で見かけない」という客観的事実を踏まえたとき、そういう場面を視覚的に体験したかどうか聞いた方が連想しやすいのではという狙いがあった。こうすることで、定量調査でもストーリー性を持たせながら言語化できるというメリットがある。

冒頭のツイートに戻ろう。結果として1000票以上の回答をもらいつつ、半数近くが「店で見かけない経験をしている」という販売戦略上価値のあるデータを回収できた。前回のあのコミュニケーション以外ではクソの役にも立たなかったやつとは大違いだw

さらに予期せない結果も得た。僕のツイートのリプ(返信)欄もしくはQT(引用RT)にて様々な声が得られたということだ。

一般の方のツイート紹介は何となく忍びないので公式だけを抽出したが、リプとQTも合わせて50以上の回答があり、定性調査的な要素も生み出せたのだ。実は前回「出来ないこともない」といったのはこうした結果があったからだったりする(笑)

ちなみに察しの言い方はお気づきかもしれないが、この結果は営業担当への要望という名のプレッシャーにもなっている。

営業というのは、当然ながら売上を出すことが至上命題であり、何をやっているか分からないマーケティングや広報を否定的に見る人間が一部いる。といっても、逆もまた然りだったりするので、どっちが正義かというようなしょうもない話は割愛して、僕自身はマーケターなので営業がいいね!って感じる何かを提供できないと存在価値のない人間だと思っている。なので、某大手量販店でコラボしたとき某カレーチェーンでコラボ化したときは、営業担当にも助けてもらって実現した。

Twitter担当でちょっと目立ってるからと言ってタレントでもなんでもないし、言い方はアレかもしれないが所詮は歯車の一部に過ぎないのだ。それなら良い歯車でいたいのが僕のポリシーだ(笑)

なので、僕はこう思うのだ。

もはやTwitterは立派なビジネスツールだと。

これについて疑義がある方は、お店で”SNSで話題”と銘打った商品の存在を確認してもらえればいいのではないかと思う。営業サイドもそういうネタで売り込むことを大歓迎な人間だって意外に多くいるもんだ。

と言いつつ、さっきのアンケートに関しては当然結果も上奏したものの、色々あって退職という選択を選んだため、あの会社がこの結果をどう活かしたのかは正直分からない。(だから僕の売り実績は小手先のやり方しか出来てないともいうw)が、先日某コンビニでも取り扱いを開始したことを踏まえるとまあ意味があったのではないかと考えている。

どうやら当時とは様変わりしてしまったあのアカウントでは、残念ながら大した商品アピールが出来ていないようだが、まあその辺は僕が言ってもどうしようもないので生暖かく見守っていたいと思う。

そんなわけでもう一つの方を…と思ったが内容的にこの辺で切り上げた方が良さそうだ。やはりというか、予定は未定である(笑)

どうだろう、アンケートひとつでもTwitter運用ないしSNSマーケティングというのはなかなか面白く感じないだろうか?というわけで次回はマーケティング以外での活用方法をご紹介したいと思う。

<アンケート実践編その2につづく>

この記事が参加している募集

コンテンツ会議

良ければサポートもしていただければ嬉しいです(`・ω・´)ゞ