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"エゴサ"は宝の山!先に繋がるエゴサーチのやり方 前編

さて実践編ということで、まずはどの担当者にも密接にかかわる

"エゴサーチ"

について取り上げていく。
ところで皆さん、エゴサーチはどういう意味かお分かりだろうか?
エゴサーチは"egosearch"という表記であり、「自己」を意味する"ego"と「調べる」を意味する"search"が組み合わさった言葉で、

「エゴサする」=「自分のことを調べる」

ということだ。

実は僕は企業公式Twitterをやるにあたってとある公式アカウントを参考(ベンチマーク)にしていた。
その方は…

岩下和了さん

普段Twitterとあまり密接に関わってない方からすれば、え?個人やでこの人…と思うだろう。
実はこの方「岩下の新生姜」でお馴染みの岩下食品株式会社の社長である。
岩下さんは社長でありながら、実質岩下食品の企業公式Twitter担当として日々「岩下の新生姜」に関するツイートを"エゴサ"して紹介をしている方だ。
(それ以外にも岩下さんは日々とても面白くかつ勉強になるツイートをされており、そちらの紹介もしたいのだが今回は泣く泣く割愛する…笑)

実は僕が担当していたブランドと岩下の新生姜は様々な共通点があった。

○同じ食品ということ
○なおかつ名前を聞くだけで連想が出来るレベルのロングセラーブランドということ
○かつてはCMでの露出で一世を風靡したこと
○その割に近年ちょっと元気がないこと(岩下さんすいません)
○どちらもコアなファンを持っているということ

現に僕も担当ブランドと岩下の新生姜を組み合わさったアレンジメニューをツイートしたら、岩下さんに反応していただいた。
(そして最終的にはTwitterがきっかけでメニュー化までしたのだが、それはまた別の機会でご紹介する。)

余談だが、岩下さんのTwitter戦略は幾度かメディアでも取り上げられており、皆さんもぜひ参考にしてほしい。

というわけで、僕は岩下さんの運用方法を調べた上でゴール(目標)を立てた。

エゴサ王に俺はなる‼️

…要は岩下の新生姜よろしく僕もフォロワーやツイッタラーの方たちが、担当ブランドを明記したツイートをしていたら絶対に拾う公式になるということである。
(ちなみになぜ某海賊王ネタを使ったかというと、実は全盛期に流していたCMのナレーションに田中真弓さんを起用したという繋がりをアピールしたかっただけだが、それを逆手に取ったツイートも色々あるので別の機会で取り上げたい。)

てなわけで、僕は毎日毎日エゴサをし続けた。
そうすると当初は1日に1件あれば良かった商品ツイートが2,3件と増えていき、最終的には毎日最低でも10件はツイートされるようになった。
(それに比例するようにとある商品の売上も伸びていった。)
そしてこういったツイートが見られるようになった。

目標の岩下さんに比肩する扱いとは実に光栄である…笑
っとそれが言いたいわけじゃない。
これらのツイートが意味するのは、

商品のツイートをする

僕がエゴサして拾う

また買ってみる(リピートする)

僕がそれをエゴサする

と、

僕がエゴサをしてる公式と認識する

商品に関する興味を持ち試しに買ってみる
(トライアルする)

それをツイートする

僕がエゴサする

という一連の流れをフォロワーが認識しながらも、親しみをもってくれて、なおかつそれがきっかけで購入動機が生まれるという好循環が生まれるのだ。

これをマーケティング用語の「AIDMAの法則」で説明する。
「AIDMAの法則」とは、お客さんに買っていただくまでの一連のプロセスのことをいい、それぞれ

A(Attention);注目
I(Interest);興味
D(Desire);欲求
M(Memory);記憶
A(Action);行動

と意味する。
(一部違う言い方もあるが今回はこれで説明する)
この法則を使って一連の流れを図で表してみると、

このようになる。
そう、大事なのはただエゴサをするのではない。
継続してエゴサをすることである。
"継続は力なり"とはよく言ったものである。

さてここまではエゴサをすることの大切さを説明したが、皆さんここで1つ疑問が浮かばなかっただろうか?

どのようにしたら
ここまで認識されるようになるのか?

そう、もっとも重要なのは、

僕がエゴサをする"中の人"と認識してもらう仕掛け(ツイート)をしていくこと

なのだ❗
というわけで、僕が実践していた反応(ツイート)の一部をご紹介したい。

普段Twitterをあまりされてない方に説明すると、このツイート方法は「引用RT(リツイート)」という。
これ以外に反応する方法として、RT(リツイート)と返信(リプ)がある。
なぜ僕がこれを積極的に使ったかというと、RTと返信には次のような欠点があったからだ。

RT︰ツイートした本人以外で公式がエゴサをしていることが分かりにくい。
リプ︰RTよりは分かりやすいが、「ツイート」履歴ではなく、「ツイートと返信」履歴に残るのが欠点。

というわけで僕は、公式がエゴサしているとより認識しやすく、「ツイート」履歴に残る引用RTを積極的に使用していた。

引用RTはエゴサを"見える化"する

この特徴を生かした反応(ツイート)をすることにより、

エゴサがきっかけで
コミュニケーションを行う

ことを僕は重視していたのだ。

よくTwitterを始めとするSNS運用は企業では広報担当者が担うことが多い。
僕はマーケターではあるが、広報がやること自体は否定はしない。
ただ僕は関西人、(生まれは兵庫やけど)ナニワの商人だ。

Twitter運用も仕事の一部。
すなわち
商売(ゼニ)に繋がる意識を持ってやるのが当たり前のことである。

やり方は問わない。
しかし、上記のことを意識出来ない人間は営業担当やマーケティング担当やそれこそ社長でもTwitterなんぞやるべきではない。
他にやるべき仕事はなんぼでもあるのだから。

ちなみに僕は"中の人"をやって、ゼニにも繋げたということは自信を持って言える。

ということで、これでエゴサについては万事解決…

って思うやんか〜?

実はまだこれは序の口だ…笑
ここまでは基礎編であり、多少の違いはあれど実践している企業公式担当はいる。

ただこれだけでは足りないのだ。
何よりこのやり方には2つ大きな欠点がある。
その欠点とはなにか?
次回はそれを取り上げつつ、補う方法をご紹介したい。

中編につづく

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