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ズボラ男子大学生こそ一汁一菜を試すべきだと、とある本を読んで思った話。

#読書の秋2021

というか、もはや冬ですな。
こんにちは。瑞野蒼人です。

だんだん寒さが体に堪えてくるようになってきたこの頃、行きつけの本屋さんで『一汁一菜でよいという提案』という文庫本を見かけて衝動買いしまして。熱心に読みふけっておりました。それがこちら。

こちらの書籍は、料理業界の重鎮である土井善晴先生が長年料理に携わってきた中でたどり着いた究極かつ最もシンプルな料理スタイル「一汁一菜」について語っている本です。(余談ですが、個人的には水曜どうでしょうで大泉さんが真似をしている方というイメージがありました)


私もこの本に影響を受けて、
最近一汁一菜生活にトライしています。
例えば、私の一汁一菜はこんな感じ。

朝起きて、まずお湯を沸かします。お椀にお味噌と乾燥わかめを目分量でぶち込んで熱々のお湯。味噌汁の調理はこれだけ。前日に炊いておいたタッパーのごはんと漬物もしくは納豆。はい、一汁一菜できあがり。

こんだけ適当なのにちゃんと美味い。味噌汁なんかはだし入りのボトル型みそを使ってるから、気分で濃くしたり薄くしたりできるし、何より、朝から熱々のお味噌汁が飲めるってだけでQOL(クオリティーオブライフ)がぐんと上昇します。熱くて濃い味噌汁で体がバチっと目覚める。一汁一菜を試す前段階として、朝フリーズドライのたまごスープを飲むっていうのを習慣にしてたんですけど、これだけでも全然違いました。

実家を出て以来、自分にもっと合う食習慣を作りあげるために、朝は食パンを焼いてみたり、コーンフレークにしてみたり、ヨーグルトを導入したりと、とにかくいろいろと試行錯誤してきましたが、やはり和食こそ最強でしたね。もっと早く気づくべきだった。


土井先生はこの作品の中で、「和食といえば割烹料理や料亭の料理など、高級で繊細な調理ばかりがフォーカスされる」と語っています。そしてその上で、「本当の和食はお母さんやおばあちゃんが作ってくれる毎日の食事だ」と、日々の何でもない食事こそが実は理にかなった正真正銘の和食なのだと唱えました。私もまさしくその通りだな、と共感しまして。

私達学生や、同年代ぐらいの社会人は特に家事をめんどくさがってしまい、ついつい食べ物も外食やインスタントのものに頼ってしまいがちです。でも、その最たる原因は「食事を作るハードルを上げ過ぎている」ということなのかもしれません。
あれを作りたい、これを作りたい、でもそれまでの工程をこなせる技術がない、だから止めてしまう。だから、自炊をしない。これでは、いつまで経っても自炊能力なんて付きませんよね。

大事なのは、「力を抜くこと」。焼くだけ、注ぐだけ、よそうだけ。たったそれだけの工程でも立派な料理なのであり、食べれば美味しい。この喜びを知れば、きっと料理することも苦じゃなくなる。そんなことを、この作品から私は教わりました。


日々の料理にお困りな方も、毎日を過ごすのでいっぱいいっぱいで自炊なんて・・・という方も。ぜひ、この『一汁一菜でよいという提案』を読んでみてください。きっとすぐに、暖かいお味噌汁とおにぎりを作って食べたくなることでしょう。

以上、今日は本のレビュー記事でした。



おしまい。



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