三浦くもり

短歌など☁️アイコンはさかもとこのみさん(@konomiracle_)に描いて頂きました…

三浦くもり

短歌など☁️アイコンはさかもとこのみさん(@konomiracle_)に描いて頂きました☁基本Twitter (@miurakumori)にいます☁️ご連絡はmiurakumori@gmail.comまたはTwitterのDMにお願いいたします☁️

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三浦くもりのプロフィール

最終更新 2023/9/23 自己紹介名前:三浦くもり(みうら くもり) 生年月日:2000年☁️月☁️日 出身地・居住地:東京都 職業:会社員 食べてみたいもの:蟠桃 好きなもの:お餅、…

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I wish

今年で24歳になる。社会人になって二度目の夏を迎える。後輩に任せられる仕事が増えて、先輩に任せてもらえる仕事も増えて、去年よりも充実しているのを感じる。恋人はいな…

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連作『ポスト』

招待状や入学証は届かないまま壊される実家のポスト 赤ペンとばあちゃん以外から手紙こないかなって考えていた 一晩で決意出来るの?デニーズもテレ東もない世界に行くっ…

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世の中みんな私よね Iさんの場合

世の中の人間は全員私だと思っている。もう少し正確に表現するならば、世の中の人間は全員「私であった可能性のある人間」だと思っている。 例えば今朝電車で隣に座ってた…

三浦くもり
13日前
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お気持ちグルテンフリー

昔から肌と胃腸が荒れやすい。というか常に荒れている。漢方を飲んだりヤクルト1000を飲んだりして、なんとかよくならないかと模索する日々だ(ヤクルト1000を飲むと毎回変…

三浦くもり
1か月前
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ヤクルト1000を飲んで見た夢

長らく品薄状態が続いていたヤクルト1000だが、最近は近所のスーパーで安定して見かけるようになった。10本パックもあふれんばかりに売り出されており、ちょうどポイントも…

三浦くもり
1か月前
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最近読んだ短歌🌸

見たことのないスーパーで見たことのあるものを買う 旅が始まる マシュマロを敷き詰めて焼く この町でいちばんあまい朝食にする 花びらを踏みしめながら イメージの通…

三浦くもり
3か月前
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連作『車窓から見えるコーポに暮らす夢』

車窓から見えるコーポに暮らす夢 自分でつけるピリオドは染み 車窓から見えるコーポに暮らす夢 弱にしたことない扇風機 車窓から見えるコーポに暮らす夢 角を曲がれば…

三浦くもり
6か月前
3

連作『飴玉』

ポケットに入れっぱなしの飴玉を舐めてしまったくらいには鬱 どの街を歩いていても吸い殻が落ちてて鳩は二足歩行 会議から戻れば冷めたコーヒーとふせんまみれの資料と 私…

三浦くもり
6か月前
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九月の自選短歌🌕

幸せかどうかはわからないけれどあなたと歩く小路はきれい アンカーとして走るから棒切れになったバトンも渡してほしい 便利屋を始めたけれどサポートで入ったバンドでそ…

三浦くもり
9か月前
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七月の自選短歌🍉

制服で行ける場所には限界があって リュックを前に抱える 文化祭の準備に誰も来なくって後ろの黒板綺麗にしてた 野球部がテレビに出てる同級生って言葉はなんて脆いんだ…

三浦くもり
11か月前
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六月の自選短歌☂️

カーテンを閉めたままLINEを返す パキラの花言葉は「快活」 外国の言葉で何か書かれてる悪口だったとしてもきれいだ 夏の始まりは例えばあなたから届く手紙の一行目とか…

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五月の自選短歌

君のこと信じているよ天気予報よりも明日が来ることよりも ンジャメナ、で回避したのに内申、と言ってあなたは角を曲がった 何もかも共有してるはずなのに君だけ泣いてい…

4

四月の自選短歌🏢

朝、起きたい 昼、光りたい 夜、きみと同じことを思い出したい 「一度だけ話しかける」を何回も繰り返したら友達になる 大丈夫 軌道修正できる矢に変えたから指、離し…

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三月の自選短歌🌸

先輩が奢ってくれたコンポタが消えて自販機ごと春になる 花道をみんなで歩く地元から出る人も出ない人も私も 白いこと冷たいことを知りたくて雪という字に何度も触れる …

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私と短歌

短歌を詠んでいます、と言うと、結社には入っていますか、と返されることがある。短歌、と聞いて結社、が出てくるのは、ある程度文芸に親しみがある人だ。そんな時私は、こ…

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三浦くもりのプロフィール

最終更新 2023/9/23
自己紹介名前:三浦くもり(みうら くもり)
生年月日:2000年☁️月☁️日
出身地・居住地:東京都
職業:会社員
食べてみたいもの:蟠桃
好きなもの:お餅、チョコレート、緑のメロン
苦手なもの:炭酸、マヨネーズ、薬味
連絡先:miurakumori@gmail.com

【アカウント】 
Twitter(現:X)

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I wish

今年で24歳になる。社会人になって二度目の夏を迎える。後輩に任せられる仕事が増えて、先輩に任せてもらえる仕事も増えて、去年よりも充実しているのを感じる。恋人はいないけれど、家族や友人と楽しい時間を過ごしている。最近の悩みはふくらはぎがむくんでいることで、SNSで見かけたストレッチをさぼりながら続けている。

小学生や中学生や高校生だった頃、何度人生を投げ出そうとしたかわからない。自分が恵まれた環境

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連作『ポスト』

招待状や入学証は届かないまま壊される実家のポスト

赤ペンとばあちゃん以外から手紙こないかなって考えていた

一晩で決意出来るの?デニーズもテレ東もない世界に行くって

魔女に近い制服を着て大学院までついている学校に行く

教室で心の中で唱えても意味がないから忘れた呪文

プリンセスというよりプリンセスがいる世界に憧れていたあの頃

死後よりも遠い世界にいることを信じたままで大人になった

↓初出

世の中みんな私よね Iさんの場合

世の中の人間は全員私だと思っている。もう少し正確に表現するならば、世の中の人間は全員「私であった可能性のある人間」だと思っている。

例えば今朝電車で隣に座ってた人は、二十年くらい早く生まれて、野球観戦が趣味で、炭酸が飲めていた場合の私。昨日行ったカフェの店員さんは、人前で笑顔で話せて、編み込みが上手で、左利きだった場合の私。とまあこんな具合で、人生の分岐点で選ばなかった(あるいは気付かなかった)

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お気持ちグルテンフリー

昔から肌と胃腸が荒れやすい。というか常に荒れている。漢方を飲んだりヤクルト1000を飲んだりして、なんとかよくならないかと模索する日々だ(ヤクルト1000を飲むと毎回変な夢を見るので、一旦中断している。詳しくは『ヤクルト1000を飲んで見た夢』をお読みください。CMでした)

さて、通勤中の電車(BGM:『ザ・ストレス』/森高千里)でインターネットを彷徨いていたところ、某有名人が「小麦禁止生活」を

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ヤクルト1000を飲んで見た夢

長らく品薄状態が続いていたヤクルト1000だが、最近は近所のスーパーで安定して見かけるようになった。10本パックもあふれんばかりに売り出されており、ちょうどポイントも貯まっていたので買ってみることにした。いつも世間から周回遅れで流行り物に手を出している気がする。

ヤクルト1000を飲んだその夜、酷く変な夢を見た。私の周りは「夢に色彩がない」とか「図形が浮かんでいるだけ」とか「そもそも夢を見ない」

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最近読んだ短歌🌸

見たことのないスーパーで見たことのあるものを買う 旅が始まる

マシュマロを敷き詰めて焼く この町でいちばんあまい朝食にする

花びらを踏みしめながら イメージの通りのことは起こらないから

眠ってるはずの時間に音楽を聞けば私の中のあなたが

覚えてることの一つに友達でなかった頃のきみの微笑み

少しだけ日々を楽しくしたいから1DKにしろいかいじゅう

左手をご覧ください私たち同じ記憶を残しましょ

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連作『車窓から見えるコーポに暮らす夢』

車窓から見えるコーポに暮らす夢 自分でつけるピリオドは染み

車窓から見えるコーポに暮らす夢 弱にしたことない扇風機

車窓から見えるコーポに暮らす夢 角を曲がればフリーダイヤル

車窓から見えるコーポに暮らす夢 ストーブよりは賢い私

車窓から見えるコーポに暮らす夢 裸眼で君を見たことがない

車窓から見えるコーポに暮らす夢 機械に敵わないのが誇り

車窓から見えるコーポに暮らす夢 溺れても変わ

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連作『飴玉』

ポケットに入れっぱなしの飴玉を舐めてしまったくらいには鬱
どの街を歩いていても吸い殻が落ちてて鳩は二足歩行
会議から戻れば冷めたコーヒーとふせんまみれの資料と 私
九十分制のコメダで立ち直ることに何度も失敗してる
涙だけ足りない私 忘れずにドラッグストアに寄れるとことか
マネキンの通りに服を揃えても気付いたら下向いちゃってるし
朝だっていきなり光るわけじゃない 始発のためにドアを開ければ
お揃いに

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九月の自選短歌🌕

幸せかどうかはわからないけれどあなたと歩く小路はきれい

アンカーとして走るから棒切れになったバトンも渡してほしい

便利屋を始めたけれどサポートで入ったバンドでそのままデビュー

一人ずつ願いを叶えてあげたのにいつまでも訪れない平和

俯いた人たちばかり街中に誰かのための何かの印

寮からは青い夕焼けお母さん私のとこはまだ大丈夫

視聴率90%を目指しますまずは司会に喋るペンギン

七月の自選短歌🍉

制服で行ける場所には限界があって リュックを前に抱える

文化祭の準備に誰も来なくって後ろの黒板綺麗にしてた

野球部がテレビに出てる同級生って言葉はなんて脆いんだろう

あの人が好きなバンドを好きな君を好きな僕。あ、ここで終わりか。

アラームが鳴り続けてる朝がある遠い遠い遠い教室

六月の自選短歌☂️

カーテンを閉めたままLINEを返す パキラの花言葉は「快活」

外国の言葉で何か書かれてる悪口だったとしてもきれいだ

夏の始まりは例えばあなたから届く手紙の一行目とか

もう一度オムレツを焼く大切なことが段々わからなくなる

アレクサに出来ないことはなくなって例えばあたしにおやすみのキス

五月の自選短歌

君のこと信じているよ天気予報よりも明日が来ることよりも

ンジャメナ、で回避したのに内申、と言ってあなたは角を曲がった

何もかも共有してるはずなのに君だけ泣いているラストシーン

水曜に必ず着てる服がある 校則の亡霊に抱かれて

アルバイト募集中の貼り紙のターゲットから外れて 五月

四月の自選短歌🏢

朝、起きたい 昼、光りたい 夜、きみと同じことを思い出したい

「一度だけ話しかける」を何回も繰り返したら友達になる

大丈夫 軌道修正できる矢に変えたから指、離してみてよ

室温もフォントも文末も決められていて けれど まだ歌が好き

春なんてみんな仮面を被ってる残したくない桜餅の葉

三月の自選短歌🌸

先輩が奢ってくれたコンポタが消えて自販機ごと春になる

花道をみんなで歩く地元から出る人も出ない人も私も

白いこと冷たいことを知りたくて雪という字に何度も触れる

電源を切ってこれから夜になる夜になるあなたを許したい

いつまでもフラッシュモブが終わらない 私だけ守っている校則

私と短歌

短歌を詠んでいます、と言うと、結社には入っていますか、と返されることがある。短歌、と聞いて結社、が出てくるのは、ある程度文芸に親しみがある人だ。そんな時私は、この人の前で短歌の話をするのが怖い、と思ってしまう。本歌取りに気付けなかった時、漢字の読みに悩んでしまった時、文語の表現を正しく取れなかった時も同じだ。短歌を詠むことも、短歌のことを口にすることも、私には許されないのではないか。そんな感覚に陥

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