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クロネコ谷の日々

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庭の仕事と猫、時々ものつくりの備忘録。丘陵地にある古い家にて。 2020年6月はじまりから2023年2月
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#芙蓉

8月ラストの週末

8月ラストの週末

3日連続の猛暑日。熱帯夜が3日続くといささか慣れてきた。それでも染料を煮詰めていると暑くてたまらず、午後1時ごろモモがヒィヒィと鳴いて抗議してきた辺りで火を止めた。朝は畑の水やりをして庭の花を見るのが日課だが、この残暑の中自然は着々と秋へと進んでいるなと気づく。昨日までなかったヤブランの紫の蕾が葉の間から上がってきたし、シュウカイドウも咲いた。![](https://assets.st-note.

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(164)雨のお盆

(164)雨のお盆

ずっと雨が降り続いている。気温も30℃以上あったのが20℃付近まで下がり肌寒い。お盆に雨が降ること自体珍しいのに雨量が尋常ではなくて、地球の気候変動の激しさの恐ろしさが身をもって感じられる。この天候が秋の実りにどんな影響を与えるのかわからない。 夜明け頃にジジがしきりに起こそうとして来た時あまりにも眠くて、ちょっと待ってよと寝ていたがジジの様子がおかしい。鼻声で、フーーーンと泣きベソをか

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(102)台風に備えて

(102)台風に備えて

ラジオから台風に備えてくださいと呼びかけていたので備品を確認してみたら、絆創膏と常備薬が減っていたので薬局へ行かねばならない。それから庭に下りて花を摘んだ。

(90)初秋雨上がり

(90)初秋雨上がり

今朝は涼しくコオロギの声が彼方此方から聞こえてくる。夜の間にかなりの雨が降ったので雨上がりの朝の空気は心地いい。水を含んだ白い芙蓉にセセリチョウが止まっている。白い斑点で種類が分かれるらしく、斑点が並んでるのでイチモンジセセリだろうか。黒目がちの小さなかわいい蝶々。猫たちはエノコログサが目当てで庭をうろちょろ。秋海棠も咲いたし、すぐに秋本番になりそうだ。

(78)芙蓉三昧

(78)芙蓉三昧

一重の白い芙蓉が咲いたので、薄紅色の一重と八重の酔芙蓉の三種、芙蓉が咲いた。よほど好きだったのねと、この庭を作った人を想う。会ったことはなく、隣近所の人から聞いた話だけの人だが、建てた人の好みを反映させた家に住んでいると、細かなところからも住んでいた人の癖とか嗜好を感じる。

コンクリートの隙間に蝉の羽が刺さっている。蟻が巣に運び込もうと引っ張るので、ゆらゆら揺れていた。また今日も暑い。

(75)バッタと虫取り網

(75)バッタと虫取り網

明け方の空を久しぶりに見た。夜明けに目が覚めてもついまた寝てしまう。モワンと熱気が残る朝の空は、今日も暑いよといっている。

バッタが青紫蘇を食べてしまうので、虫取り網を100均で買ってきた。バカみたいにピョンピョン飛び跳ねているから、一振りしたらどっさり獲れるんじゃないかと思っていたが、虫取り網でバッタは捕まえられないとすぐに分かった。その代わり、キュウリの葉を食い荒らすウリハムシが捕まった。8

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(68)シンテッポウユリと芙蓉

(68)シンテッポウユリと芙蓉

酔芙蓉が咲きはじめた。大きな木に大きな白い花が、ポン、ポンとひらき、夕方にかけて紅色に染まる。きれいなマダラ蝶が飛んできて、カメラレンズを上手に避けてひらひらと移動する。蝶は分かりにくいが、かなりのスピードで飛んでいるはず。

タカサゴユリと思っていた白百合は、どうもシンテッポウユリらしい。タカサゴユリには外側に赤いすじが入るそうで、この百合は真っ白だから、シンテッポウユリ。タカサゴユリは台湾原産

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(63)八月の記憶

(63)八月の記憶

コンクリート階段に生えたタカサゴユリの蕾が膨らんできたので、ヤブミョウガとヤブランの花と飾ってみる。暑くてカーテンを引きっぱなしなので室内は薄暗く、ちゃんと咲くだろうかと、活けてから思う。一輪咲いた後の木槿の枝は、青くて堅い蕾がついたまま水に挿してある。

真夏の8月は、ギラギラ輝く夏の光の陽気さのなかでも、終わっていく夏の儚さがふっとよぎる。夏休みの楽しい思い出に、終戦の日を迎えるまでの苦しい日

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(61)立秋

(61)立秋

今年も薄紅色の芙蓉の花が咲いた。昨日蕾を酔芙蓉と勘違いしていたのは、一年前より背丈が大きくなっていたためで、花も枝を整理したためなのか、とても大きい。立秋に秋の季語の花が咲いたし、彼岸花もお彼岸にきっちりと咲く。気温ではなくて、太陽の位置、光線の具合で季節を計っているのかと思う。

ちょうど梅の土用干しも終わり、保存用の瓶に詰めて棚下に納めた。梅干しが出来あがったという満足感はなかなか良いものだと

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