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わたしの書庫

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一目惚れした わたしのお気に入り書庫
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#エッセイ部門

明日死ぬかもしれないと思って生きること。

明日死ぬかもしれないと思って生きること。

「明日死ぬと思って生きなさい。」

かつての偉人がこんなことを言ったらしい。

今でも、この競争社会を駆け上がった者たちは、同じフレーズを口にする。

このフレーズ、頭ではよく理解できる。

昨日までの人生を悔いなく生きられているかというと、そんなわけがない。なので、今日からの人生はもっと悔いなく生きたいと、いつもそう思う。

けれど、どうしても心では、もやもやとした違和感が生じてしまう。

いく

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ひとり時間を楽しむことと、楽しい気持ちを誰かや何かに委ねないことの大切さ。

ひとり時間を楽しむことと、楽しい気持ちを誰かや何かに委ねないことの大切さ。

ひとりで過ごす時間が好きだ。

ひとりで過ごす時間が好きだし、
自分にとって大切な、必要な時間だ。
もし365日24時間誰かと一緒にいれば
わたしはきっと息ができなくなると思う。
陸に打ち上げられた魚のように。

ひとり映画、ひとり美術館博物館水族館、
ひとり外食、ひとり旅、ひとりテーマパーク、
わたしはひとり行動がわりとなんでも平気だ。

ひとり行動が苦手だという人も
案外沢山いるかもしれないけ

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19歳で私を出産したお母さんが書いてくれた作文。

19歳で私を出産したお母さんが書いてくれた作文。

母は18歳で私を妊娠し、19歳の秋に私を出産した。父は6歳年上だから当時24歳で、どんな出会いからそうなったのか、私は聞いたことがない。

私は長男で、下には2人の妹、1人の弟がいる。全部で4人の兄妹。歳も近くて毎日楽しかった。

その代わり、父は寝ないで働いていた。日中は家にいる母も、夜になると「お掃除の仕事があるから」と言って仕事に行っていた。私を中心に兄妹4人みんなで「行かないで」と泣きなが

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涙の胃カメラ

涙の胃カメラ

これまでの健康診断で、色んな生活習慣病的な数値で引っかかったことはあったが、胃のX線で引っかかったのは初めてだった。ちょっとイヤな感じの影があると言う。「ちょっと影のある男」と言われることはあったが、胃に影があると言われたのは初めてである。昨年末の健康診断のことだった。

健診施設のドクターが説明のために見せてくれたX線画像を見ると、確かに胃の中にポコッとした何かがあるように見える。

「まあ、大

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