変わる時空列車 #シロクマ文芸部
「変わる時空列車のチケットです」
怪しげな男が小さい声でそう言って、新幹線のチケットのようなものを渡してきた。
駅のホームでぼーっと考え事をしている時だった。
今日は仕事でミスをして、上司に叱られ散々な日だ。でも叱られて当然だよな。取引先をあんなに怒らせて、高額な契約をパァにしちゃったんだから。それだけじゃない、ミスなんて日常茶飯事で、その度に上司に叱られる。
…もうこの仕事向いてないのかも。
そもそも別に好きな仕事でもないし。給料だって安い。
就活していた時に、たま