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保育士のお話

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#子育て支援

<児童虐待に起因する傷の見方について、の講習を受けて>保育士として感じたこと

<児童虐待に起因する傷の見方について、の講習を受けて>保育士として感じたこと

昨日、業後、児童虐待に起因する傷の見方について、と言う講習会に参加しました。当初、園から聞いていたのは、虐待に関する講習会、と言うだけで内容は全く分からなかったのですが、参加してみました。
虐待については今までも色々と学んで来ましたが、今回の講習は、大阪府児童虐待等危機介入援助チーム委員の橋爪さんの講習で、真に迫るとても内容の深いものでした。丸2時間、釘付けで学びつつ、実際の虐待による傷の写真を何

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子どもの人権〜厚労省の判断に疑問を持った保育士として願うこと

子どもの人権〜厚労省の判断に疑問を持った保育士として願うこと

私はコロナ禍において、厚労省はじめ政治家が、保育園や子育て世帯をどう扱って来たかが見えて来たような気がします。経済を回すことばかり考えて、子どもに目をやれていない現実に危機感と失望を感じています。経済を止めないことはもちろん大事なことですが、その背景で子どもの人権が無視されていると思いませんか?

第6波に於いて、子どもの感染が急増している中、余程の事がない限り保育園は休園を許されません。たとえ陽

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子どもの主張〜保育園の乳児クラスより

子どもの主張〜保育園の乳児クラスより

乳児が集団生活を強いられる時、自我で泣いて抵抗する子どもが居る。私はそれを見るといいぞいいぞ!と思う。
どうして泣いているのかな?それは言わば謎解きだ。その根本には必ず理由があり、主張がある。

でも大半の保育士は、泣いてもダメ、今はこれをする時だから、わがまま言わないの、みんなは何をしてる?と問いかける。言うことを聞かせようとするから言うことを聞かない子どもにイライラする。他の子どもも見ないとい

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保育園ありきの家族設計に疑問

保育園ありきの家族設計に疑問

私は、息子達の子育ての終わりが見えかけて来た平成30年に受験で保育士資格を取った、現在アラフィフのフリー保育士です。保育園でパート勤務をしています。

私は古い考え方なのか…。
この繰り返されるコロナ禍で、子どもの登園をどうしても自粛出来ない(ソーシャルワーカー除く)と言う状況に疑問が続き、ストレスが増しています。

子育て支援の概念は賛成ですが、子育てに関して親は、もう少し子どもを守ると言う観点

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私が保育士の資格を取ったわけ

私が保育士の資格を取ったわけ

noteで開催されている #この仕事を選んだわけ  について書いてみようと思います。

一言で言ってしまうと、生きづらさを抱えて生きている人達を多く見てきたから、そして私もそのうちのひとりだから、なのかもしれません。

保育士になる人の一般的なイメージは、子どもが好きだから、でしょう。

もちろん私は子どもが大好きです。一つ一つの無垢な表情や発想だけではなく、なんと言っても人の育ちに興味があります。

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自問自答〜過去のメモを見つけて(虐待に結び付けない社会の仕組み)

自問自答〜過去のメモを見つけて(虐待に結び付けない社会の仕組み)

2018年2月のメモを見つけた。

虐待に結び付けない社会の仕組み
お母さんの自己肯定感を高める事
お母さんが子育てを楽しめる状況
子育てがお母さん一人に集中しない仕組み
子育てサポートが子どもの幸せに繋がると言う視点

届きにくい場所へ手を差し伸べる方法
必要とされる支援は何か
人に相談したり人の手を借りる事が苦手なお母さんの所に虐待は生まれる

今は2021年
私のやりたいことは大きく変わって

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早番保育士として思うこと

早番保育士として思うこと

毎日早番で保育士をしている。

7時半の開園と同時に何組もの親子が待ち構えたように入って来られる。そのようなご家庭は、保護者の通勤が遠いか仕事がハードか、とても慌ただしく急いでおられることが多い。

この春入園の0歳児。度重なる発熱でよく休んだ時期もあったけれど、お母さんは仕事を休めない💦と、熱さえなければ子どもの体調に少々無理を押して預けていかれる。0歳児のお母さんは新米ママ。きっとママも厳し

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コロナ禍に産まれて来た子ども達

コロナ禍に産まれて来た子ども達

コロナ禍で生まれた子ども達を保育していてしみじみ考える…。

この子達は生まれてからずっと、マスクをしている大人達を見てるのかな、と。

人の表情があまり見えにくいマスク。
以前はインフルエンザが流行っても、私が勤めていた保育園では保育士が付けるのはNGだった…。

今、私は、0歳児、1歳児の子ども達と接する時、精一杯に笑顔で応える。

一緒に笑い合えるから良かったと安心する。

マスク着用がなく

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子どもだって頑張っている〜早番パート保育士より

子どもだって頑張っている〜早番パート保育士より

前に出来てた事が出来なくなることだってあるよ。
そんな時は甘え直しだよ。
何歳でもそれは関係ないよ。
ギューってしてたらまた前を向くから、私はそうしてる。

甘えたい時は誰でもある。
ましてや保育園児。働くパパママと離れて、保育園に来ることだって子どもにとっては働くことと同じだ。

そして時々、後押しする。
そしたらやっぱり出来るから褒める😊
成長も見逃さないよ。

子どもの本質は可愛くて健気で

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長時間、保育園で過ごす子ども達

長時間、保育園で過ごす子ども達

今日、子どもの可能性は無限だな、と思う出来事があった。

🐥🐥🐥

保育士資格を取って早4年目になるけれど、私は保育士になってもまだ、幼い乳児が親と離れて誰も知らない場所に連れて来られ、離れたくないママやパパと離れ、親を探して泣き続けている0歳児や1歳児の4月の光景を迎える時、これで本当にいいのかな、と思っていた。

今の時代はこれが当たり前で、保育士にとっても毎年当たり前の光景だけれど、そ

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子どもが主人公。

赤ちゃんは泣くものだから、では割り切れない。
いつも安心感を感じて欲しい。

泣くのには理由がある。赤ちゃんも子どもも同じ。

大事に扱われていると子どもは落ち着き出す。

大人は言葉で表せないメッセージを受け取る。それは勝手に決めつけるものではない。あらゆる想像をしながら対話する。想像力を働かせる。

その為にその時にわたしが出来ること。
それを積み重ねるのが私の生き方の軸。子どもが主人公。

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最低人数の配置基準と現場の保育士たちの意識

最低人数の配置基準と現場の保育士たちの意識

私はパート勤務の保育士なので、フリーで動くことが多い。今の保育園を含めて3ヶ所の保育園勤務での共通点だ。保育士の数が少ないところへ入ることが多い。

そんな時、どのクラスも人数が満たされていて、他の仕事を任されることがある。それが例えば急いでいる作業なら理解出来る。でも仕事を探すことも稀にある。

そんな時いつも思う。

配置基準でさえ最低人数、異常に少ない人数だと思うのに、現場の保育士もその最低

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さよならみんな、どこかでまた逢えたらいいね〜最後の出勤の最後の時

今日は、最後の出勤日。あいにく体調が整わず、今日もお休み。私の定時の18時半が過ぎるまで、複雑な気持ちで家に居た。時計の針が18時半になった時、ようやく肩の荷が降りて、じわりと涙が溢れた。

昨日の夕方、調子が良かったので、保育園の子ども達に会いに行って今日の体調も分からないので、一応荷物も持って帰り、2時間だけの保育に入った。それが最後だった。

🌷🌷🌷

久しぶりにみんなとのご対面❤︎

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【補足】国家試験の保育士資格試験を受けて保育士になった先のこと〜先輩方に伝えたい事

【補足】国家試験の保育士資格試験を受けて保育士になった先のこと〜先輩方に伝えたい事

前の記事を書いてから、Facebook、Twitterでのシェアなどでも多くの反応を頂きました。

https://note.com/miho517/n/nef9f80d2e134

これを既に読んで下ってまたここに来て下さった方、ありがとうございます!私は少し、悲しい気持ちで今、補足を書こうとしています。そしてとても偉そうな記事になると思います!笑

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