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ちょいちょい書くかもしれない日記

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気が向いたら覗いておくれよ。
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2024年8月の記事一覧

ちょいちょい書くかもしれない日記(遠征)

ちょいちょい書くかもしれない日記(遠征)

慌ただしい遠征でヘトヘトになりつつも、やっぱり出掛けてよきものを見て人と話すのはよいことだな、と実感している。
心の風通しが少しよくなった。
自宅が大好きなので、あまりどこかへ出掛けたいという欲はほぼないが、だからこそ、何かしら用事を作って外出したほうがいいのかもしれない。
出掛けるまでは億劫だし酷く憂鬱だけれど、駅に着くあたりからはちゃんと楽しい。
子供の頃からずっとそうだ。

秋になったら、田

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ちょいちょい書くかもしれない日記(歌舞伎)

ちょいちょい書くかもしれない日記(歌舞伎)

またしても上京した。
1ヶ月に2回も東京へ行くのは、本当に久し振りのことだ。
歌舞伎座に、京極夏彦さんの書き下ろしによる新作歌舞伎『狐花 葉不見冥府路行』を見に行ったのである。
夜の公演であるがゆえに、最終の新幹線がかなりアウト寄りの微妙で、そこで冒険するのは嫌だったため、諦めて宿を取った。
定宿の宿泊費は相変わらず高いが、事前精算することで、少し値段を下げることができるシステムになっていた。

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ちょいちょい書くかもしれない日記(太陽の塔)

ちょいちょい書くかもしれない日記(太陽の塔)

数日前、何故か万博公園の「太陽の塔」の画像が何枚もSNSに流れてきて、何ぞ……? と思っていたら、サマソニの会場だったらしい。
内部も見学できたそうで、それはだいぶ羨ましい。
地元だったせいも大いにあろうが、私は生まれて初めて発した言葉が、パパでもママでもなく「たいようのとう」だったらしい。
聞き間違えようがないくらいクリアな発語だったと、両親揃って言っていたので、きっと本当なのだろう。
どちらを

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ちょいちょい書くかもしれない日記(見られている)

ちょいちょい書くかもしれない日記(見られている)

夜遅くに雨音に気づき、裏口から外に出た。
雨水桶の蓋を開け、ガレージの屋根から水が滴るところにバケツを置いて回る。
しばらくぶりのまともな雨量だ。嬉しい。
いや、湿度が上がることはまったく嬉しくないが、庭土が潤い、貯水池に水が増えることは嬉しい。
雨水桶といっても、実家から連れてきた古いポリペールだ。
あまりにも頑強で重く、それなのに車輪がついていないので、動かすのが難しすぎてゴミを扱うのはやめて

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ちょいちょい書くかもしれない日記(お盆明け)

ちょいちょい書くかもしれない日記(お盆明け)

こまめにお知らせが出るので、感謝もこまめに!
いつもたくさんいいねしてくださり、中にはサポートまでしてくださる方々まで……本当にありがとうございます。
日々の備忘録代わりな日記ですが、暇つぶしに楽しんでいただけていたら嬉しいです。(前文終わり)

お盆が明けて、銀行巡り、役所巡りの日々がまた戻ってきた。
体調を考えて、1日1~2カ所と決めているので、進みが遅い。
何かを解約しようとすると、たいてい

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ちょいちょい書くかもしれない日記(指定ゴミ袋)

ちょいちょい書くかもしれない日記(指定ゴミ袋)

地元市が指定ゴミ袋を導入するとき、正直その理由があまり合理的でなかったので、諸手を挙げて賛成というわけではなかった。
私は、ファッションエコが嫌いなのだ。
ただ、指定業者の仕事ぶりには敬意を払わざるを得ないほど、指定ゴミ袋の品質は素晴らしい。
開きやすいし頑丈だし、印刷されているのは、芦屋川を中心とした、私が大好きな風景だ。
できたら、手が痛い人や力が入りにくい人でも結びやすい、持ち手つきの45リ

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ちょいちょい書くかもしれない日記(バスケットシューズ)

ちょいちょい書くかもしれない日記(バスケットシューズ)

やむを得ず外出する日々が続いたせいで、猫たちがやや不満を溜めていたらしい。
靴の上に寝るまでは別によかったが、ハイカットのバスケットシューズの中に嘔吐されたのは、さすがに参った。
人間側のやむを得ない事情など、猫の知ったことか。
まったくもってそのとおりなのだが、実力行使もそこまで行くと深刻な実害が発生する。
深夜、泣く泣くシンクでバスケットシューズを洗ったが、どうにもにおいが取れそうになかったの

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ちょいちょい書くかもしれない日記(墓参ファイナル)

ちょいちょい書くかもしれない日記(墓参ファイナル)

4万回もスキしていただけたのだそうです。
数字がすべてではないし目標でもないけれど、やはりこうして教えられると、優しく背中に手を添えて貰っている、という意識を新たにします。
ありがとうございます。(前文終わり)

父の墓参アテンドの最後の予定をこなして、少しホッとした。
両親が倒れてからというもの、ずっと初めて経験すること、慣れないこと、不得意なことの連続だったので、これもその一環だなと思う。

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ちょいちょい書くかもしれない日記(プラケ)

ちょいちょい書くかもしれない日記(プラケ)

もう15年ほどイモリと暮らしている。
実家の勝手口で干涸らびているのを拾い、あまりにも埃だらけだったので、せめて綺麗に洗ってから埋めてやろうと、小皿の水に浸してよそ事をしていたら華麗に復活していた。
イモリは相当カピッとした状態からでも、わりに高確率に甦るようだ。覚えておいてやってほしい。
たぶん、雨の日に、裏の沢から後先考えずに冒険の旅に出たのだろうと推測したものの、それが確実でない以上、沢に放

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ちょいちょい書くかもしれない日記(POLO FRUITS)

ちょいちょい書くかもしれない日記(POLO FRUITS)

イギリスにいた頃、よく買った駄菓子に、POLO Mintsがあった。
日本で言うところのカルミンのような立ち位置のミント菓子だ。
カルミンはもうとっくになくなってしまったけれど。
ポロはカルミンより固く、真ん中に穴が空いている。
「ポロは、実は穴を食べるものなんだよ」と、よく同じ冗談を言われたので、何かそういうCMでもあったのかもしれない。
少しだけ甘すぎるのだが、ミントの風味がほどよく、ちょっと

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ちょいちょい書くかもしれない日記(高飛び)

ちょいちょい書くかもしれない日記(高飛び)

もう専門学校の夏休みが終わってしまう。
カリキュラムがギチギチすぎて、2週間以上の休みがあげられないのだそうだ。
社会人になったら長い休みなんてなかなかとれないんだから、学生の間くらいもっとゆったり……と、非常勤講師の私などは無責任に思ってしまうが、なかなかそうもいかないのだろう。
お盆明けを待たずに日常が戻ってくるので、その前に、1日だけ私自身のための夏休みを貰うことにした。
打ち合わせの予定も

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ちょいちょい書くかもしれない日記(祖父母の墓)

ちょいちょい書くかもしれない日記(祖父母の墓)

お盆前から、父の墓参アテンドがほぼ毎日ある。
主治医からは、新型コロナ後遺症の肺のダメージをそのまま固定させぬよう、できるだけ出歩け、でも無理のないように……というわりと無茶なオーダーを受けている。
真夏の外出で無理なくはなかろうと思うが、往々にして、医者というのはそういう実現が難しいアドバイスや指示をするものだ。
先方も難しいことは百も承知だが、まあ個々の判断&できる範囲で善処せよ、君の体調や置

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ちょいちょい書くかもしれない日記(暑すぎる)

ちょいちょい書くかもしれない日記(暑すぎる)

ここのところ、父の墓を訪ねてくださる旧友の方々のアテンドが続いている。もはや日課のようだ。
正直、墓地の暑さと日陰のなさとバカ広さと急坂は、猛暑とタッグを組んで全力で人類を殺しに来ていると思うので、高齢パイセンたちには涼しくなってからの墓参をお願いしている。
しかし、命日がほぼお盆期間なので、そのタイミングなら、現世に帰ってきている父と対話できる……というような気持ちで足を運んでくださるのだろう。

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ちょいちょい書くかもしれない日記(秋の気配)

ちょいちょい書くかもしれない日記(秋の気配)

秋の気配といえばオフコース。
長年好きな歌だが、別れ際の、しかも心変わりしたほうの「ぼくのせいいっぱいのやさしさ」とか知らんて。
そういうときの優しさって、たいてい的外れか独りよがりやねんて。
大人になるとそういうトゲッとした気持ちも芽生えたりする。
でも、あのサビは本当にいい。つい口ずさんでしまう。
それはともかく、朝夕の風に、わずかにヒンヤリが紛れ込むようになった。
日中は相変わらず暑くて、墓

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