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核保有や核共有は必要なのか議論が巻き起こっているが、岸田総理は議論をしてくれない。

先日 安倍元総理がアメリカとの核共有(核シェアリング)の必要性を訴えた。日本維新の会も議論をするべきと同調。
現 岸田政権は非核三原則を理由に却下。

元々安部元総理は核を持っている国と持っていない国の国防には大きな差があると感じていたようです。

これまでの世論はこうです。
「核なんか持ったら他国に日本は好戦的な意思がある。やられる前にやってしまえと思われるし日本は広島・長崎の痛みから核なんか近づけるのは反対!アメリカから核を持ってくる?日本には非核三原則がある。核を近づけること自体怖くて嫌だ。核を持っていると戦争が起きる。断固反対!」

との見方が強く、共感する方も多かったのではないでしょうか。
いや、今も日本人は共感する方が多いような気がします。

岸田政権的には非核三原則により核を共有することはないとの見方です。
非核三原則とは核兵器を「持たず、つくらず、持ち込ませず」の三原則のことです。

核を共有するとはアメリカの核を日本に置き、有事の際にアメリカの許可を得て使用できるというもの。
持ち込ませずだからダメじゃん?と思う方が多いと思います。
その通りだと思います。
でも国会とは憲法を…法律を作る場所です。

こういう国家の防衛に大きく関わるほどの話が出てきたならば、
そういう決まりだからと否定で終わらせず、現状や時代を視野に入れながら「日本はどうすることが一番安全なのか」を存分に話し合うべきではないでしょうか?

        ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

今回のウクライナ戦争で世界は思い知らされました。
ウクライナは核を放棄したことでロシアに攻められました。
核での反撃がないのですから。

ウクライナは核を放棄する代わりに世界(もちろんロシアを含む)から安全を保障してもらえるとの約束で核を放棄しました。
そしてロシアに攻められました。
3/3 ウクライナとロシアとで行われた2回目の停戦協議では、停戦までは持っていけなかったにせよ人道回廊の設置は決まりました。
でもロシアは平気で人道回廊へも戦車を進め避難民の一部は殺されてしまいました。
地雷が埋め込まれている道を避難の導線にするのはおかしいです。
小さな子供が巻き込まれて亡くなり泣き崩れる母親の映像はほんの1週間ほど前の話です。
3回目の停戦協定での約束通り現在は安全を確保しているようですが避難民としては不安しかないでしょう。

核を持っていない日本が攻められたとしましょう。
相手は9条なんて持っていません。
日本が日本人がいくら平和を訴えて平和に生きたくとも相手も同じとは限らないのです。

核を持ったら敵意があると見なされるけれど持っていなければ日本が攻撃されることはない。
これは完全な平和ボケです。

ロシアも中国も日本の領空・領海にコロナ禍であろうとも戦争前から何度も何度も侵入していました。
隙あらば土地や資源を奪おうとしているのは明白です。
北朝鮮もロケットの実験とか言いつつ日本海にバンバン ミサイルを撃っています。
無視することはできません。

最近日本は中国のシェアがほとんどのレアアースの探索を終え発掘に向けて動いていますが、韓国はそこはウチの領海だからよこせ、レアアースの場所を教えろと言ってきています。
そこは日本の太平洋側に位置する明らかに日本の領海です。
何年も時間を掛けて莫大な予算も掛けてレアアースがちゃんとあることを確認した日本の領海で日本が見つけた貴重な資源です。
今後の日本の経済発展の要(かなめ)になる可能性がとても高く、世界的にも注目されています。

つまり、近隣国から見て日本に対して欲しい物があるんです。
そうでなくとも日本産業自体も旨味が多く、手中に収めれば莫大な利益となります。

日本は安全でしょうか。

核共有しているドイツ・オランダ・イタリアなどは守られていますが、日本は無防備です。
核を持ったら核武装していて戦争が近くなる…のではなく、手を出しづらくなるのはウクライナから学びました。
今回のことに関してロシアは公式発表であくまで「特別軍事作戦」と発表しており、ロシアのTVで「ウクライナ侵攻」などと言えば虚偽報道の罪として15年の禁固刑に処されることとなっています。

この国に平和を訴えて止まってくれるでしょうか。
経済制裁を受けても世界から批判されても目的を達成するまで絶対に止まらないと言って民間人に攻撃はしていないと言いながら住宅に大量の銃弾を浴びせてくる相手に対して9条を掲げれば止まってくれるでしょうか。

核を使う可能性もあると脅してくる相手に核の選択肢がない状態が如何に危険かを歴史が刻まれている最中の今、議論することは必要なことではないでしょうか。

現在 日本もロシアへの制裁に加わっています。

そしてプーチン大統領は制裁してくるということは宣戦布告していることと同義とはっきり言っています。

核を持っていない、反発するような国ではない日本なんて狙いやすいことこの上ないでしょう。
もちろん日米安保条約があります。
でもアメリカを無視してウクライナに攻め入っている現状があります。

なので議論の余地があるように思えますが、岸田総理はその議論も非核三原則を理由に退けています。

日本の安全、国防はちゃんと考えるべきです。

日本の原発のどこかを占領されて人質も取られて避難民が撃ち殺されて追い詰められてから考えても遅いです。

中国が台湾、尖閣諸島、沖縄を攻めてから議論を始めても遅いと思います。
実際 3/9 に中国のトップ習近平(しゅうきんぺい)主席が公の場で軍幹部に対して「戦争準備を整える。」と発言しています。
「国家の安全と安定を守らなければならない。」そうです。
中国の国家の安定の為に国民の為に台湾や尖閣諸島、沖縄を取るという正義を掲げられて攻められては堪りません。
韓国に不法占拠された竹島のように遺憾の意だけで永遠に終わらない抗議をするだけに留まっていたら日本が終わります。

今 日本の選択によっては上記のようなことが現実になる可能性があることはロシアとウクライナ情勢を見れば子供でも想像できることです。

「戦争の止め方、戦争を始めさせない方法」を考えるべきではないでしょうか。

ウクライナは2014年にウクライナ南部のクリミアをロシアに取られました。
ウクライナは親ロシア派と独立派が紛争を起こしていて民主化に時間が掛かっていました。
中々NATOに入れなかったのもそれが原因です。
その民主化に向かっている最中の隙間をロシアに攻められました。
実はウクライナでは2014年からクリミアのあとにロシアから国内に攻められる可能性が高いとして罠などを多数準備していました。
それに徴兵制なので若者は2年間軍事訓練を受けていました。

なのでロシアから攻められても戦えました。
2014年にクリミアを攻められた時は武器や兵器が貧弱ですぐに取られてしまったので、その時からウクライナ本土を8年掛けて親ロシア派と紛争しつつ整えたんですね。

では日本はどうでしょう。
戦える人も国の為に戦おうというモチベの高い日本人も少ないように思えます。
ウクライナでは一般人も武器屋で銃や弾など買えますが、日本は銃刀法違反です。

どう考えても戦争を起こさせないこと、戦争をする意欲やメリットを削ぐことが大事だと思います。

ロシアに加担する国への制裁もした方が良いのではないかという議論もありますがそれには賛成です。
戦争で儲ける、得するメリットよりも戦争をすることによる経済的なマイナスなどデメリットを多く提示するべきでしょう。

現在、民意を軽視している中央集権での共産、社会主義による独裁であっても兵糧や自国経済は国家運営の要なので無視することはできません。

国防として尖閣諸島を占拠され沖縄を取られ鹿児島に攻められ追い詰められた日本は日本を日本国民を守る為に最終手段としての「核での反撃に出る可能性があると思わせる」ことは日本を攻撃させないという抑止力になり得ます。

自分も核が日本にあるなんて誘爆したら怖くない?と思います。

普通に日本に核があるという状態が恐ろしいという気持ちもありますが、親や子など家族を殺されて泣いている日本人がTVやネットに毎日流れるような状況になることはもっと恐ろしいと思います。

現実から目を逸らして保留しても何も解決しないし日本も守れません。

安倍元総理はそこが見えているのでしょう。
だから反論されるのは承知で日本を守る為に核を作らずとも核を持っているアメリカとの核共有(シェアリング)の提案という言葉を用いることでその必要性の認識を広げて議論を増やす為に発言をしたのでしょう。

岸田さんは即却下した形ですが、深く考えた上で再度 議論を引っ張ってくれたら見直すのですがどうでしょうか。
自分の進退に大きく関わる可能性のある話は聞いてくれないのですか?
それとも自分が総理の間に歴史的に大きな決定はせず色々先延ばしにするのでしょうか。

場合によっては日本維新の会と公明党の立場をひっくり返して内部から声を上げるか、維新を第一野党に繰り上げて国会で活発に自民党への反論だけではないまともな議論を交わしてほしいですね。

ロシア・中国・北朝鮮・(韓国)などは日本の資源を狙っています。

9条は日本だけが言っていることです。
相手が律儀に守ってくれる保証なんてありません。
相手は難癖付けて攻めていないと言いながら他国を攻めることができます。

日本は日本を守る為の手段をより多く持つべきだと個人的には思います。

安倍さんや高市さんは日本を守ることに強い意欲を示しています。
岸田さんもそうだと思いますが考えが浅かったり保留したり前言撤回したりとコロナ・ロシアウクライナ情勢のことだけでも不安定に見えます。
それでもちゃんとアメリカに同調して対露制裁はしているし今のところ遅すぎる動きではないように見えます。
ちなみに韓国政府は対露制裁をすると言いながらモタモタしていてアメリカに「韓国は恩知らずだ」と睨まれています。

ここまでのnoteで日本の首相に対して懐疑的なことも言ってしまっていますが、何だかんだで日本には総合的にちゃんとした政治家(自民を全否定するだけマンや利権大好きマンや共産主義はいますが)がいて良かったと、嘘が服着て歩いている韓国・中国・北朝鮮・ロシアのトップを見ていて思います。

日本にとって核シェアは必要なのか本音を言うと自分には測り切れません。
核シェアリングなんて初めて知ったし、これまであまり核保有の具体性を考えたことがなかったですから。

核が不要で日本を守れるというならば、具体的に例えばロシアに攻められそうな時、攻められた時にどういう風に国防をしていけば良いのでしょう。
9条を盾にすれば相手が引いてくれるなんてお花畑が通用しないことはもう学べたでしょう。
ロシアはウクライナを攻めているのではなく特別軍事作戦をしているだけと言っているのですから他の国を攻める時も似たようなことを言えば良いだけです。

なので今回、安倍さんの発言が発端となり議論が巻き起こり核シェアをしないならしないで他に日本を守れる良い代案を捻り出し考えていくことは大事なことだと思います。

多くの人が日本の国防を考え、日本ないしは日本人を守れる良い方向に舵を切っていけるようになることを願っています。

今回はこんなところでノシ

メルカ


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