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エッセイつめあわせぼっくす

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#日記

若者特有の孤独と焦燥

若者特有の孤独と焦燥

過去にベストセラーになったという、20歳の原点という本を読了した。
もう20歳なんてとうの昔に過ぎ去ってしまった私が読むと、どこか懐かしく心臓をつかまれるような気持ちがする。

10代後半には、社会に、世界に、押しつぶされてしまいそうになるような、禍々しくて大きい、特有の孤独があるのだ。
孤独は私を急かす。
急かすだけでなく悩ませる。

19歳、家族と離れ一人暮らしを始めると気づく。
家族というの

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老いに向きあうということ

老いに向きあうということ

「あれ…?白髪…!!」

先日旦那に見つけられてしまった私の白髪。
悲しいかな、そんなに年を取ったとは思っていなかったのに、私は老いてきているらしい。

老いというものは、果たしていつから始まるのだろう。
生まれてから身長も体重も精神も成長の一途をたどり、できることがどんどん増えていく。そんな浮足立った日々から、急にどんどんできないことが増えていく、崩れていくステージになるなんて、あんまりだよなぁ

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仕事、辞めるのも続けるのもしんどいなぁ

仕事、辞めるのも続けるのもしんどいなぁ

私はコミュニケーションが苦手だ。
初めての人と慣れるまでは時間がかかるし、距離感も分からない。
私のおっかなびっくりな対応について、「びっくりしやすいんですね」とか、「ちょっと変だよ」と言われたりするくらい。だから、テキパキと物事をこなせる女性からは、煙たがられることもあった。

そんな私なので、新しく入ったこの会社はちょっと居心地が良くない。
前の会社はアットホームで、コミュニケーションが苦手な

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よくわからないけれど、「誰かの嬉しいこと」って、嬉しいじゃない。

よくわからないけれど、「誰かの嬉しいこと」って、嬉しいじゃない。

他人の幸せを喜べる人になりたい。

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少し前に、「きのうなに食べた?」という映画を観た。

年末年始前は旦那が仕事で忙しいし、一足先に年末年始休みに入った私は、
上記の映画をひとりで鑑賞することにした。
少し前に会った友人が、「良かったよ」とすすめていたことも決め手になった。

詳しい内容は割愛するが、私に一番響いた言葉をここに記しておきたい。

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何も救われない世の中だから冷たい珈琲を飲んだ

ああ、人はいつだって自分勝手だ。

世の中はどうしていつもこんなにも、他人に対して優しくできる人がいないのだろう。

定時で帰りたい人達が列をなし、労働時間の対価としてできるだけ多くの金銭をむしり取りたい奴らがはびこっている。
気付いたらよく働く私が一切の仕事を請け負っていた。海のようだ。ごみを投げても一瞬で消えてなくなる、なくなるように見えて海底に蓄積していくというのに。

仕事で人の役に立ちた

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100万円費やしても治らなかった皮膚炎と共にある私の人生。でも、希望はある。

100万円費やしても治らなかった皮膚炎と共にある私の人生。でも、希望はある。

私は皮膚が弱い。皮膚科やサプリなどには100万円は費やした。
でも治らなかった。学生時代は赤くただれる皮膚炎を人に見られたくなくて、性格も暗くなってしまい黒歴史だった。写真も撮られたくなかった。
もし同じ状況の人がいれば、希望を持ってほしいので人生の記録をしておきく。

小学校のころはつるつるぴかぴかの綺麗な皮膚だった。
たまに感染症になって目のまわりの皮膚がぼろぼろになるくらい。
生活には支障が

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「欲しいものが欲しい」なんて状態になるなんて、大人になるまで分からなかった

「欲しいものが欲しい」なんて状態になるなんて、大人になるまで分からなかった

物欲ってずっとあると思っていた「ほしいものが、ほしいわ。」という有名なキャッチがある。

糸井重里さんが1988年の西武百貨店のポスターのために生み出したコピーだ。

私が生まれる前、いわゆるバブル景気の真っ最中に考えられたであろうこのコピーは、高度経済成長期からの「どんどん豊かになるぞ!」「どんどん便利になるぞ!」という空気を通り越して物にあふれる状態、「買いたいものは全て買ってしまった、買いた

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