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【note集】はじめての麻酔科【もくじ】

麻酔って、なんでそうするんだろう?

かつて自分が麻酔科研修をしていた頃、疑問だらけでした。

「どうしていま鎮痛薬を増やすんだろう」

とか

「なんでこの吸入麻酔薬の濃度なんだろう」

とか

上級医によって言うことも違いました。
教科書をみても、はっきりとした答えがないこともありました。

しかし、麻酔はしなければなりません。
決断をしなければなりません。

どう考えて行動を選択していけばいいんだろう?

そう思っていました。

わたしは悩みながら、麻酔科医なりました。
そしてある程度年数が経ち、
自分なりに「麻酔の考え方」を身につけました。

ここではそれを共有しようと思います!

「麻酔科医がなにを考えているのか、やさしく解説する」

をコンセプトに書いたnoteを集めました。

教科書的な内容よりも
「どう考えているか」にフォーカスしています。

研修医の先生、看護師さん、学生さんが
はじめて麻酔科医の仕事をのぞくときに、
「こんな事考えているんだな」と伝わればうれしいです。

全35記事

1記事完結なので、
気になったところだけでもお読みいただけます。

麻酔を3つの時期(導入・維持・覚醒)にわけ、
あいだにコラムをはさんだ構成になっています。

それでは、以下からどうぞ!

もくじ

導入

■ 全身麻酔のはじめ方を知る
点滴は麻酔科医の生命線である。
時間稼ぎのために酸素マスクをつける話
麻酔薬投与
■ 【クイズつき】メパッチをはる話
【最重要】マスク換気の話
■ 挿管
  □ 【挿管】酸素化のイチ手段に過ぎない話。
  □ 【挿管】介助者が大事な話【ポイントは2つ】
【ポイントは2つ】麻酔導入直後の呼吸器設定
実は最も困難な手技、胃管挿入。

コラム 1 : 麻酔科医が整理整頓をしなければいけない理由【3つ】

維持

■ 【維持期】やることがなにもない?(状態を麻酔科医が作り出している)
■ 術中麻酔科医は何を見ているのか?
 □ 【麻酔維持期】呼吸を維持する
 □ 【麻酔維持期】循環を維持する
   なぜ血圧を維持するのか?【理由は2つ】
   血圧はいくつにするべきか?【3グループにわける】
   血圧が下がる要因は3つしかない
   血圧が下がったら?【考えること3つ】
 □【麻酔維持期】疼痛をコントロールする
   痛いと心拍数・血圧が上昇する(でも例外が結構あります)
   痛みを判断する2つの軸
 □【麻酔維持期】鎮静をコントロールする
   麻酔中の鎮静度合いは脳波で判断する
   吸入麻酔の濃度はどう決めているの?
   吸入麻酔濃度は「年齢調整」0.7MACで維持する
■麻酔チャートの記載
 □ 真実は麻酔記録に書かれている(患者さんには語られない話)
 □ 【麻酔記録】電子と紙、それぞれの良さ
 □ 【麻酔記録】マスク換気の記録もお忘れなく
 □ 【麻酔記録】戦略を練る

コラム 2 : 麻酔科のお昼いっておいで=「30分休憩」
コラム 3 : 【麻酔維持期】麻酔科医は遊んでいる?

覚醒

■ どのように目覚めさせるか
鎮痛を調整する
鎮静薬を中断すると目がさめる(わけではない)
「安全で快適な抜管」を実現する5つの準備
抜管したら放っておく
たかが移動、されど移動

コラム 4 : 麻酔科医は周術期マネージャーである

*麻酔に対する考え方は人によってさまざまです。
そこがおもしろいところでもあり、難しいところでもあります。
ここでは麻酔科医meganeの考え方をお示しています。
参考になれば幸いです。

*おしらせ
こつこつ書きためたnoteを集めているので、
当初のコンセプトからズレている内容も含まれます。
適宜ブラッシュアップしつつ、ブログを立ち上げる予定です。

*麻酔科医のバイト事情についてはこちらから

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