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真実は麻酔記録に書かれている(患者さんには語られない話)

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麻酔記録の一例(https://paperchart.net/ech/

「これまで何回か全身麻酔やってるし、今回も大丈夫でしょう?」

よく麻酔科術前診察で言われます。

「そうですね。これまでは特に問題なかったんですね。」

と、いつもなんとなくお茶をにごした回答をしています(笑)

もちろん、
これまで大丈夫だったからといって
今回大丈夫である保証にはなりません。

そして麻酔中に
「本当は何があったか」
患者さんは知るよしもありません。

アナフィラキシーショックや大出血など、
生命に危険が及んだ場合は別です。
術後にご家族も含めて説明があるでしょう。

しかし、
麻酔中に起こるトラブルの多くは
説明されることはありません。

麻酔科医が、
患者さんへ危険が及ぶ前に
解決しているからです。

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血圧低下、頻脈、徐脈、不整脈、気道トラブル、酸素飽和度低下、電解質異常、覚醒傾向、体動、、、。

これらの術中トラブルは
どれも良くあることです。

麻酔中に何があったのか?
そして、それをどう解決したのか?
真実は麻酔記録に書かれています。

麻酔を複数回受ける場合、
別の機会に同じことが起こる
可能性は大いにあります。

同じ麻酔を引き継ぎするときでも、
可能性はあります。

麻酔科研修の先生方は
将来の患者さんと麻酔科医を助ける為、
いま、正確な麻酔記録をつけましょう!

次回以降、
麻酔科医が麻酔記録のどこをみているのか
を解説していきます。

これがわかると、
何を記録すべきなのかがわかります。

最後までお読みいただきありがとうございました!また次回もよろしくお願いします。

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