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【クイズつき】メパッチを貼る話


メパッチとはその名の通り
目をおおうテープのことです。

「目」+「patch(当て布)」

メパッチはニチバンの商品名です。

一般名は「角膜保護用テープ

角膜を守るため道具なのです。

保護しない場合、
乾燥による角膜剥離や、
液体、破片混入による角膜炎
の可能性があります。


麻酔科医がなんで貼るの?

もちろん麻酔科医が貼らなくても、
看護師さんでも誰でもいいと思います。

ただし、「正確に貼る」ことが重要です。

麻酔科医は多くのことを患者さんの頭側で行います。
メパッチがきちんと貼られていないと
上記のような合併症を引き起こしかねません。

なるべく早く、自分が処置をする前に貼る。

それが患者さんと、自分も守ることにつながるのです。


できるだけ早く、正確に貼る

メパッチは患者さんが眠ったあと、
なるべく早く、ちゃんとに貼ることが大切です。
目の乾燥や混入を最大限、ふせぎましょう。


正確に貼るとは?ダメパッチはどれだ?

それでは実例をみてみましょう。
どれが正しくて、まちがっているか。
理由も答えられますか?

A.

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B.

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C.

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D.

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A. 正しい例。
目じり〜目がしらまできちんとカバーされています。
取口部(青いところ。めくれるようになっている。)が眉毛の方にあります。
剥がすときに取口部からゆっくり外していくと
まつ毛の巻き込みが少なくて済みます。

B. 誤った例。
目じり、目がしらが露出しています。
論外。
が、メパッチのサイズが小さくてはみ出してしまう事はあります。

C. 誤った例。
一見、カバーされているようにみえますが
折れ込みがあって目がしらが露出しています。
急いで貼ろうとしたときに、手袋にくっつくなどして起こります。
ときどきあって
見過ごされがちです。

D. 正しくはないが、よく使われている貼り方。
通称「脳外貼り」
目はカバーされていますが、取口部が反対になっています。
脳外科手術では頭側から液体が流れてくるので、
眉毛側をぴっちりガードするため逆さに貼ります。
手術中は問題ないのですが、
剥がすときにまつ毛の巻き込みに注意します。


まとめ

●メパッチは角膜保護が目的のシールである。
●可能な限り早く、そして正確に貼ることが大事。


おまけ


メパッチについて書くことが少なかったので
角膜保護用テープについてちょっと調べてみると

「角膜保護用テープ」は日本では「ニチバン」の物ものしかない。

ということがわかりました。

意外!

そしてAmazonでも売ってるんですよね、、。

なんでかと思ったら
顔面神経麻痺の方が
寝るときにつかったりするようです!

なんでもあるなAmazon、、。

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