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教材の紹介

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特別支援教育関係でおすすめの市販教材や、自作教材を紹介するマガジンです。
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#特別支援学校からの発信

自作教材紹介【理科】「動物カードを条件にあわせて分類しよう」

自作教材紹介【理科】「動物カードを条件にあわせて分類しよう」

中学理科の生物分野で動物の特徴を学び、分類しますよね。僕も中学生の頃に「イモリ(井守)は井戸(水っぽい)から両生類、ヤモリ(家守)は家だから爬虫類、コウモリは飛ぶけど哺乳類」みたいなことを覚えていました。

今回はそのような生き物の学習に活用できるよう使ってみた、動物カードについて紹介します。

生き物の分類で生活に繋がる力ってなんだろう?前から繰り返しお伝えしていますが、僕自身が教科の内容につい

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自作教材紹介【社会】「学校周辺を探検しよう」

自作教材紹介【社会】「学校周辺を探検しよう」

特別支援学校学習指導要領の社会科中学部1段階には、身近な地域についての学習が記載されています。

そこで、今回は僕自身が取り組んだ学校周辺探検の学習について紹介します。

まずはタブレットを使って学校周辺探検に出かけるためにアプリ「Google Earth」を使って学校周辺を疑似探検してみました。なお今回は僕の勤務校ではなく、東京都にある筑波大学附属視覚特別支援学校版で紹介していきます。

「G

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教材紹介【聞く力】『聞きとりワークシート』

教材紹介【聞く力】『聞きとりワークシート』

『聞きとりワークシート①言われたことをよく聞こう編(LD発達相談センターかながわ)』という本の紹介です。

聞く力を育てる全体での指示や話の内容を理解するのが苦手な子、説明を聞いていてもその中で大事なポイントを把握するのが苦手な子。

ソーシャルスキルトレーニングの一環として、そんな子たちに聞く力を高める取り組みを行なってきました。

例えば「落ちた落ちたゲーム」や「旗あげゲーム(肩あげゲームなん

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教材紹介【国語】『ことばドリル』

教材紹介【国語】『ことばドリル』

今回は、コトリドリルさんで販売されている、『言語聴覚士が作ったことばドリル』を紹介します。

音韻認識に特化した教材音韻認識については以前別の記事で紹介しました。

ことばドリルは音韻認識に特化した教材です。音韻認識とは、頭の中でことばの音の構造をイメージし、「音を並べる」「音をとりだす」「同じ音がわかる」といった力のことです。

(画像はbaseより)

3歳児相当を対象にした音の分解シートと、

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自作教材紹介【算数/数学】「九九カードでかけ算の量を視覚的にイメージしよう」

自作教材紹介【算数/数学】「九九カードでかけ算の量を視覚的にイメージしよう」

今回は小学校2年にして算数人生を決定してしまうとも言われる…九九に関する教材です。

(画像は学習プリント.comより)

いろいろな九九のつまずきポイント別の記事でも紹介しましたが、人には視覚優位や聴覚優位といったそれぞれに得意な認知があります。

九九は「いんいちがいち、いんにがに、……くくはちじゅういち」というように唱えて覚える方法が一般的ですが、目で見て覚えるのが得意/耳で聴くのが苦手なタ

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自作教材紹介【社会】「都道府県をいろんな角度から学ぼう」

自作教材紹介【社会】「都道府県をいろんな角度から学ぼう」

今回は気合をいれて作った都道府県に関するスライドデータを紹介します。一応、法学部出身のなんちゃって社会科教員なので社会の教材づくりは熱が入ってしまいます笑。

別の記事でも書いたのですが、地理の学習のときに単に都道府県や産業を丸暗記するだけだと面白くないですし、知識が繋がっていきません。本当は地理と歴史は関連させながら覚える方がいいのですが、僕の働く支援学校では限られた時間数からあまり歴史の学習に

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自作教材紹介【国語】「簡単な俳句のつくり方」

自作教材紹介【国語】「簡単な俳句のつくり方」

特別支援学校学習指導要領の「国語科」では、中学部1段階から、俳句について学ぶよう触れられています(2段階では短歌にも親しみます)。

という訳で俳句の授業をするのですが、僕自身も俳句を詠んだことはほとんどないですし、どうやって指導したらいいかもわかりません。

Twitter上で簡単な俳句のつくり方というのを見かけら、いろいろ調べてみる中で、5音+7音の俳句のタネをつくる方法なら簡単につくれそう!

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自作教材紹介【算数/数学】「割合パズルで分数・小数・百分率・歩合・割引の関係を視覚的にイメージしよう」

自作教材紹介【算数/数学】「割合パズルで分数・小数・百分率・歩合・割引の関係を視覚的にイメージしよう」

Twitter上で自作教材などの情報を発信されているなかッち🎨先生の分数パズルをもとに、分数だけでなく小数や割合、歩合、●割引の関係を覚えられないかと作ったのが「割合パズル」です。

割合パズル分数と小数と百分率と歩合と割引の関係が視覚的にイメージできるよう、例えば2/10と1/5、80%と2割引など同じ数値のパズルは同じ色になっています。

厚紙などに印刷して切り抜くと、大きさを確かめたり比べ

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自作教材紹介【国語】「イラストでひらがな・カタカナの形を覚えよう」

自作教材紹介【国語】「イラストでひらがな・カタカナの形を覚えよう」

文字の形を覚えるのが苦手な子たちに、イラストの視覚的なイメージと結びつけることで思い出しやすくなるのではと思い作成した、ひらがなカードとカタカナカードのスライドデータ( Keynote/PowerPoint)を紹介します。よければ使ってください。

ひらがなカード・カタカナカードのスライドについて北海道旭川盲学校の地域支援で、書字・読字指導に携わられている橋詰郁朗先生が第59回弱視教育研究全国大会

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教材紹介【社会】『みんなの地図帳〜見やすい・使いやすい〜』

教材紹介【社会】『みんなの地図帳〜見やすい・使いやすい〜』

『みんなの地図帳〜見やすい・使いやすい〜(日本視覚障害社会科教育研究会)』という本、というか地図帳の紹介です。

(画像は帝国書院より)

突然ですが皆さんは地図帳って好きでしたか?社会科教員の僕は、小学生の頃、地図帳をみて、そこに載っているいろんな情報、地名や自然や特産品や歴史なんかを眺めるのが好きな子どもでした。今でも地図帳を見るとわくわくします。

(画像は帝国書院より)

ただ、この一般的

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教材紹介【見る力】『『見る力』を育てるビジョン・アセスメント WAVES』

教材紹介【見る力】『『見る力』を育てるビジョン・アセスメント WAVES』

『見る力を育てるビジョン・アセスメント WAVES』という教材の紹介です。

私たちがものを見るとき、見たものに反応したりするときには、視力だけではなく、眼球運動や両眼のチームワーク、眼と体の協応、視空間認知などの「見る力」が関わっています。

この見る力を高めるためのトレーニングが、ビジョントレーニングです。ビジョントレーニングについては、別の記事でも紹介しています。

今回紹介する『『見る力』

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教材紹介【国語】『多層指導モデルMIM  読みのアセスメント・指導パッケージ』

教材紹介【国語】『多層指導モデルMIM 読みのアセスメント・指導パッケージ』

『多層指導モデルMIM 読みのアセスメント・指導パッケージ』という教材の紹介です。

多層指導モデルMIMとは?「音読はできるのに意味を理解していない」「読み間違えが多い」「文字を抜かして読んでしまう、書いてしまう」など「学習につまづきのある子」のための「予防的支援」の多層指導モデルで、特殊音に特化した教材です。

図1 通常の学級における多層指導モデルMIM(Multilayer Instruc

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