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自作教材紹介【国語】「イラストでひらがな・カタカナの形を覚えよう」

文字の形を覚えるのが苦手な子たちに、イラストの視覚的なイメージと結びつけることで思い出しやすくなるのではと思い作成した、ひらがなカードとカタカナカードのスライドデータ( Keynote/PowerPoint)を紹介します。よければ使ってください。

ひらがなカード・カタカナカードのスライドについて

北海道旭川盲学校の地域支援で、書字・読字指導に携わられている橋詰郁朗先生が第59回弱視教育研究全国大会(北海道大会)の分科会で発表された資料を後日頂き、それを参考に作成しました。

ひらがなカードのスライド表紙
あひるのあ。アヒルのおもちゃのうえに「あ」が重なっている。
のりまきの「の」。ふとまきのイラストの上に「の」がある。
しっぽの「し」。ハムスターのしっぽに「し」が重なっている。

カタカナカードもつくりました。文字の形に合う言葉とイラストを探すのに苦労しました。

カタカナカードのスライドの表紙
ナスの「ナ」。ナスの上に「ナ」の斜めの部分が重なっている。
ケーキの「ケ」。いちごのショートケーキの上に「ケ」がある。
ライオンの「ラ」。ライオンの顔とたてがみの上に「ラ」がある。

市販教材などの紹介

関連する市販の教材も紹介します。

『KANA CAN BE EASY(小川 邦彦)』は、海外の方向けにつくられた、ひらがな、カタカナの形をイラストのイメージで覚える本です。

 特別支援教育「すぐに使える!プリント+ビデオクリップ」にも同じようなイラストの視覚イメージでひらがなを覚えるプリントデータがあります。

ひらがな50音表の画像。らくだの上に「ら」などイラストの上にひらがなが重なっている。

(画像は特別支援教育「すぐに使える!プリント+ビデオクリップ」より)

YouTubeの【Educatioal Quiz】エデュケーショナル クイズの動画も参考にしました。

マイクロソフト社の「小学校で学習する文字のPowerPoint スライド」は、一画ごとに独立したパーツの組み合わせで構成され、色や文字サイズなどを簡単に編集でき、アニメーション再生もできる、小学校で学習するひらがな、カタカナ、数字、漢字の 1,182 字のスライドデータです。無料でダウンロード可能です。

小学校で学習する文字のPowerPoint スライドの例
小学校で学習する文字のPowerPoint スライドの例。線の色を変えたもの。

(画像は窓の杜より)

アプリ「常用漢字筆順辞典」は、漢字だけでなくひらがな・カタカナも掲載されています。筆順を視覚的に確認できます。

常用漢字筆順辞典の画面

UDフォントで知られる株式会社モリサワのホームページでは、ひらがな書き教材、声と音でひらがなの書き順を確認できるデータが無料でダウンロードできます。
絵描き歌のように書き順を示している「ボーカロイド」と、音の高低で文字の位置を示している「クラリネット」ベースの2パターンがあります。

ひらがな書き教材の画面
ボーカロイド版の指導用サンプル。「あ」なら、「よこ」「たて」「ななめ、くるりんしゅ」のように読み上げの言葉が掲載されている。

(画像はモリサワより)

こちらのnote記事で紹介されている逆象形文字もすごく面白くて参考になります。カードのデータもあります。

好きなものも活用して

別の記事でもお伝えしましたが、僕は教材をつくるときに子どもなどたち好きなものを取り入れます。好きなものだとやる気が全然変わってきます。

うちの子どもたちの話ですが、娘は2歳頃にトーマスにハマっていて、お風呂に貼ったトーマスのあいうえお表とトーマスのカルタ、トーマス大図鑑とTV、DVDのパワーでひらがなを覚えました。

トーマスとお風呂であいうえおの画像

(画像はトイザらスより)

トーマスかるたの画像

(画像はゆうママの息抜きブログより)

きかんしゃトーマス大図鑑の表紙

(画像はAmazon.co.jpより)

続く息子は、保育園借りた黒川みつひろさんの恐竜絵本から恐竜にどハマりし、福井県立恐竜博物館まで出かけ、恐竜のあいうえお表や絵本、カルタであいうえおを覚えています。

(画像は小峰書店より)

恐竜あいうおの絵本

(画像はAmazon.co.jpより)

恐竜かるた

(画像はクレヨンハウスより)

探してみれば、いろんなキャラクターのひらがな表やカルタ、図鑑なんかが見つかります。好きなキャラクターのものだとやる気アップですよー。

まとめ

「自作教材をぼちぼち紹介していこかなぁ(そのためにはチェックや手直しはもちろん、引用元の明記などもしないといけないのですが…)」と思ったときに、真っ先に思い浮かんだのがこのひらがなカードでした。

広く公開することなんて当時はもちろん考えていなかったので、どのイラストがどのサイトから取ってきたものなのかがわからず困りました笑。

最近はプリント教材をつくるときにも、将来的に広く公開したり共有したりすることを考えて、引用元を明記するようにしています。

が、いかんせん雑なプリントデータばかりなので、手直しにかなり時間がかかりそうです…。

ぼちぼち紹介していければと思います。

よければ使ってみてください。また使ってみての感想などいただけましたらありがたいです。



表紙の画像は、ひらがなカードのひるの「あ」です。