メガネくん@盲学校/特別支援学校からの発信
見えない・見えにくい方へのいろいろな情報をまとめたマガジンです。
視覚障がいのことをあまり知らない方や教育関係の方に向けた情報を発信します。 視覚障がいに興味が出てきた方は、「見えない・見えにくい方への情報提供」もおススメです。
視覚障がいや特別支援教育関係で読んだおすすめの本と僕が個人的に思ったことを紹介するマガジンです。
視覚障がい教育に限らず特別支援教室全般について発信する記事をまとめたマガジンになります。
特別支援教育関係でおすすめの市販教材や、自作教材を紹介するマガジンです。
記事の数が多くなってきたので、それを紹介する記事を書いてみました。 マガジンについて現在5つのマガジンがあり、書いた記事はどれかのマガジンに登録しています。この中で、「本の紹介」と「共済紹介」はそのままマガジンを読んでもらえればいいのかなと思うので、紹介は省略します。 1 自己紹介&仕事依頼記事記事を書いている僕、メガネくんについて自己紹介記事で書いています。仕事依頼記事は、一応、執筆予定が書かれていますが…最近は全然と言っていいほど投稿できていません。こんな記事を書いて
先日、大人気の映画「THE FIRST SLAM DUNK」をミニバスをしている姪っ子に誘われて観に行きました。 (画像は毎日新聞より) スラムダンク…自分が小学生でミニバスをやっていた時期にちょうどアニメをやっていました。小学生定番の古今東西「スラムダンクのキャラ」で服に名前の書かれた審判の名前を覚えるくらい好きでした。中学で県大会決勝リーグの準決で負けたときには監督が「がけっぷち」の垂れ幕を作っていました。大学生の頃に学祭のスラムダンクマニアッククイズ大会に参加したの
先日盲学校のフロアバレーボール練習に参加させていただく機会がありました。 コロナ禍のため自分の所属する社会人チームからはしばらく離れていたのですが…久しぶりに大好きなフロアバレーボールに触れられて楽しい時間を過ごせました。 勤務していた盲学校に対する思い入れはとても強いのですが、それと同じくらいブラサカやゴールボール に比べて認知度や盛り上がりに欠ける感のあるフロアバレーボール熱が高まってほしいし、子どもの数が減っている盲学校でフロアバレーボールがもっと盛んになってほしい
『特別支援教育が教えてくれた 発達が気になる子の育て方(平熱)』という本の紹介です。 みなさんご存知の平熱先生の本が出ましたよー!!!Twitterをやっている支援教育関係の人はきっと平熱先生のツイートを見かけたことがあるでしょう。ゆるさとユーモラスを兼ね合わせた、それでいて支援のあり方の核心に迫るような平熱先生の投稿に僕も魅了され、以前からフォローさせていただいていました。 そんか平熱先生の本が出版されるなんて…秒でAmazonに予約しました。 ザ・ゆるくてわかりやす
『自閉っ子サンちゃんのライフスキルトレーニング(たなか れもん/平岩 幹男)』という本の紹介です。 単純にライフスキルトレーニングの本なのかな?と軽い気持ちで購入しました。ですが、僕自身が普段大事にしている子どもたちとの関わりと重なる部分が多く、伝えたかったけれどなかなか言語化できなかったものをまとめてもらえた感じです。 というわけで、本の中からお伝えしたい部分を紹介していきます。 子どもに主導権を取られすぎてませんか?(画像はPRTIMESより) 「子どもの意思を尊
以前、別の記事で補装具・日常生活用具について紹介しました。 その種類があまりに多く、全てを紹介はできなかったのですが…今回は視覚障がい関係の補装具・日常生活用具をまとめて紹介してみたいと思います。 1 補装具補装具とは、身体障がい者が装着することにより、失われた身体の一部、あるいは機能を補完するものの総称です。その品目や支給額(購入基準額)の上限、耐用年数などは全国共通になっています。 補装具費支給制度を利用することで、購入は基本的に1割負担(所得上限あり)になります。
『教室マルトリートメント(川上 康則)』という本の紹介と感想です。 教室マルトリートメントとは?「マルトリートメント」という概念は、海外ではチャイルド・マルトリートメント( child maltreatment )という表現で広く知られています。mal(マル=悪い)+treatment(トリートメント=扱い)で、マルトリートメント。「不適切な養育」「避けたい関わり方」「行われるべきでない指導」などの意味で使われます。 通常、マルトリートメントという考え方は、子育てなどの家
以前も自立活動について紹介しました。 盲学校で自立活動といえば、伝統的に点字、弱視レンズ(拡大読書器)、歩行、PCですが、それだけではありません。 今回は『自立活動学習指導要領解説』を参考に、視覚障がいに関連する6区分27項目ある自立活動の指導内容や具体的な支援の手立てについて紹介していきます。 (画像は山口県より) また自立活動については広島県立広島中央特別支援学校の『自立活動指導書』もぜひ参考にしてください。 1 健康の保持生命を維持し、日常生活を行うために必要
言葉とは便利ですが自分の気持ちを上手く伝えるのには不便なものです。大人の僕でさえそうなのですから、子どもたちにとってはなおさらですよね。今回はそんな上手く言葉で伝えられない子どもたちの気持ちを推測したり、言語化したりすることについて話していきたいと思います。 「子どもの○○は多義語」のツイートから記事を書こうと思ったきっかけは、Twitterで子どもの精神看護師@こど看さんの子どもの「○○」は多義語というツイートです。 例えば子どもたちの「イヤだ」には、言葉の額面通り「嫌
今回は、コトリドリルさんで販売されている、『言語聴覚士が作ったことばドリル』を紹介します。 音韻認識に特化した教材音韻認識については以前別の記事で紹介しました。 ことばドリルは音韻認識に特化した教材です。音韻認識とは、頭の中でことばの音の構造をイメージし、「音を並べる」「音をとりだす」「同じ音がわかる」といった力のことです。 (画像はbaseより) 3歳児相当を対象にした音の分解シートと、4歳児相当を対象にした音の抽出シートがあります(分冊版は音の分解シートのみになり
『聞きとりワークシート①言われたことをよく聞こう編(LD発達相談センターかながわ)』という本の紹介です。 聞く力を育てる全体での指示や話の内容を理解するのが苦手な子、説明を聞いていてもその中で大事なポイントを把握するのが苦手な子。 ソーシャルスキルトレーニングの一環として、そんな子たちに聞く力を高める取り組みを行なってきました。 例えば「落ちた落ちたゲーム」や「旗あげゲーム(肩あげゲームなんてのもあります)」「めいれいゲーム(船長さんゲーム)」「聖徳太子ゲーム」などのゲ
「どうぶつさがし」は、以前別の記事で紹介した、音韻認識を高めるための遊びで紹介したものです。今回は自作してみた「どうぶつさがし」スライドデータ( Keynote/PowerPoint)を紹介します。 どうぶつさがしって?「どうぶつさがし」は、例えば『冷蔵庫れいぞうこの中に隠れている動物はなんでしょう?』と尋ねて「ぞう(れいぞうこ)」を見つける遊びです。 (画像は記者作成より) なんとなくイメージできたでしょうか? とうぶつの隠れていることばを探すのが大変そうでしたが、
先日、外部の方から授業について学ぶ機会がありました。その中で考えたことについて、つらつらと書いてみます。 僕たち教員の側からすれば、学習指導要領や教科書の内容を教えるということは当たり前かもしれません。まぁそれが仕事ですから。 でも、視点を子どもたちの側に映してみると、学ぶというのはそう簡単な話ではありません。「なんでこんなことを学ばないといけないんだ」「将来の役に立たないだろ」と考え、勉強が苦手ならそんな思いは勉強しない理由になってしまいます。 もちろん学ぶことそれ自
先日、外部の関係機関の方とお話ししていて話題になったことです。 いつか乳幼児期から児童期の発達についてまとめて紹介したいなぁとも考えているのですが…子どもたちの今の実態だけでなく、次のステップ、発達段階を意識した関わりって大事だなぁという話になりました。 今回はそんな関わり方について紹介します。 言葉かけの例「タオル かけて」「ファスナー しめて くださいは?」 助詞(いわゆる「てにをは」)の理解が難しい子に対してこんな二語文・三語文で言葉のやり取りをしていませんか?
感覚過敏とは感覚過敏とは、周囲の音や匂い、味覚、触覚など外部からの刺激が過剰に感じられ、激しい苦痛を伴って不快に感じられる状態のことです。個人の意志でどうこうなるものではなく、脳の情報の受け取り方の特性が原因ではないかと言われています。 感覚過敏は、聴覚、視覚、触覚、味覚、嗅覚などすべての感覚領域で、さまざまな刺激に対して起こります。ひとつの感覚だけに過敏性がみられる場合もあれば、複数にわたって生じることもあります。 (画像はTEENSより) 自閉スペクトラム症の診断基
今回は特別支援教育でよく取り組まれているSST=ソーシャルスキルトレーニングについて紹介していきます。 人と関わるために必要なスキル「ソーシャルスキル」とは、対人関係や集団行動を上手に営んでいくための技能(スキル)のことです。 人は生まれてから多くの人たちと関わりながら知識を身につけ成長していきます。ほとんどの子どもは親や周りの人の行動を見聞きしたり、「挨拶しようね」「そんなことを言ってはいけないよ」などのように言葉で習ったりして、自然に社会生活に必要な行動を学び、身につ