マガジンのカバー画像

MONKEY CLIMBのおすそ分け

63
『MONKEY CLIMB』のおすそ分けです。 http://monkey-climb.com MONKEY CLIMB | モンキークライム サルが木に登ると、お尻が見える… もっと読む
運営しているクリエイター

2017年2月の記事一覧

生きている言葉に正しさなんてものはない

生きている言葉に正しさなんてものはない

今週は、勝手に永六輔さんWEEKというとで、
著書『変じゃありませんか?』から、
コトバをお借りして、いろいろと考えてみたいと思います。

テクテク歩く。トボトボ歩く。ズカズカ歩く。ノシノシ歩く。...こういうテクテクとか、トボトボとうかう表現を擬声語と言います。いつの時代から、なんとなく使っているわけですが、これを新しく作って使うと、日本語を乱すというのは、変だと思いませんか?

「着れる」「見

もっとみる
自分で決めて、失敗したっていいじゃない

自分で決めて、失敗したっていいじゃない

今週は、勝手に永六輔さんWEEKというとで、
著書『変じゃありませんか?』から、
コトバをお借りして、いろいろと考えてみたいと思います。

食通と言われる有名人が雑誌に紹介すると、その店にどっと人が押しかけるけど、おいしさというのは個人個人によってまったく違うもののはず。有名人の舌をどうしてそんなに信用するのですか。変だと思いませんか?

おいしさというものは、その人のその時々の、健康状態や生活状

もっとみる
はじまりは、何だっていいじゃない。

はじまりは、何だっていいじゃない。

今週は、勝手に永六輔さんWEEKというとで、
著書『変じゃありませんか?』から、
コトバをお借りして、いろいろと考えてみたいと思います。

どうしてボランティア活動をするんですかというので「ストレス解消のために」と言って批判されてしまった。「助ける人は助けられる」という言葉がある。人類愛にめざめてボランティアをやる人もいるし、ストレス解消でやる人もいる。ぼくが自分の健康のためにボランティアをやるの

もっとみる
迷惑のかからない変を伸ばす

迷惑のかからない変を伸ばす

違いも、同じも、おもしろがれるという意味で、
ぼくは、変と普遍ということばをよく使うのですが、
ぼくが思う「変」ということについて、
「ああ、この説明の仕方は、わかりやすいなあ」と
思った表現が、永六輔さんの書く本
『変だと思いませんか?』(PHP文庫)に

記述されていたのでご紹介します。

まあ、つまり早い話が、関係のない全く別々の男と女が一緒に暮すっていうのも変なことだし、そして子供が生まれ

もっとみる
おわりがあるということ

おわりがあるということ

「何億光年 輝く星にも 寿命があると
教えてくれたのは あなたでした」

『さよならの向こう側』という曲で、
おわりがあることを教えてくれてたのは
山口百恵さん(作曲:阿木燿子さん)でした。

考えてみると、
大好きなあの人にも、
好意を持っているその子にも、
いつも一緒にいるうちの犬にも、
おわりがある。

大嫌いなあの人にも、
苦手なその子にも、
全然知らない猫にも、
おわりがある。

たった

もっとみる
バイバイとお辞儀な年頃

バイバイとお辞儀な年頃

従兄弟の子どもと道ですれ違ったときの話である。

その子どもは、小学校高学年くらいの女の子。
ぼくはいつものように、
「おーい」と言って手をふった。
それに気づいた女の子が、
こちらに向けて手をふり返す。
手をふるとすぐに「あっ」という顔をして、
恥ずかしそうに手をふるのをやめて、
小さくお辞儀をした。

そのバイバイとお辞儀をする女の子の姿が
とてもかわいかったのです。
手をふるのをやめたのは、

もっとみる
目を輝かせるものがあること

目を輝かせるものがあること

目を輝かせるほどの好きが在るということは、
ただそれだけで、すんばらしいことだ。
というのも、犬のカヤはオヤツのクッキーを見たり、
構ってくれる人間を見るだけで、とてもいい目になる。
その目や、その表情を見るだけで、
見ている人間までうれしくなるのです。

好きなものを見ているときのカヤは、
なんだか若返って見えます。
犬の13歳は、人間でいうおばあちゃんですが、
目を輝かせていて、おばあちゃん犬

もっとみる
見えない棘が刺さっている

見えない棘が刺さっている

なんだか、奥歯がジグジグ痛む。
歯が痛い、たったそれだけのことで、
色んなモチベーションがどこかへ行ってしまう。
「バイバーイ!」「またどこかで会いましょう」
去っていくモチベーションを横目に見て、
「待て、待ってくれーーー」と、
追いかける気にもならない。

むかし、会社の草野球を先輩が休むと聞いて、
なんで、休むのか理由を知ったとき、
思わず笑ってしまったことがある。

先輩は、口内炎が痛すぎ

もっとみる
自分に見えていない世界

自分に見えていない世界

なぜアメリカ人が、自国の大統領に、
Mr.トランプを選んだのかというのは、
さまざまな賢者に語っていただくとして、
多くのメディアが、最終的には、
Mrs.ヒラリーが大統領になるだろうと
語っていたのがおもしろいではありませんか。

日本で放送されていたニュースでは、
アメリカではMr.トランプがこんなことを
言っていますよ、おもしろいですねーなんて
取り上げられ方をしていました。
ぼくも、そんな

もっとみる
ただそこにいるだけでうれしい

ただそこにいるだけでうれしい

犬のカヤが1月29日で13歳になった。

毎年、犬用のケーキをあげているのですが、
誕生日ケーキを食べさせる前に、
人間の欲を満たすための時間、
カヤとケーキの撮影タイムが待っている。

ケーキを目の前に「マテ」をさせられるものだから、
カヤにとっては拷問である。
小さな水溜まりができてしまうくらいに、
ヨダレがだらだらと床に滴れる。
でも、早く食べされろという表情をしながら、
飼い主の言う「ヨシ

もっとみる
批判をすることの副作用

批判をすることの副作用

ここ2週間以上ほぼ毎日、お昼のタイミングになると、
トヨタを批判する街宣車が会社の近くを通る。
「トヨタは許されないことをしている」などと叫び、
大音量、スピーカー全開で走っていく。

大好きな友だちがトヨタの会社で働いているし、
主語を名乗らずに批判していて信用できないので
毎日流れるトヨタへの批判を聞いても、
「そうなんだあ」とも、なんとも思わないのだが、
街を歩く人みんなが振り返る音量のため

もっとみる
大事なものはハタチまでに

大事なものはハタチまでに

29歳にもなると、昔の友人で集まっても、
結婚や、子どもについての話題が多くなる。
まだ結婚してない自分や、他の友だちに対して、
「ケッコンはいいぞー」だとか、
「ケッコンするのは、ゆっくりがいい」とか、
結婚1、2年目の先輩が、何十年も寄り添った夫婦かの
ように、結婚生活について熱く語ってくれるのです。

会話のなかで、子どもの話になると、
乳飲み子の大変な時期だとか、
小学生の時期だとかをすっ

もっとみる
抱きしめるつよさ

抱きしめるつよさ

犬(カヤ)にギュっと抱きついてみると、
しばらくは、腕のなかでじっとしているのですが
すこし時間がたつと「もういいかな」と、
腕を鼻でぐいっとふりはらって、
コトコトとどこかへ歩いていくのです。

おいおい、いつも甘えてくるのに、
こちらが甘えてみると、その態度かい。
そっちがそのつもりなら、こっちだって
撫でてやらないからなと思っていても、
近づいてきたら、やっぱり撫でしまう。
完全に転がされて

もっとみる
ちょうどいいが、ほしいの。

ちょうどいいが、ほしいの。

仕事終わりに駅にあるカフェでパスタを食べていると、
2つ隣の席に座っている
女性2人のおしゃべりが聞こえてくる。

「一緒に決めよう系男子ってありえない」
「うんうん、なんでもいいけど決めてほしいよねー」

世の男性しょくんよ、聞いたか?
女性には「一緒に考えようよ」と言うんじゃなくて、
計画を立てて、こちらから提案をするのだ。
相手に決めてもらおうっていう
望みを捨てるのはもちろん、
相手に考え

もっとみる