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編集人材との往復書簡

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#ライターの仕事

「成功するライターはごく一部」は本当か

「成功するライターはごく一部」は本当か

ありがとうございますっ!鋭いご質問ですね。

確かに昨今、ライター業は「参入しやすい仕事」のように語られはしますし、単価を選ばなければ実際にそうなのかもしれませんが、経験が一巡するとそれ以上成長・待遇アップさせるのに戦略や運が求められる側面はあるとは思います。中級者以上になって、巷にあふれるノウハウだけでは通用しなくなったときの、成長・待遇の踊り場が割とつらい、というか。どの業界でもそうだとは思

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「狭い専門領域」でどう生きるか

「狭い専門領域」でどう生きるか

ありがとうございます! どのくらいのニッチさにもよりそうですが、「そのジャンルのウェブメディアが存在する」ということは、ニッチとは言えまぁまぁの規模(そのテーマでメディアが存在しえるくらい)だと判断し、その前提でお話しします。 僕自身も割とニッチな専門分野でやってきましてので、実体験ベースのお話でもあります。

まず、どんな媒体が存在するのかをマッピングしてみよう。

その専門ジャンルを扱うメデ

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執筆ジャンル、どう選ぶ?

執筆ジャンル、どう選ぶ?

執筆ジャンルの選定、悩みますよね。ただ非常に大事で、これによって単価や仕事量、内容もがらりと変わる部分があるように思います。ご自身の状況に近いものを参考にいただければ…。

①自身の問題意識・原体験に従う

これはもう、ダイレクトで「興味のあることを追いかける」というものです。「実経験があるジャンル」とも言い換えられるので、今回のご質問者さんには当てはまらないかもしれないですね。。当事者意識をもっ

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未経験人材が編集業で「聞かなくていいアドバイス」は

未経験人材が編集業で「聞かなくていいアドバイス」は

学んだほうがいいことと、スルーしたほうがいいこと。
めちゃくちゃ言語化が難しいですね。

とは思いますが、それらしい回答でお茶を濁してハードルを下げるより、持論を述べてみんなのたたき台にしてもらったほうが編集業界はきっと豊かになると思うので、がんばります。

①情報への向き合い方

端的に言えば、誰がどういう一次情報を持っているのか。それぞれの信頼性はどの程度で、どういうバイアスに気を配るべき

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SGEを前に、ライターがすべきことは

SGEを前に、ライターがすべきことは

ありがとうございます!

僕個人としてはSEO界隈のトピックにあまり明るいわけではないため、周囲の様子を踏まえたうえでの考えレベルでしかない点あらかじめ申し上げておきます!

■SGE、割と衝撃的。。

本格実装はこれからとはいえ、すでにSGEをめぐっては、ユーザーの検索行動を大きく変えるとも言われています。Googleが回答を生成してくれるので、そもそも個別のページまで見に行く必要は減りますし、

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どう膨らます?プレスリリースからの記事の書き方

どう膨らます?プレスリリースからの記事の書き方

ご質問ありがとうございます。最近はプレスリリース自体が洗練され、記事にしやすいようにポイントがまとめられていたりするので記事は書きやすかったりもするのですが、その分オリジナリティがなくなってしまったり、単なる内容の再構成に留まってしまうこと、ありますよね。わかります。

僕も一時期、プレスリリースを元に記事を書くことがわりと多かったので、その時にやっていたことをお話しします。

🔸プレスリリ

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ライターのポートフォリオ、編集者が見ているのは

ライターのポートフォリオ、編集者が見ているのは

クラウドソーシングサイトも一般的になり、ライターとして多くの方が作成するようになってきた「ポートフォリオ」。クライアントの立場から何を見ているの?という点についてご質問いただきましたので、答えます!

ありがとうございます。評価が高くなるポイント…でいうと、結構難しいな!と思ってしまいましたwその時々の媒体の状況や、求める人物像によって違ってしまいそうで…。

ちょっとダイレクトに答えられず申し

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SEO以外にも道。ライターが「次の強み」を形成するには

SEO以外にも道。ライターが「次の強み」を形成するには

キャリアが一区切りすると、どの方向で次のキャリアを形成していくか、迷いますよね。。今日はそんなお悩みをいただきましたのでご紹介します!

▼12/1、書籍出します!!ご興味あればぜひ!!

ありがとうございます。

もしご自身でブログやアフィリエイトをやっていたり、企業に勤めていてトライできそうな場所があるなら、とりあえず試行錯誤してみるというのがいいんじゃないかなと思いました。それで行き詰まった

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ライター編集者は「4つの掛け算で強くなる」【編集力の鍛え方】

ライター編集者は「4つの掛け算で強くなる」【編集力の鍛え方】

出版報告をして一夜。投稿に反応いただいた皆様、ありがとうございます…!

瞬く間に勢いでリツイートしていただき、僕が過去つぶやいた中で最も多い数なんじゃないかと思います。感無量です。。

勢いに任せて告知スタートしてしまった幣著ですが、「もうちょいどんな内容なのかわからないと買えないよ…」という声も聞こえそうなので、書籍の中で解説している「構成部分」についてお話したいと思います。

編集者は、「掛

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「本、できたぁあぁあぁぁあ!!!!」note開設から1年…商業出版までの4ステップ【書籍発売記念!!】

「本、できたぁあぁあぁぁあ!!!!」note開設から1年…商業出版までの4ステップ【書籍発売記念!!】

やっと告知ができるタイミングになりました!!!うおおおお。来月12月1日、書籍を出させていただきます!こちらです。

※kindle版については11月中旬から予約可能となります!改めてご案内します!

ウェブメディアのライティングや編集、運営にかかわるすべての人たちに、教科書的に読んでもらえるような構成を意識して、出し尽くしました。。
もともとの予定では260ページだったのですが、僕があれこれ盛り

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ライターを続けるための【逆転的発想】

ライターを続けるための【逆転的発想】

AIの目覚ましさもあって、数々の職業で「不要論」が囁かれます。実際、昨今の生成系AIの技術は凄まじいものがあり、遠からず今ある仕事の一部か大部分は取って代わられそうな気配があります。そんな中でどうライターとして立ち振る舞うべきか。今回はそんなご質問をもとに書いてみます。

ありがとうございます。僕も言うて10数年くらいの、道半ばな経歴ですが、がんばってみます。

🔸「書く人であり続けたい」の難

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ウェブメディアが「愛着」を持ってもらうには

ウェブメディアが「愛着」を持ってもらうには

ウェブメディアを運営していると、「いつも記事を楽しみに読んでいます!」と言われ、ありがたい気持ちになることがあります。社会全体として情報量が爆増している今、こうした「ファン」をどう形成していくかはメディアの重要課題とも言えるでしょう。
そんなこんなで今回は、ウェブメディアにおいて、ファンをどう形成していくかについてお届けします!

ありがとうございます。

WEBコンテンツにおいてファンを形成しに

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「温かみのある文章」を書くために意識すべきことは

「温かみのある文章」を書くために意識すべきことは

noteを書いているとときどき「まむしさんの文章には人情味がある」(?)とほめていただけることがあります。特にnoteみたいなSNSでは、自分の空気感みたいなものを伝えていきたいと思っているのでとてもうれしいです…!
と同時に、「どうしたら文章に温もりを出せるか」というのはポイントだなと思ったので、いただいたご質問から派生させる形で、書いてみたいと思います。

温かみのある文章、なるほど。

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自分の記事に「自信」を持つためには

自分の記事に「自信」を持つためには

仕事をやっていて、特に周囲からフィードバックがなかったり、明確な物差がないと、それはそれで不安になることありますよね。一つのことに自信が持てないと、新しいことに挑戦するのが逃げのように思えたり、それを乗り越えないと停滞しているような気持ちにもなってずるずると時間が過ぎてしまうことも、あるような気がします。

今日は、そんなテーマでいただいた質問をご紹介します。

なるほど。ありがとうございます。

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