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編集人材との往復書簡

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行き詰まるライター像

毎度ありがとうございます!スペースを聞いてくださってのご質問でしょうか。
多分僕の伝え方が悪かったかもですが、”フリーランスの”というよりは「特にライターや記者職は、執筆・編集能力以外のスキルを磨く機会がない人も多い」ということを言いたかったのだと思います!

僕自身もそうなのですが、昔は情報発信の担い手が限られていた分、「質のいい原稿を作れば読んでもらえる」という環境だったので、営業的なスキルや

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「成功するライターはごく一部」は本当か

「成功するライターはごく一部」は本当か

ありがとうございますっ!鋭いご質問ですね。

確かに昨今、ライター業は「参入しやすい仕事」のように語られはしますし、単価を選ばなければ実際にそうなのかもしれませんが、経験が一巡するとそれ以上成長・待遇アップさせるのに戦略や運が求められる側面はあるとは思います。中級者以上になって、巷にあふれるノウハウだけでは通用しなくなったときの、成長・待遇の踊り場が割とつらい、というか。どの業界でもそうだとは思

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クライアントと長く付き合うポイントは?

クライアントと長く付き合うポイントは?

ご状況がわからないので「既にやってます」みたいな内容が多くなってしまったらおそれいります。

「長くお付き合いできるクライアントをどう見つけるか」という内容を因数分解すると、
①コンテンツを作り続ける体力がある編集部をどう見つけ
②頼られ続ける関係をどう作るか
という2点になるように思うのですが、①ってわかるようでわからないですよね。。大企業がやっているメディアも、長く継続するかはわからないですし

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「狭い専門領域」でどう生きるか

「狭い専門領域」でどう生きるか

ありがとうございます! どのくらいのニッチさにもよりそうですが、「そのジャンルのウェブメディアが存在する」ということは、ニッチとは言えまぁまぁの規模(そのテーマでメディアが存在しえるくらい)だと判断し、その前提でお話しします。 僕自身も割とニッチな専門分野でやってきましてので、実体験ベースのお話でもあります。

まず、どんな媒体が存在するのかをマッピングしてみよう。

その専門ジャンルを扱うメデ

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執筆ジャンル、どう選ぶ?

執筆ジャンル、どう選ぶ?

執筆ジャンルの選定、悩みますよね。ただ非常に大事で、これによって単価や仕事量、内容もがらりと変わる部分があるように思います。ご自身の状況に近いものを参考にいただければ…。

①自身の問題意識・原体験に従う

これはもう、ダイレクトで「興味のあることを追いかける」というものです。「実経験があるジャンル」とも言い換えられるので、今回のご質問者さんには当てはまらないかもしれないですね。。当事者意識をもっ

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未経験人材が編集業で「聞かなくていいアドバイス」は

未経験人材が編集業で「聞かなくていいアドバイス」は

学んだほうがいいことと、スルーしたほうがいいこと。
めちゃくちゃ言語化が難しいですね。

とは思いますが、それらしい回答でお茶を濁してハードルを下げるより、持論を述べてみんなのたたき台にしてもらったほうが編集業界はきっと豊かになると思うので、がんばります。

①情報への向き合い方

端的に言えば、誰がどういう一次情報を持っているのか。それぞれの信頼性はどの程度で、どういうバイアスに気を配るべき

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ライター編集者「実績なし」からのキャリア戦略は

ライター編集者「実績なし」からのキャリア戦略は

再度のご質問ありがとうございます。

実績を重ねたほうが活躍しやすい、というのはそうですよね。あとおっしゃる通り、有名企業の名前や実績が有利に働くことは現実問題あると思いますし、その方の努力もあってのことだと思うので否定はできないかなと思いました。

ただ、それが難しい状況というのもあるとは思いますし、それ「だけ」がキャリアを開く唯一の方法か?と言われるとそういうわけでもないとは思います。

スク

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SGEを前に、ライターがすべきことは

SGEを前に、ライターがすべきことは

ありがとうございます!

僕個人としてはSEO界隈のトピックにあまり明るいわけではないため、周囲の様子を踏まえたうえでの考えレベルでしかない点あらかじめ申し上げておきます!

■SGE、割と衝撃的。。

本格実装はこれからとはいえ、すでにSGEをめぐっては、ユーザーの検索行動を大きく変えるとも言われています。Googleが回答を生成してくれるので、そもそも個別のページまで見に行く必要は減りますし、

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記事を書く前のリサーチの「着眼点」は

記事を書く前のリサーチの「着眼点」は

何事も「初動」が大事。記事を書くときもいきなりワードファイルを開いたところでなかなか先に進まず…ということってありますよね。
今回はそんな「記事を書く前」の話。リサーチについてのご質問です~。

ご質問、ありがとうございます!主にはSEO案件におけるリサーチ、という感じでしょうか。僕自身はSEO系の案件をそこまで手掛けているわけではないので、SEOの定石からは外れたことを言ってしまうかもしれません

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どう膨らます?プレスリリースからの記事の書き方

どう膨らます?プレスリリースからの記事の書き方

ご質問ありがとうございます。最近はプレスリリース自体が洗練され、記事にしやすいようにポイントがまとめられていたりするので記事は書きやすかったりもするのですが、その分オリジナリティがなくなってしまったり、単なる内容の再構成に留まってしまうこと、ありますよね。わかります。

僕も一時期、プレスリリースを元に記事を書くことがわりと多かったので、その時にやっていたことをお話しします。

🔸プレスリリ

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取材前の「質問の考え方」

取材前の「質問の考え方」

おそらく書きぶりから、プレスリリースへの質問事項をどうひねり出すかというご質問だと思うので、その前提でお答えします。

プレスリリースを踏まえた質問には大きく2つの方向性があるように思います。

①内容をそのまま深掘るもの

わかりやすいですが、プレスリリースに書かれていることをまっすぐに掘り下げる質問です。その際意識するのは、このニュースによって影響を受けるであろう読者にとっての「意味」がどこに

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ライターのポートフォリオ、編集者が見ているのは

ライターのポートフォリオ、編集者が見ているのは

クラウドソーシングサイトも一般的になり、ライターとして多くの方が作成するようになってきた「ポートフォリオ」。クライアントの立場から何を見ているの?という点についてご質問いただきましたので、答えます!

ありがとうございます。評価が高くなるポイント…でいうと、結構難しいな!と思ってしまいましたwその時々の媒体の状況や、求める人物像によって違ってしまいそうで…。

ちょっとダイレクトに答えられず申し

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SEO以外にも道。ライターが「次の強み」を形成するには

SEO以外にも道。ライターが「次の強み」を形成するには

キャリアが一区切りすると、どの方向で次のキャリアを形成していくか、迷いますよね。。今日はそんなお悩みをいただきましたのでご紹介します!

▼12/1、書籍出します!!ご興味あればぜひ!!

ありがとうございます。

もしご自身でブログやアフィリエイトをやっていたり、企業に勤めていてトライできそうな場所があるなら、とりあえず試行錯誤してみるというのがいいんじゃないかなと思いました。それで行き詰まった

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ライター編集者は「4つの掛け算で強くなる」【編集力の鍛え方】

ライター編集者は「4つの掛け算で強くなる」【編集力の鍛え方】

出版報告をして一夜。投稿に反応いただいた皆様、ありがとうございます…!

瞬く間に勢いでリツイートしていただき、僕が過去つぶやいた中で最も多い数なんじゃないかと思います。感無量です。。

勢いに任せて告知スタートしてしまった幣著ですが、「もうちょいどんな内容なのかわからないと買えないよ…」という声も聞こえそうなので、書籍の中で解説している「構成部分」についてお話したいと思います。

編集者は、「掛

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