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自分が作ったモノに満足できる事が如何に幸せな事か

突然ですが、読者の皆様は芸術は好きですか?

音楽・文芸・彫刻・デザイン・映画などなど芸術と言われるものは沢山ありますよね。
ただこうやって話すと芸術がなんだか疎遠な感じで聞こえるのですが、思い返せば僕達の生活の周りには芸術がたくさんありますよね。



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例えば日本は「音楽大国」なんて言われていますが、日本通貨の価値は低いのに日本人が音楽にかけるお金は世界で見てもとても高いです。2020年まで音楽市場の大きさはアメリカに次いで世界2位ですから。


すごいですよね。最近ショッピングモールで買い物とかしていても一人でイヤフォンをつけながら歩いている人の数が異常なぐらいいますからね。

まあ全員が全員音楽を聞いている訳ではないと思うのですが、僕も散歩をしている時に曲を楽しむのはとても好きです。

それにイヤフォンを外したとしても、街を歩いているとどこかから最近流行っている曲が流れてきますよね。


だから音楽なんかもそうですが、それ以外にも僕達の生活の周りに芸術ってたくさんありますよね。



しかし、絵画とかって日本の生活から疎遠じゃないですか?



こんばんは、まひろです。


絵画に興味ありますか?


例えばヨーロッパでは、町を歩いていれば道でフリーマーケットの様な感じで、色んな分野のアーティストがテントを張ったりブルーシートを引いたりして、その上で自分の描いた絵や作った彫刻やおしゃれな家具を売っている光景をよく目にするそうです。

だからヨーロッパでは「絵画」や「彫刻」や「デザイン家具」といった芸術はおそらく日本に比べると比較的身近な様です。

やっぱりヨーロッパの人って何かにつけておしゃれですからね、その人々からしたら絵画とかもおしゃれな家具ぐらいなのかもしれませんね。


しかしそれに比べると、日本で絵画を購入するという文化は割とマイナーな方ですよね。



だって絵画が置いてある家って、どんな家を想像しますか?



大体豪邸、お金持ちの家ですよね。

お金持ちの人は馬鹿みたいに高い絵画とかを買ったりしますから。
金持ちといえば金と絨毯と壺ですからね(偏見すごいやん)


例えば、僕の学生時代の友達に家がめちゃくちゃお金持ちのおぼっちゃんがいたのですが、学生時代その人の家に遊びに行かせてもらった時に、その人の父親と話す機会がありました。

僕はそのおやじさんと話す事1時間ほどで意気投合して、仲良くなる事ができました。どうやら当時から勉強していた心理学や脳科学の話を気に入っていただけたようです。


しかし、事が起こったのはここからでした。
機嫌が良くなった友達のおやじさんは「ちょっと待ってて!」と言って奥の部屋から1枚の絵画を持ってきました。

その絵画は、大きさが60インチのテレビ位大きい昔の時代の中国で繰り広げられていた戦争を表した絵画でした。


そして驚いたのがその絵の値段。なんとその絵画は落札に1億円したそうです。


薬も過ぎれば毒となるとは言いますが、当時学生だった僕はたった一枚の絵画が1億円という想像もできない金額だという事を聞いて

「へ〜、そうなんですね〜。」

友達のおやじさんの年齢を聞いた時と同じリアクションをしてしまったのを、今でも覚えています。あの絵画は間違いなく僕にとって毒だったのでしょう。



この様に世の中には絵画に1億円を出す人がいます。それ以上出す人もいるでしょう。
しかし、普通に生きていて絵を買うという行為自体は多くの方にとって疎遠なのではないでしょうか?
僕も絵画なんて買った事がありません。まずどこで買えるのかすらも知りませんし。普通にアマゾンとかで売ってるんですかね。探したらありそうですけど。


しかし、おそらく多くの人は絵画を見ようと思ったら美術館に足を運ぶと思います。そしてその絵をよりにもよって自分の家に飾ろうとは思わないはずです。



絵画の魅力はどこにあるのか?


では絵画の魅力って一体何なのでしょうか?
もちろんその理由の中には「絵画による資産運用」という考えもあるのですが、ただ純粋に芸術としての魅力もそこにあるのではないでしょうか。



芸樹とは何なのか?


それでは、芸術の魅力とは何なのか?それを知るためにまず芸術とは何なのかを考えていこうと思います。

端的に言えば、芸術とは自分の考えや感じた事を表す1つの表現方法であり、自身の存在証明なんじゃないかなと思います。


というのも「セルフイメージ」や「承認欲求」という言葉がある様に、人間は「自分が何者なのか」という存在を証明し他人に認められたい、そんな側面を持っていたりします。


そしてそれは何も人間だけに限った話ではなく、群れをなして生きる生物も自分の存在を証明しようとします。それはなぜかというと、集団の中でそれぞれの役割や個性を見つけるためにです。

例えば、アリの集団の中にも、女王アリと働きアリと雄アリに役割が分かれていますよね。

そして働きアリの中でもマイナーワーカーという小型の蟻とメジャーワーカーという大型の蟻に個性が分かれています。



この様に、集団で生息し自分達の社会を作る生物にはそれぞれ個性があり、そしてそれに見合った役割があります。
そしてそれぞれは自分の役割を見つけるために、自分がどういう者なのかという事を主張し、自分は何者なのかということを証明し続けます。



しかし、人間だけは自分の存在証明他のものに置き換えてする事が出来るのです。


例えば、この絵は有名な「叫び」です。

「叫び」

人や空気や空や大陸が歪んでいるとてもインパクトが強い絵画ですよね。



そしてこの絵は、作者であるエドヴァルド・ムンクの実体験から描かれたものです。


ムンクはアルコール依存症や神経症や統合失調症だったなどなど、現代になってから彼の精神は安定したものではなく、幻覚が見えていたという事がわかっています。

そんなムンクが夕暮れに道を歩いていて、入江の上に日没が赤く広がっていく光景を見た時に、自然をつらぬく叫びのようなものを感じたらしいです。

そして、その時の自分の内面で感じたものを、空間の歪みで表現しているのがこの「叫び」という絵画らしいです。



絵画の魅力とは?芸術の魅力とは?


この様に人は他の生物と違って、自分の考えや感じた事を別の何かに置き換えて表現する事ができます。
それは絵画だけではなく、音楽・文芸・彫刻・デザインなど他の芸術にも言える事ですよね。


だから芸術というものは自分の考えや感じた事を表す1つの表現方法であり、自身の存在証明でもあるんだと思います。

そして、そんな他者の存在証明や感性や在り方を作品を通して五感で感じる事が出来る、芸術の魅力はそこにあると思いますし、絵画とはその中の視覚を通すものなのでしょう。



分かりやすく言えば、自分の好きなミュージシャンの曲を聞く時に

「この歌カッコ良いな・可愛いな」とか「この歌詞共感できるな〜」とか「この曲新しくて面白い」と思ったことはありませんか?
絵画を買ったりするのは、それと同じ感覚であり、芸術の魅力はそこにあるのではないかなと僕は思うんですよね。




1億円の絵画は完全にそれとは無関係の、お金持ちの金銭感覚の問題だとは思いますが(笑)

と主に絵画の魅力について語ってきたのですが、ここまできてなんですが別にまひろ(著者)自身は絵画に特段詳しいわけでもありません(笑)
美術館に行った時に1つ1つの絵画を解説できる知識も教養も持ち合わせてません、なんせ育ちが悪いですから。


ですが物事を創作するという事はやってきて、例えば今まで僕は小説、作曲、デザイン作成などなど様々な創作活動に手を出してきたのですが、初めて自分で自分の創作物を作ったのは中学生の時でした。

その時僕は別に読書が特に好きなわけでもなく、国語が好きなわけでもなかったのですが(むしろ一番嫌いでしたが)なぜか急に小説を書きたい衝動に駆られたんですよね。



しかし、中学生で初めて書いたその小説は未だに完成していません。


一回作って、見直して、納得がいなかくて、もう一回作り直して、また納得がいかなくて…を永遠と繰り返し未だにその作品が完成することはありませんでした。


「自分が作ったモノに自分で満足できる」という事が、どれほど幸せな事か。
僕はその体験を通して痛感しました。


そしてこれは今でも仕事で常々感じている事です。おそらく僕と同じ様な経験をされた方はいらっしゃるのではないでしょうか。

一回作って、見直して、納得がいなかくて、もう一回作り直して、また納得がいかなくて…を永遠と繰り返した経験が。



創作は「作る→ボツ→作り直す→ボツ」のループ


ただ1つだけ言えるのは、いくら頑張って1つの仕事に時間をかけても、自分が完全に満足する仕事なんてできないという事です。

例えば仕事で

「広告のデザインを作ってくれ」

と言われた時も、自分が完全に満足のいく理想を本気で追い求めていたら、おそらくその広告は一生完成しないでしょう。それはなぜかと言うとさっきも出てきた、作る→ボツ→作り直す→ボツのループに入ってしまうからです。


どういう事かというと、デザインを作り終えた後に完成品を見て

「うーん。もうちょっとここ良くできそう。」

とふと改善点を思いつきます。


そして作り直してみて、完成品をもう一度見てみると

「あ、ここ直したらもっと良くなりそう。」

と改善します。


そしてそれを繰り返し最終的には

「うーん。改善点を踏まえてもう一回最初から作ってみるか。」

となり、また作り直してもその作品は結局完成しないのです。


こうして、人は理想を追い求めると「作る→ボツ→作り直す→ボツ」のループを繰り返し、永遠と1つの仕事に時間を費やすことになります。そんな経験あなたにもありませんか?


ただ、説明するまでもなく仕事でそんなことはしてられませんよね(笑)

だから大切なのは、仕事には自分で期限を設けるという事なんですよね。



仕事には期限を設けろ


ただこういう事を言うと


「じゃあ自分が満足いくものなんて一生作れないんじゃないか?妥協して生きていけって言うのか?」


そう思われる方もいらっしゃると思います。

まあこの世で生きていこうと思ったら妥協は必要ですからね。と、そんな腐りきった大人の様な事は言いませんが、少し思考を変えてみてください。


確かに1つの仕事に期限を設けると、必ずしも自分の満足のいくものが作れるとは限りません。しかし、それを踏まえて次の仕事をするという事はできるはずです。


どういう事かというと、例えばあなたは広告デザイナーをしているとします。
そしてあなたの広告デザインのクオリティが先ほどの「”作る→ボツ→作り直す→ボツ”ループ」によって1から5に上がったとします。
そしてもっとその広告に時間をかけてループを繰り返せば、その仕事のクオリティは高くなるでしょう。

しかしこれでは先ほどもお話したように、永遠と1つの仕事に時間を費やすことになりますから、終わりませんよね仕事が。そして、そんな人に仕事はまず来ないでしょうね。期限が守れないのですから。


なので、ここで視点を変えてみましょう。

あなたは仕事に期限を設け「”作る→ボツ→作り直す→ボツ”ループ」をその時間以内で繰り返した結果、広告デザインのクオリティーを1から5にする事が出来ました。

そしてそれと同時に、あなたのデザイン能力も1から3に上がりました。


では次にあなたにもう1つの仕事が来ました。

この時、あなたはまた1から広告デザインを作るわけですが、先ほどとは状況が違います。
察しが良い方はこの時点でわかったと思うのですが、さっきの仕事で成長したあなたはデザイン能力が3の段階からこの広告のデザインを考える事が出来るのです。

そしてまた「”作る→ボツ→作り直す→ボツ”ループ」を繰り返して、この仕事であなたのデザイン能力が上がると次のデザインではもっと良いものが作れるでしょう。



まあだから何が言いたいのかと言うと、1つの仕事のクオリティに執着すると仕事は終わらないけど、期限を設けて仕事をしても能力は上がっていくと言う事です。

だから仕事には期限を設けて、自分が7,8割ぐらい満足するものができたら完成させてしまったら良いのです。確かに理想の作品は作れないかもしれませんが、その理想の作品を作るために必要なあなたの能力は確実に上がっていきますから。


これは個人で仕事をしていたり、自分の会社を経営したりする時に一番大切なのはこれだと思うんですよね。
こういう方々は自分の自由な時間が多いからこそ、期限を設けるのが大切になってきます。



現実は進み続ける


「自由」とは人を幸福にも不幸にもするものです。

これは別に自由を持て余して時間を無駄にするなとか、そういう話をしている訳ではありません。自由な時間を有効活用しろとか言いたい訳でもありません。僕はそういう熱い話は苦手なので。


ただ、自分一人の自由な状況になった時に、現実を見れる人幸福を掴むでしょうし、現実から目を背け続けてしまう人は必ず不幸になると思います。

必ずしも現実から目を背ける事は悪い事だとは思いません。別に現実を忘れようとしたり現実から逃げようとしても良いと思います。

僕もアニメや音楽などの世界に現実逃避する事はよくありますし、人間は機械ではないので心身ともに休む事は必要不可欠な事ですから。


しかし、自分がそうして現実を忘れようとしたり逃げようとしているその間にも、現実は進み続けているという事は絶対に忘れないでください。


あなたは自分のやる事に期限を設けていますか?


”やらなきゃいけないのに仕事ができない”
”先延ばしにしていた仕事が降ってかかってきた”

そんな経験がある方はこれから是非、自分の仕事をする時に期限を設けてみてください。
例えば「この仕事は最長3時間まで、今からとりあえず全力でやってみよう。それ以上かかったら、たとえ自分が納得できなくてもそこまでにしよう」といった風に。


確かに、そうして自分の納得のいかない半端なモノを完成させてしまう事に対する恐怖は僕も痛いぐらい分かります。それがこの世で一番怖いまでありますから。

だから仕事には期限を設けず、自分の納得のいくものを作れるまでは仕事をやり続けた方が良いものができそうな気がします。そして何にしろ、駄作を出さなくて済む。


しかし、先ほども言いました様に自分が完全に満足するものなんて作れないのです。
1キロ移動すれば見える景色が変わる様に、僕達の能力が成長すれば抱く理想も変わりますから。


ですから大切なのは仕事には期限を設けて、自分の能力を上げるという視点を持つ事です。



仕事は完成させれば終わってしまします。
しかし、あなたの貴重な能力はあなたが成長する限り消えることはありませんよね。

そして、それはきっと自分が作り出したモノよりもはるかに価値があると言える、あなただけが成せる存在証明となり得ると思います。


だからぜひ、これからは自分のやる事に期限を設けてみてください。


という感じで本日は芸術の話から仕事のお話をしてきたのですが、僕も芸術が大好きですが、おそらく本日のnoteのタイトルを見てこのnoteを読んでくださったあなたも芸術に何かしらの関心があるのだと思いますし、そんなあなたに芸術を通してこうして僕の言葉を届けられたことをとても嬉しく思います。


これからもこんな感じで自分らしくnoteを更新していこうと思いますので、また良ければnoteを通して出会える事を楽しみにしています。


それでは、本日も最後まで読んでくださりありがとうございました。

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