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「ワルツを見つけました」ー詩―
SNSで みつけました
あなたの 動画です
あなたは 渋さを身にまとい
海辺の街の 小さな クラブで
知らない女(ひと)と 踊っています
私の知らない ワルツの調べ
私のしらない やさしい調べ
スマホ画面で 繰り返し
あなたの 踊る姿みています
何度見ても 涙があふれて
ハンカチを 濡らし続けます
甘めの カクテルも
この時は 苦くなります
あなたの頬を 爪で幾度も
なぞっています
ラインで
「転校の奇跡」詩~#青ブラ文学部「初めて切なさ覚えた日」
新校舎
新しい小学校の校舎は
野原の 真ん中に立てられた
幾つかの 学校が集まって出来た学校
教室を 青い風が 柔らかく吹きぬける
ボクは 小学校4年生
平凡で およそ目立たない
おとなしい子供だった
他の子が カッコよく
野球をしていても
独りで川で 魚とりしてる
さえない 男の子
ボクの教室での席は
窓際の 後ろの方
斜め前には クラスで
一番人気の おさげ髪の
川村さんが 座ってる
「惜別」短歌―令和版百人一首 恋の巻【他の部】
異国の地 惜別の文(ふみ)君に書き
外国切手 貼る指震え(補足説明):
さよならも 告げずに日本を飛び出した
好きだった君への 別れを言えずじまいだった。
異国の地を 放浪するが、
逍遥の旅に 耐えられず
君への手紙を したためた。
外国切手を 封筒に貼る際
指先は 涙でぬれ 震えた。
三羽 烏さんの企画に参加させて
いただきました。
ぎこちない短歌でお恥ずかしいです
どうぞ 末席にお加えくださ
「泡に 思い出の花が咲く」詩―炭酸刺繡 盛夏編企画応募
思い切って あなたを誘った
隅田川花火大会
人の波に まぎれないように
そっと 手を繋ぐ
ボクの胸は
打ち上げ花火の
フィナーレのように
激しく ときめく
炭酸の泡は 舞い上がり
空で 花火として咲く
泡の一粒 一粒に
あなたの トパーズ色の面影が
映って はじけ 光る
打ち上げ花火は 泡を集め
暗い空に 金糸の幻を
縫い上げて 刹那色に身を焼く
花火が うちあがるたびに
「あーぁ」とあ
「二人は ずっと青春」ー詩ー
異国の 空の下で 病んでいる
君を思い 大空を眺める
君とは 欧州の
ユースホステルで 出逢った
「このホステル シーツが
皺くちゃ アイロンかけてない!!」と
いう不平の共有が 始まりで
心の扉を 開きあった
片言の英語で 話すのが
かえって 真剣さを 醸し出した
二人とも お金がなく
街の公園で 固いフランスパンを
シェアして ランチするのが
常だった
そんな 君が病を得て
ひとりで 苦