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初めて買ったレコードとCDのお話

私が初めて買ったCDというなら、昔の洋楽オールディーズであり、現在母に貸出中である。(パソコンに取り込んだように思うが、詳細が分からなかった)

これを貸したのは随分前だが、以前実家に行った時に、母のCDコレクションを見せてもらってると「あ!これ私が初めてCD買ったヤツや!!」と呟いた。

そこで母に「これ、今すぐどうこうって訳じゃないから良いけど、また返してね。」と言うと、

「え?それ、私のんやろ?」と言われ、絶句した。

「違うよ!私のんやで!!今すぐに聴く予定じゃないからええねんけどね。」

「そうなん。」

危ない、危ない。母も悪気はないだろうし、単に忘れているだけだろうが、危うく“CDお家騒動”に発展するところだった。(そんな大げさなものじゃないが。)

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私が学生の頃(敢えて時期をぼやかす)、レコードからCDに移り変わる時期だった。

CDというくくりがなければ、初めて買ったのはレコードであり、チェッカーズの「もっとチェッカーズ」というアルバムだった。私は大してお小遣いを貰ってなかったので、実際には母に買ってもらったものである。

これを買ってもらっただけで大喜びで、針が怖いので自動で針がレコード盤に合わせてくれる機能に頼り切り、何度もリピートして聴いていた。

この頃は、母が若い頃から持っていたシルヴィ・ヴァルタンやビートルズのレコードも、歌詞等分からないなりに、音楽性が好みだったので聴いていた。

レコードならではの味わいのある音は理解できるが、今も針が怖いし、目が悪くなって、レコード盤の溝に針を合わせる勇気がなくて、敢えてレコードで自ら聴こうとは思わない。つまり一度も自分では針を置いたことがないのである。

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だからCDという物が出た時、あの煩わしい針を気にしなくてもいいし、基本レコードほど何度聴いても擦り切れることはないことに、とても喜んだ。

早速、レコード屋さん(CD屋になっても店名の関係で、こう呼んでいた)に覗きに行って最初に買ったのは、ブラスバンド部で演奏した曲などが入ったものが聴きたくて、この“洋楽オールディーズのCD”だった記憶がある。

「オンリー・ユー」や「ヘイポーラ」の原曲をウットリとしながら、何度もリピートして聴いた。

こういう曲は、いつ聴いても色褪せることなく、忘れた頃に聴いても、また味わい深い。これなら両親と車に乗って聴く時でも、飽きない限り誰でも聴きやすいところも気に入った。

そのCDが母のところに置いてあったというわけだ。

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その後は随分昔なので、どういう風に知って、何でそれを買って聴いているのか全く覚えてないが、「プリンス」を好んで聴いていた。

こうやって思い出して書いていると、プリンスがどんな歌を歌っていたのか改めて聴きたくなる。あの頃と同じように「これ、これ!!」的に聞けるのかどうか分からないが、また聴いてみようと思う。

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他には、その頃買ったもので印象深いのは、マイケル・ジャクソンのアルバム「スリラー」だった。「スリラー」が一番有名で、それがアルバムのメイン曲なのに、何故かそれ以外の曲ばかりを好んで聴いていた記憶がある。

そういうところが、自分で言うのも何だが、“私らしい”ところで、時代の最後尾を生きてるからなのか、単なる私の趣味なのか分からないが、流行ってるもの以外に目が行きやすい傾向があるので、「その辺、ホンマ我ながら変わらんなぁ。」とこうして回想しながら、改めて思う。

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それからは多種多様なものを、その時々私のアンテナに引っかかったものを、ワンリピートしながら聴いている。

失礼ながら、一部どうしても私の好みでないものはあるが、それ以外なら自分のアンテナに響けば何でも聴く。

洋楽、R&B、ダンス系、ロック、ロックンロール、レゲエ、J-POP、K-POP、演歌、昭和歌謡、昭和懐メロ、ジャズ、ボサノバ、ブルース等(いずれもそんなに詳しいわけではないが)でもハマればずっと聴いている。

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私が子供の頃は昭和歌謡、昭和懐メロがよく放送され、私は両親がそれをテレビで見てるのを一緒に聴きながら過ごしたので、余計好きなのだろう。

両親と聴けるように最初買ってた、その手のCDだが、そのうち母が

「そんなん、イヤや!!」と言い出した。

私と父は、気に入れば割とそればかりでも平気な方だが、母は変化を求めるし、現代的なものに興味を持つオシャレなタイプなので、もうそういうのはあまり聴かなくなり、今ではEXILE系を好んで聴いている。

母は私と真逆で、どちらかと言うとトレンドに敏感で、物事にもよるが基本、「時代の最先端」の感覚を持っている人なので、我々父娘おやことは違うのだ。

今ではどちらが“母”で“娘”か分からない志向なので、他人が会話の文章を読んでるだけだと、どっちがどっちか分からないだろうと思う。

思えば、もう引っ越されていらっしゃらないご近所さんが、昔お住まいの頃、母と私を見て「ご姉妹きょうだいですか?」と仰り、母は嬉しそうにしていたが、私は顔が若干引きつっていたと思う。

そのぐらい、当時の見た目もしかりだが、好みの年代が逆転しているのである。

母はEXILE系というかLDHと表現して良いのか分からないが、彼らのオーディション番組を録画し、昔からずっと見ているので詳しいのである。

私は関係者には申し訳ないが、そのあたりがそんなに詳しくないので、頼まれたCDがあると注文して渡したり、直接本人の所に送ったりしているだけで、中身は殆ど分からない。

強いて言うなら、“ZOO”時代から好きだった“Choo Choo TRAIN”ぐらいしかハッキリ分からない。

「アンタは、ちょっと変わった音楽が好きやからなぁ。私とは違うわ!」と言われるが、そんな事言われなくても、誰よりも分かっている。

私は時代の最先端や流行にさほど興味がなく(もちろん物事によるが)、その時々で私のハートを掴む曲が出てきたら、それを聴くのみなのである。

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また詳しくは別途、コレクションとかの記事で書けたらと思うが、今ざっとパソコンの中に取り込んだアルバムを見ているだけで、私らしいコレクションが満載であった。

CDはかさばるが、本同様に、「ジャケ買いや思っていた内容ではなかった等で失敗しない限り、捨てる前提で買ってないので、基本捨てない」ので、こちらも増える一方である。

どーする?らびっと!!(タクシーアプリのCM状態)

▽本棚も同じようになっている記事はこちら

▽収集癖のことを書いた記事はこちら

はじめて買ったCDは、人によるのかもしれないが、やはり思い出深いものではないのだろうか?

今回その時の気持ちや光景を思い出しながら書いてて、とても懐かしく思うらびっとなのであった。


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