記事一覧

newjeans

今、話題の渦中にいる少女達とそのプロデューサーだが、騒動の一連の流れを見ていて真偽はともかく何か言葉を綴りたくなり今この文章を書いている。 少女達の鮮烈なデビュ…

86
2か月前
9

ひたむきな美しさは儚さと危うさの間にある。

「少女とは何か?正義でもない。不変でもない。宗派でもない。民主主義でもない。民族でもない。美である。それは人間であり、それは歴史であり、それは象徴であり、それは…

86
3か月前
1

アイドルと偶像崇拝

アイドル。それは皆の憧れであり、目標であり、恋を抱くようなそんな擬似的体験。夢を商売にする特殊な職業だ。アイドルというのは、まさに日本の固有文化なのではないかと…

86
3か月前
1

好きな色と女の子

ピンクが好き。かわいいから。 ピンクが好き。女の子の象徴だから。 ピンクが好き。似合う自分が好きになれるから。 ピンクが好き。何にも負けない自分でいられるから。 ピ…

86
4か月前
1

世界の中心で愛を叫んだけもの

2020年。シンエヴァンゲリオンの本予告が出たときの、困惑と興奮が入り交じったなんとも言えない気持ちを今でも鮮明に思い出す。 宇多田ヒカルの素晴らしい音楽に、主人公…

86
4か月前
4

好き?好き?大好き?

Do You Love Me? という原文でよく知られるR.D.レインの代表作、好き?好き?大好き?はそれはそれは自分の心に影響をとてつもなく与えた本のひとつだ。 私もその1人である…

86
4か月前
2

弱者性

学校の教室で、どこか馴染めなかった。話す友達も話しかけてくれる友達もいたし、陽キャも基本的には優しくて歩み寄ってくれた。環境的には恵まれていた。なのに、馴染めな…

86
4か月前
2

インターネット

インターネット、それは甘美なノアの箱舟だ。 インターネットとの付き合いは長い。物心ついた時には家にあったWindows XPに触り、好きなコンテンツに触れ、誰も知らない音…

86
4か月前

1999

1999年というのは不思議で、なぜか特別感がある。ひとつ進むと2000年という新しい節目で、ひとつ戻るとなんでもないような中途半端な年になる。その絶妙な感覚が、きっと自…

86
4か月前
4

私とTwitterという沈みゆく泥船

Twitterが終わりに近づいてると感じるのはきっと私だけではないのだろう。みんな、次の新天地を探してる。沈みゆく泥船を見ながら次の泥船を選んでいる。結局SNSはなんても…

86
4か月前
5
newjeans

newjeans

今、話題の渦中にいる少女達とそのプロデューサーだが、騒動の一連の流れを見ていて真偽はともかく何か言葉を綴りたくなり今この文章を書いている。

少女達の鮮烈なデビューは今でも思い出せる。夏の真っ只中、attentionを聴いた私の心は震え上がった。
正に、韓国版ヴァージン・スーサイズ。いち早く、日本で言うところの平成初期のティーン達の文化のリバイバルに目をつけたものの一つであっただろう。ひとつのアイ

もっとみる
ひたむきな美しさは儚さと危うさの間にある。

ひたむきな美しさは儚さと危うさの間にある。

「少女とは何か?正義でもない。不変でもない。宗派でもない。民主主義でもない。民族でもない。美である。それは人間であり、それは歴史であり、それは象徴であり、それは時間であり、それは生命であり、美であるからゆえに当然として、超然として、愕然として、公然として、必然として、むしろ偶然的に、不滅なのだ。」
コミックLOより抜粋

少女。それは儚く、健康的な美しさを持ちながらもそれでいて期限が決まっていて、

もっとみる
アイドルと偶像崇拝

アイドルと偶像崇拝

アイドル。それは皆の憧れであり、目標であり、恋を抱くようなそんな擬似的体験。夢を商売にする特殊な職業だ。アイドルというのは、まさに日本の固有文化なのではないかと思う。期限が決まっているからこそ、儚さと美しさの一瞬を応援する。それがアイドルとオタクなのだ。

アイドルというのは不思議で、人によっては希望にもなるし、人によってアイドルに求める形が違う。ここで勘違いしてはいけないのは、アイドルであるから

もっとみる
好きな色と女の子

好きな色と女の子

ピンクが好き。かわいいから。
ピンクが好き。女の子の象徴だから。
ピンクが好き。似合う自分が好きになれるから。
ピンクが好き。何にも負けない自分でいられるから。
ピンクが好き。変な色になってもぐちゃぐちゃになっても他の色と混ざりあっても何があっても、かわいいから。そこが、女の子みたいで好き。
さながら、知世ちゃんが作ってくれたコスチュームを着るさくらちゃんのような、そんな最強装備。
ピンクが好きな

もっとみる
世界の中心で愛を叫んだけもの

世界の中心で愛を叫んだけもの

2020年。シンエヴァンゲリオンの本予告が出たときの、困惑と興奮が入り交じったなんとも言えない気持ちを今でも鮮明に思い出す。
宇多田ヒカルの素晴らしい音楽に、主人公シンジが覚悟を決めコックピットに乗っている様を見て、本当に終わるのか…そう思ったのだ。

エヴァンゲリオンには本当に強い思い入れがある。
コンテンツそのものに触れたのは年代的にも親の影響だった。
ちょっと人から見れば変わってる家だったの

もっとみる
好き?好き?大好き?

好き?好き?大好き?

Do You Love Me?
という原文でよく知られるR.D.レインの代表作、好き?好き?大好き?はそれはそれは自分の心に影響をとてつもなく与えた本のひとつだ。
私もその1人であるが、新世紀エヴァンゲリオンの「終わる世界」の副題として使用されていたことで知った方がきっと多いのではないだろうか。
この作品が与えた影響というのはすさまじく、KKベストセラーズから発売された美少女ゲームのタイトルにも引

もっとみる
弱者性

弱者性

学校の教室で、どこか馴染めなかった。話す友達も話しかけてくれる友達もいたし、陽キャも基本的には優しくて歩み寄ってくれた。環境的には恵まれていた。なのに、馴染めなかった。当時厳しかった部活の顧問に個性を潰されるようで息苦しかったが、そんな顧問を崇拝している同じ部活の仲間のことを本気で馬鹿にしていたし、笑っている人間は全員頭が悪そうに見えたし、好きなものに対してファッション感覚で喋る人間のことを軽蔑し

もっとみる
インターネット

インターネット

インターネット、それは甘美なノアの箱舟だ。
インターネットとの付き合いは長い。物心ついた時には家にあったWindows XPに触り、好きなコンテンツに触れ、誰も知らない音楽を探したり、美少女ゲームをしたり、好きなゲームのレビューを残したり、当時見ていたアニメの片方のヒロインの悪口を書いたり、逆張りをし続けてマウントをとったり…馴染めない学校の鬱憤を晴らすように、甘美なように見せかけた汚臭のする幻想

もっとみる
1999

1999

1999年というのは不思議で、なぜか特別感がある。ひとつ進むと2000年という新しい節目で、ひとつ戻るとなんでもないような中途半端な年になる。その絶妙な感覚が、きっと自分には特別だったのかもしれない。
1999産まれということに、なぜか誇りを持っている。
ひとつ理由をあげるとすれば1999年という年が様々なコンテンツに使われたり、音楽として消費されたり、映像として消費されたりしているからだろう。

もっとみる
私とTwitterという沈みゆく泥船

私とTwitterという沈みゆく泥船

Twitterが終わりに近づいてると感じるのはきっと私だけではないのだろう。みんな、次の新天地を探してる。沈みゆく泥船を見ながら次の泥船を選んでいる。結局SNSはなんてものはどれも泥船で、泥船の中からいい船を選ぶしかないのだ。
そんな私も、次の新天地をどうしようと思いつつこの沈みゆく船に思いを馳せたりする。
思えば自分がTwitterを始めたのは2012~2014ぐらいの中学生の頃で、さすがにその

もっとみる