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#読書感想文
【随想】小説『1984年』ジョージ・オーウェル
「1984年」を読んでいる。
ジョージ・オーウェルだ。
図書館で借りて読まずに返してから
10年以上の月日が過ぎた。
なぜ今になってまた読もうと思ったのか。
それはAppleのCMを見たからだ。
「1984」というAppleの伝説的なCMがある(これもまた古い)。
きっと何度も見ているのだろうが、あまり記憶にない。
それもそのはず。
「1984」の元ネタを知らないからだ(つまり記憶に残りにくい)。
【随想】小説『イニシエーション・ラブ』乾くるみ
いやー、最後まで読んで「えっ!どういうこと?!」ってなったのは、我ながらいい読者だ…。
作者の思い通り、まんまと乗せられて乗せられて。
ラスト2行でひっくり返ると大々的に宣伝されていた本だったので、冒頭から注意深く読んでいたが、途中からは別におかしなところはないぞと思い始め、するとだんだん小さな違和感もスルーするようになり、結局最後にはどんでん返しされてしまった。
舞台は36年前の静岡と東京。
【随想】小説『グラスホッパー』伊坂幸太郎
ちょっと次何読んでいいか迷い始めてしまったので、
途中まで読んでいた伊坂作品でお茶を濁すことにする。
『グラスホッパー』
2004年の作品だ。
杉江松恋の解説を読むと、
この小説は「伊坂幸太郎が初めて書いたハードボイルド小説」であるらしい。
ハードボイルドってなんだろう。
なるほど。
でも読んだ感じ、ハードボイルドというより、
ブラッドシンプルやノーカントリーを見た感じに近い印象を持った
【随想】小説『葉桜の季節に君を想うということ』歌野晶午
なかなかハードボイルドだった。
ハードボイルドという言葉であってるのか?
とにかく、書き味が猛々しいというか、雄々しいというか、勇ましい。
ネタばれ厳禁で、あらすじも書けないと言われるが、果たしてそうだろうか。
あらすじは、書いても特に問題ないような気がする。
自称なんでもやってやろう屋の主人公の成瀬将虎が、同じフィットネスクラブに通う久高愛子という女性から、蓬莱倶楽部という会社を調べてほしいとお
【随想】小説『世界でいちばん透きとおった物語』杉井光
なかなか挑戦的な作品だった。
ミステリなのかなと読みながら疑問にも思ったが、
最後まで読むと確かにミステリであった。
感想を書くことが難しい作品である。
勝手ながら表紙の印象から、キミスイのような作品なのかなと思っていた。
まったく違った。
冒頭に宮沢賢治、作中に京極夏彦や坂口安吾、谷崎潤一郎などが語られる「本好きのための本」であった。
登場人物も小説家、編集者、校正者と、本に関わる人ばかりだ。
【随想】小説『六人の嘘つきな大学生』浅倉秋成
六人の嘘つきな大学生
いやー実に面白かった
二手三手予想しながら読み進めたが
まあ騙された
そりゃあ作者と読者は「フェア」じゃないから
騙されて当然なのだけど
その騙し方が巧みだった
どのタイミングで物語を終えるかで
登場人物の印象はガラッと変わる
嫌な面を見た後に物語が終わったら、その人は嫌な人の印象で終わり
良い面を見た後に物語が終わったら、その人はいい人の印象で終わる
たとえ嫌な
【随想】小説『52ヘルツのクジラたち』町田そのこ
2021年本屋大賞受賞作品。
本屋で大々的に売り出されている。
杉咲花主演で、映画化も控えている。
装丁が美しい。
読み返していて、ふと文庫カバーの裏面に、
ショートストーリーが書かれていることに気付く。
危うく見逃してしまうところだった。
なんだこの粋な計らい。
ちょっと得した気分になりますね。
漫画でもあんまり見たことがない。
小説では初めてな気がする。
以下自分への備忘録として、目次ごとのあ