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カナダで英日翻訳とライター業などをしています。noteには感じたことを素直に伝える文章…

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カナダで英日翻訳とライター業などをしています。noteには感じたことを素直に伝える文章を書きたいです。 Blog: http://www.canadadekurasu.net/ Twitter: https://twitter.com/loa_webwriter

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  • 40代のダイエット

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固定された記事

本日のSS席を求めて

小学校1年生のときに、エレクトーンを習い始めたのをきっかけに、中学校や高校では吹奏楽部に入るなど、子どものころから何かと音楽と縁のある生活を送ってきた。 高校時…

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7か月前
9

子育てで「ダメ」のハードルを下げてみた話

息子がわたしのモンブランの上の栗がほしいと言った。栗好きのわたしにしてみれば「人様にモンブランの栗を要求するなんて狂っている」という話だ。でも、息子にとっては「…

Loa
3年前
22

子どものときの私がくれたもの

昭和の終わりから平成の初めごろまで、我が家にはテレビが1台しかなかった。そして、チャンネル権は「ザ・昭和の父親」である父親にあった。父は、野球シーズン中は月曜日…

Loa
3年前
7

「おいしい」と「ありがとう」に支えられて

日常生活にいろいろな制限ができてから、2か月以上が過ぎた。 私にとって一番変わったのは、食事の用意だ。 今までだったら、作りたくなかったらデリバー。 スーパーに行…

Loa
4年前
13

庭のチューリップの見ごろは、もうすぐ終了。

数週間前はジャケットを着て震えていたのに、昨日の気温は25度を超えた。
モントリオールの春は、今年も一瞬で駆け抜けていってしまったような気がする。

だからと言って「夏」とも宣言できないのが、ここの気候のミステリアスなところでもある。

Loa
4年前
7

庭のリンゴの木

我が家の庭には大きなリンゴの木が一本ある。 私はこのリンゴの花が好きだ。 今年は今がちょうど見ごろ(この記事の写真は本日撮影)。 毎年、たくさんリンゴの実をつける…

Loa
4年前
6

プロ平社員

私は現在3種類の職種を掛け持ちしていて、クライアントさんたちがカナダ、アメリカ、南米、ヨーロッパ、日本と世界のいたるところにいる。 オフィスに行って働く会社員を…

Loa
4年前
12

「続けること」に支配されていないか?

noteは、続けて投稿すると「〇日連続投稿」という感じで褒めてくれる。 たぶん、こういう表示がモチベーションになる人もいるのだろう。 私も褒められて悪い気がするわけで…

Loa
4年前
13

意地でも認めない

私は北海道出身で、高校卒業まで北海道の実家で暮らしていた。 その当時、北海道に花粉症はないと言われていた。 私はそれを今も信じている。 いや、私はそれをあえて誤認…

Loa
4年前
4

何もしなくて美しい

我が家のチューリップがほぼ満開。 確か、チューリップを植えたのは3年ぐらい前で、それから何の手入れもしていないけど、春になると芽を出し、こうして花を咲かせてくれ…

Loa
4年前
9

息子との駆け引き(子供と包丁 その2)

昨日から息子に包丁を使わせている。 昨日、散々ブーブー言っていたので、今日はどうやって台所へ招待しようか迷っていた。 すると、息子が「コロッケ食べたい」と言い出…

Loa
4年前
10

子供と包丁(つぶやきより少しだけ長い独り言 その6)

子供に包丁を使わせるときのストレスは尋常ではない。だから、何回かやらせてみて、心が折れて、やめてしまう。息子のための包丁を用意したのは幼児の頃。そして、今彼は小…

Loa
4年前
6

コロナは夢だったのか?と困惑した後、現実を突きつけられた話

2020年3月13日から新型コロナウイルスの影響で、息子の通う小学校は休校している。私の住むケベック州の本日(5月14日)発表の新規感染者は793人、亡くなった人は131人。こ…

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4年前
9

有益とか無益とか(つぶやきより少しだけ長い独り言 その5)

私が超有名人なら「あっ」と書いただけでも、スキやイイネの嵐。 でも、私はしがない一般人。 私の「あっ」に振り向く人はほぼいないはず。だから、文章を公開するのだっ…

Loa
4年前
7

始まらない、終わらない(つぶやきより少しだけ長い独り言 その4)

最近、一日が始まり、終わっていく感覚が欠如している。たぶん、その日の予定がしっかり終わらないから、次の日にうまく仕切り直せなくなっているのだろう。 動いているは…

Loa
4年前
7

つぶやきより少しだけ長い独り言 その3

モントリオールで外出の自粛や学校の閉鎖が始まってから丸2か月。 最初はテレビを見ながら「何だかSFの世界みたいだな」とどこか他人ごとに感じていたけど、最近は、役名…

Loa
4年前
3
本日のSS席を求めて

本日のSS席を求めて

小学校1年生のときに、エレクトーンを習い始めたのをきっかけに、中学校や高校では吹奏楽部に入るなど、子どものころから何かと音楽と縁のある生活を送ってきた。

高校時代、クラシックのコンサートを企画していた知り合いがいた。あるとき、ミーハーなわたしは、大ファンだったプロの管楽器奏者のツアーに2日間ちゃっかり同行させてもらい、緊張と興奮が入り混じった時間を過ごした。

そのときに、関係者としてリハー

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子育てで「ダメ」のハードルを下げてみた話

子育てで「ダメ」のハードルを下げてみた話

息子がわたしのモンブランの上の栗がほしいと言った。栗好きのわたしにしてみれば「人様にモンブランの栗を要求するなんて狂っている」という話だ。でも、息子にとっては「これ食べたことあったかな?どんな味かな?」程度の代物である。

数秒考えて、確かこのモンブランは中にも栗が入っているから、ケチケチせずに息子にあげることにした。その栗を食べた息子の反応はイマイチだったので、やっぱり自分でありがたくいただけば

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子どものときの私がくれたもの

子どものときの私がくれたもの

昭和の終わりから平成の初めごろまで、我が家にはテレビが1台しかなかった。そして、チャンネル権は「ザ・昭和の父親」である父親にあった。父は、野球シーズン中は月曜日の夜以外は巨人戦を、週末の昼間はたいていの場合、将棋、ゴルフ、競馬のどれかを見ていた。

これらの番組は、私にとっては全くもって面白くなかった。ただ、何年も見続けたので、父に教えてもらった将棋を除いては、野球もゴルフも競馬もテレビでいつの間

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「おいしい」と「ありがとう」に支えられて

「おいしい」と「ありがとう」に支えられて

日常生活にいろいろな制限ができてから、2か月以上が過ぎた。
私にとって一番変わったのは、食事の用意だ。

今までだったら、作りたくなかったらデリバー。
スーパーに行ったついでに出来合いのものを買ってくる。
しんどいときは、お持ち帰りなどなど、週に何食かは自分で作らないという選択肢があった。

でも、今はその選択肢が全部消えてしまった。
この2か月以上、とにかく毎食作っている。

ときには「1人だっ

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庭のチューリップの見ごろは、もうすぐ終了。

数週間前はジャケットを着て震えていたのに、昨日の気温は25度を超えた。
モントリオールの春は、今年も一瞬で駆け抜けていってしまったような気がする。

だからと言って「夏」とも宣言できないのが、ここの気候のミステリアスなところでもある。

庭のリンゴの木

庭のリンゴの木

我が家の庭には大きなリンゴの木が一本ある。
私はこのリンゴの花が好きだ。
今年は今がちょうど見ごろ(この記事の写真は本日撮影)。

毎年、たくさんリンゴの実をつけるのだけれども、うまく管理ができなくて、ほとんどの実をむだにしてしまう。それで、今年こそはおいしいリンゴにしようと、花が咲く少し前にかなり枝を切ってしまった。今年は花が例年に比べると少ないのだけど、それはそれでいい眺めだ。

超田舎で育っ

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プロ平社員

プロ平社員

私は現在3種類の職種を掛け持ちしていて、クライアントさんたちがカナダ、アメリカ、南米、ヨーロッパ、日本と世界のいたるところにいる。

オフィスに行って働く会社員をやめてからは、もう10年以上過ぎているのだけれども、気分はいまだに平社員だ。私だって、ずっと会社勤めをしていたら、多少出世していたかもしれない。でも、平社員のうちに会社員を卒業してしまったので、人の上に立つという感覚がまったくつかめないま

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「続けること」に支配されていないか?

「続けること」に支配されていないか?

noteは、続けて投稿すると「〇日連続投稿」という感じで褒めてくれる。
たぶん、こういう表示がモチベーションになる人もいるのだろう。
私も褒められて悪い気がするわけではない。テンションが高いときなら、たぶん嬉しい。

気楽に、気ままに投稿しようと思っているnote。
「毎日投稿する」というような自分ルールを作ってしまうことで、気楽にできていたことが、何だか窮屈で、息苦しくなってしまう気がする。つま

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意地でも認めない

意地でも認めない

私は北海道出身で、高校卒業まで北海道の実家で暮らしていた。

その当時、北海道に花粉症はないと言われていた。
私はそれを今も信じている。
いや、私はそれをあえて誤認して、北海道人は花粉症にならないと思い込んでいる。

自己洗脳だ。

私は今、カナダのモントリオールで暮らしている。

私が北海道出身だというと日本人の10人中9人ぐらいは「北海道出身だったら、冬は大丈夫ですね」的なことを言う。

でも

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何もしなくて美しい

何もしなくて美しい

我が家のチューリップがほぼ満開。

確か、チューリップを植えたのは3年ぐらい前で、それから何の手入れもしていないけど、春になると芽を出し、こうして花を咲かせてくれる。しかも、嬉しいことに毎年花の数が増えている。

私は、尋常ではないほどズボラなので、細かな手入れをしなくてはいけない植物は育てられない。いや、あまり手のかからない植物もダメだった。

自慢じゃないが、サボテンだって枯らしてしまう。

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息子との駆け引き(子供と包丁 その2)

息子との駆け引き(子供と包丁 その2)

昨日から息子に包丁を使わせている。

昨日、散々ブーブー言っていたので、今日はどうやって台所へ招待しようか迷っていた。

すると、息子が「コロッケ食べたい」と言い出した。

ラッキー!

すかさず「イモの皮をむいてくれたら、作ってあげるよ」と返事をした。最初は迷っていたようだったけれども、食欲が勝ったらしく契約は成立した。

夕食の準備の時間。

「イモの皮むいてね~」と言うと「わかったよ」と返っ

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子供と包丁(つぶやきより少しだけ長い独り言 その6)

子供と包丁(つぶやきより少しだけ長い独り言 その6)

子供に包丁を使わせるときのストレスは尋常ではない。だから、何回かやらせてみて、心が折れて、やめてしまう。息子のための包丁を用意したのは幼児の頃。そして、今彼は小学6年生。私が折れなければ、今ごろ彼はキャベツの千切りでもなんでもお手の物だったはずだ。

ストレスを叩きのめし、息子がちゃんと包丁を使いこなせるようにすることこそが、現在私がほぼ100%担っている食事の準備の負担を減らすことになるのでは?

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コロナは夢だったのか?と困惑した後、現実を突きつけられた話

2020年3月13日から新型コロナウイルスの影響で、息子の通う小学校は休校している。私の住むケベック州の本日(5月14日)発表の新規感染者は793人、亡くなった人は131人。このような状況がもう何週間も続いている。特にモントリオールは、まったく改善が見られない。これまでマスクは必要ないと言っていたケベック州政府が、数日前からマスクの着用を勧め始めた。

そんな中、本日、息子の学校が置きっぱなしにな

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有益とか無益とか(つぶやきより少しだけ長い独り言 その5)

有益とか無益とか(つぶやきより少しだけ長い独り言 その5)

私が超有名人なら「あっ」と書いただけでも、スキやイイネの嵐。

でも、私はしがない一般人。

私の「あっ」に振り向く人はほぼいないはず。だから、文章を公開するのだったら、有益とか気づきになるとか、読者のことを考えるのがきっと正しい。でも、この投稿には「あっ」以上のものはたぶんない。時間の無駄だと思った人、ごめんなさい。

人生の貴重な時間を使って私の文を読んでくれた人には感謝。

だから、いいこと

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始まらない、終わらない(つぶやきより少しだけ長い独り言 その4)

始まらない、終わらない(つぶやきより少しだけ長い独り言 その4)

最近、一日が始まり、終わっていく感覚が欠如している。たぶん、その日の予定がしっかり終わらないから、次の日にうまく仕切り直せなくなっているのだろう。

動いているはずなのに、止まっている気がする。

ただ、春がくるのが遅いモントリオールでも、外を眺めると庭のチューリップが日々明るさを増している。

しかも、仕事の締め切りは容赦なくやってくるので、時間は私を置き去りにしながら、確実に進んでいるはずだ。

つぶやきより少しだけ長い独り言 その3

つぶやきより少しだけ長い独り言 その3

モントリオールで外出の自粛や学校の閉鎖が始まってから丸2か月。

最初はテレビを見ながら「何だかSFの世界みたいだな」とどこか他人ごとに感じていたけど、最近は、役名のないエキストラながらも、映画に出ている感覚だ。

こんな風に感じるのは、こんな時期に息子に星新一のショートショートを読み聞かせていたからかもしれない。

「最後の地球人」と現実が微妙に重なる。作品としては面白いけど、今はあんまり精神に

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