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本関係

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そのまま、本関係。
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ヘミングウェイ #121

ハードボイルドとは。

らしい。

ヘミングウェイファンの方ごめんなさい。
私みたいな浅い知識の人間が言う戯言なんてスルーしていただきたい。

おそらくハードボイルドという言葉が苦手なんだと思う。
あくまでも作風をそう表現したのもわかるけど。
その上で。
ハードボイルドと称されるものはハードボイルドじゃないと思う。

アウトローと呼ばれる人たちはアウトしてないし、本当にアウトしている人たちはアウト

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図書館の本と、太宰治の「紙幣」#107

図書館の本と、太宰治の「紙幣」#107

図書館でよく本を借りる。

傷んでる本、綺麗な本、書き込みがある本。

綺麗な本に遭遇すると、まるで私しか借りてないのかと思う。
中にはしっかり前の日付の栞が残されているから、複数人の手に渡っているのだろう。
それでもとても綺麗な状態だ。

かと思えば、鉛筆とはいえラインだったりカッコ書きされてたりする。
がっかりする。
当たり前だけど、みんなの本なのよ。
元の状態で返すのが筋じゃろが。

それに

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リアルに嘔吐があるから理解できた、サルトル「嘔吐」

リアルに嘔吐があるから理解できた、サルトル「嘔吐」

これから書く事はあくまでも私的な見解なので、専門家さんに言わせれば馬鹿みたいな話だと思うけど。
まぁ文学っていうのは作者の手から離れた途端自由に解釈ができるものだと私は信じています。

少し前から「嘔吐」を読まなければいけなかった。
治療前の私はとても病み期だった。
だからこの本を読むことがとても怖かった。
本に吸い込まれそうな気がしたからだ。しかも「嘔吐」だなんてタイトルどう考えたって正気の沙汰

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「もしあと1年で人生が終わるとしたら?」を読んだら余計にどうすればいいか分からなくなってしまった。

「もしあと1年で人生が終わるとしたら?」を読んだら余計にどうすればいいか分からなくなってしまった。

この手の本は読む前からタイトルで内容がわかる。
それでも読みたいと思った。
当たり前のことを再認識したかったんだ。

私は常々疑問に思っていることがある。
明日死んでもいい位、後悔がないように生きるのってやっぱり無理だと思う。
だって死ぬ前の日以外は、その翌日以降が続いちゃうじゃない。

例えば明日死ぬって本当にわかってたら、私は全財産を使い切るし、いいことも悪いこともその1日に詰め込んで無理矢理

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Amazonというトナカイさんがクリスマスに本を届けてくれました。「百鬼園随筆」

Amazonというトナカイさんがクリスマスに本を届けてくれました。「百鬼園随筆」

ポップで可愛いフォトギャラリーをこんなnoteに使ってごめんなさい。

アメトークの読書芸人で紹介しててミーハーにも買ってしまった。
読んだことなかったけどジャケ買い。
この表紙芥川さんが描いたらしいじゃない。待ち受けにしたいわ。

百鬼園随筆

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『どうやら僕の日常生活はまちがっている』/岩井勇気 を読んだら、日常生活はまちがっていなかった件。

『どうやら僕の日常生活はまちがっている』/岩井勇気 を読んだら、日常生活はまちがっていなかった件。

恐ろしく日常だった。これ以上、日常なエッセイはきっと無いんだろうなと思うぐらい。大好きだ。

最初に発売された『僕の人生には事件が起きない』は相当気になっていたんだけど、何故か買わなかった。
タイトルからして最高な感じしかない。なぜか、2作目から購入する捻くれ者の私。

私は人の日常が好きだ。何も大きいことなんて起きなくていい。ただ、その人の生活を、その人の目を通すとどう感じるのか、それを知りたい

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「100万回生きたねこ」を今更読んだ。

「100万回生きたねこ」を今更読んだ。

誰かのために生きないと、死ねないのかな。

昔読んだことがあるような、無いような。

内容は全く覚えていなかった。
たまたま、見つけたのでなんとなく読んでみた。
この本が名作として、残っているのは知っている。

感想。
自分の人生を生きることは難しいね。
人のために生きることは、自分のために生きるよりもよっぽど簡単なのかも知れない。

じゃあ、誰のために生きるのかって?
私は母のためなのかも。

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[若きウェルテルの悩み] the 恋。

[若きウェルテルの悩み] the 恋。

若きウェルテルの悩みに触れたので、ちょっと一言。

陳腐な感想だけど、病んでる時にこれ読んだら死んじゃうかも。な作品だなぁと思った。

もろに、THE 恋。時代が時代で、私が恋に悩んだらなくもないな。と思った。

若い時の恋って往々にしてこれほどイタい。

そして、恥ずかしい。この本は素敵だけどそういう恥ずかしい本。

そして、人間はいつまで経ってもこんな悩みを抱えて、何年経っても名作的に残ってる

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